2016年9月 7日 (水)

旧市街が見どころのバルトで訪ねた素朴な漁師町 ~ニダ~

ニダの伝統家屋

先日、「バルト三国古都巡りとクルシュー砂州 8日間」のツアーより帰国致しました。8月はこの地域で一番暖かい季節ではありますが、現地は日本の秋口のように心地よい風が吹き、避暑には最適でした。

 バルト三国は、長らくドイツ文化の影響を受けていたので可愛らしいドイツ風の旧市街が残るほか、中世の貿易同盟であるハンザ同盟都市として貿易で栄えたため各地に立派な大聖堂や教会が残されているのです。「今まで世界各地の教会を見てきたが、バルトにこれ程素晴らしい教会があったとは」というお客様の言葉が印象的でした。

個人的なお勧めは、リトアニアのビリニュスにある「聖ペテロ・パウロ教会」。小さな教会で外装は控えめですが、中に入ると壁という壁を埋め尽くす膨大な装飾に圧倒されます。あっという間に引き込まれる世界観を持った彫像群が魅力なので、ぜひ行ってみて下さい。


街歩き中心の今回のツアーで一つ雰囲気が違った観光地がリトアニアのクルシュー砂州にある町・ニダの観光です。漁師町であるニダは、茶色の壁に青と白の屋根の装飾が付いた伝統的な家が改修・保存されている地域があり、歴史的にはドイツの影響が色濃い国であっても、田舎では独自の景観があったことが分かります。今では夏の避暑地として人気があり、つながりが深いドイツやポーランドからだけでなく、ヨーロッパ中からリゾート客がやってくるので、街の雰囲気は旧市街よりゆったりとした空気が流れます。先述の伝統家屋も、今はコテージに改装され宿泊できるものがたくさんあります。

 また、ニダに行ったらぜひ見ていただきたいのが昔の漁師の船に掲げられていた風見鶏ならぬ、旗のような木製の飾りです。横長の板の縦2段に分かれて装飾が施されており、下の段に許可を受けて漁業をおこなっている旨と出身の村が表され、上の段には木や教会などが彫られています。この上の段の装飾は、木なら村はずれの森の近くに、教会なら教会の近くといったように漁師の家がどこにあるかを表す彫刻があり、海の上でもどこの誰の船かが一目瞭然だったそうです。昔は漁船についていたこの飾りも、現在では昔ながらの家の庭先に飾られています。

 華やかな旧市街が見どころの国にあって、素朴な田舎の暮らしが垣間見られる素敵な街でした。(松永華)


 

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