2016年10月 7日 (金)

絶壁に架かる懸空寺へ~中原を訪ねて~

懸空寺
先日、「雲崗・龍門と中原の旅 14日間」より帰国致しました。
中国文明を生んだ中原地域を14日間かけてじっくりと巡り、中国5000年の歴史の礎に触れるような旅でした。中原とは、中華文化の発祥地である黄河の下流域にある平原のことを指します。今回は山西省から河北省、河南省へ移動し、総移動距離なんと約1600km!敦煌の莫高窟と並ぶ中3大石窟の一つでもある、雲崗石窟と龍門石窟は言うまでもなくこの旅のハイライトです。
そんな見どころがたくさんある中原エリアですが、その中でも特に印象深かったのは、絶壁の上に建てられた「懸空寺」。
懸空寺は、雲崗石窟のある大同市の郊外にあり、恒山の中に位置する、5世紀末・北魏後期に造営された、仏教、道教と儒教の三つの宗教が一体化した独特の寺院です。むき出しになっている柱で建物が支えられているのではなく、実は断崖に深く差し込まれた横木の梁で全体が支えられており、珍しい建築方式でもあります。実は、修復も終えて今年の春から内部へご案内することが叶いました。
バスから外へ出ると、少し風がひんやりと心地よく、目の前には崖にへばりついている「懸空寺」が現れました。懸空寺は地上60メートルにあり、中でも三教殿は地面から90メートルも離れています。あそこまで登るのかとつい足がすくんでしまいましたが、覚悟を決めていざ上へ。階段をゆっくり登り、上へ上へ。お堂の中には彩色された塑像が安置されていました。手に汗を握りしめながらさらに上へ。最も高い場所に位置している三教殿には仏教、道教、儒教の三開祖の釈迦、老子、孔子の塑像が並んでいました。
むき出しになった岩肌に突如現れる色鮮やかな懸空寺は、まるで天空に浮かんでいるかのようで、お寺ではなく、極楽にいるかのようでした。
そして今回のツアーでは旧暦8月15日の中秋節にあたり、月餅を食べながらお月見をするという中国の風習にならい、月餅を片手に満月を愛でることもできました。月餅だけでなく、中秋節の日のみ食べる白玉を月に見立てた甘酒のようなデザートも円卓に並びました。
石窟をはじめ、殷墟に少林拳発祥の少林寺など中国文化の神髄に触れる旅となりました。(角田)

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