2016年9月 1日 (木)

必見!ブレゲンツ湖上オペラのバックステージツアー(オーストリア)

 この度、ユーラシア旅行社の「ザルツブルク音楽祭とブレゲンツ湖上オペラ 10日間」より帰国しました。
 夏のヨーロッパはイベントが盛りだくさん!サマーフェスティバルや野外音楽祭、湖上オペラなど、各地で様々なイベントが開催されます。中でも毎回盛り上がるのが世界的に有名なザルツブルク音楽祭。ウィーンフィルを始め、世界のトップクラスのオーケストラや歌劇団、指揮者などが集い、期間中、世界中の人々に感動を与える舞台が繰り広げられているのです。
 今回のツアーでは、ザルツブルグ音楽祭でウィーンルコンサートとオペラの鑑賞、また、ブレゲンツでボーデン湖畔の湖上オペラを鑑賞してきました。

ブレゲンツ湖上オペラ会場

 ブレゲンツ湖上オペラは日本人にはまだまだ馴染みの浅い音楽祭ですが、オペラファンや舞台好きの方にとっては「一度は行きたいオペラ劇場」のひとつだそうです。
 1946年、戦後の荒廃した町に、自分たちの力で音楽を蘇らせよう!と地元住民が資金を出し合って開催したのが始まりです。当時はボーデン湖に浮かべた2隻のボートを舞台に上演された小規模なものだったそうですが、年々舞台装置や演出のレベルがアップして、今や世界中から注目される舞台となりました。
 劇場入り口に過去の舞台の写真が展示されています。「トスカ」や「魔笛」など有名な作品ばかりですが、どれも斬新でクオリティの高さを感じます。こんなすごい舞台があったなら、もっと早く知りたかった、見てみたかったと、ちょっぴり悔しい思いがよぎりました。
 ボーデン湖畔に作られた観客席からその舞台を眺めると、背景に広がる自然の美しさに目を奪われます。昼は湖を行き来する船、夕暮れ時は赤く染まる空、夜は星空や対岸の街明かり、それらが一体となり、この舞台が完成するのです。

これまでの舞台

 ツアーでは、オペラを見るだけでなく、そのバックステージツアーにも参加して来ました。
まずは、劇場内のVIPルームへ潜入!革張りのソファがズラリと並んだVIP席は、大きく作られた窓から舞台全体や他の客席も良く見えました。私達もエアコンが効いた部屋で説明を聞いている間だけVIP客の気分を味わいました。
 その後は外に出て、いよいよ湖上舞台へ!客席と舞台の間の通路を行く途中、ガイドさんが扉のカギを開けながら言いました。「皆様、湖に落ちないで下さいね!」。そう、ここからはもう湖上なのです。舞台の裏の控え室は通常の劇場と違いとても狭く、ここで衣装チェンジや裏方作業など全てが行われると聞いてびっくりしました。水の上に建てられた舞台は軽く、且つ、演者が立つ場所は頑丈である必要があります。随所にその為の工夫が施されているそうです。

バックステージツアー

 今年の演目は「トゥーランドット」。その世界感を舞台で表現するために万里の長城と兵馬俑が設置されています。何体も並べられた兵馬俑、水の中の物は重たいコンクリートで、舞台の上の物は軽い素材で作られています。客席から見ると同じに見えますが、近くで見ると全く違うという事が分かりました。また、各兵馬俑の後ろにはLEDライトが取り付けられていて、上演の間、シーンに合わせて様々な色に変え、雰囲気を出していました。
 客席を見ると最前列の席のさらに前、一段低い場所に椅子があります。何かと思いガイドさんに聞くと「ダイバーの席よ!」との事。万が一の事故に備えて、上演中、ダイバーがそこに待機しているんだそうです。湖上ならではの安全管理ですね。
 7000席の客席を眺め、夜にはここが人でいっぱいになるんだぁ~と、しばしオペラ歌手になった気分に浸り、有名なアリア「誰も寝てはならぬ」を口ずさみました。
 夜、実際のオペラを鑑賞した時は、様々な予想外な演出に驚きつつも感動し、演出家や演者、スタッフ達の込められた熱い思いを感じることが出来ました。(関根)

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