2016年10月 4日 (火)

「ギニア湾に浮かぶ食の宝庫!サントメ・プリンシペ」

先日、「中央アフリカの5カ国大周遊」の旅より帰国致しました。アフリカ中央部にある、コンゴ共和国、サントメ・プリンシペ、赤道ギニア、カメルーン、ガボンの5カ国を訪れて来ました。

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皆様の中には、聞きなれない国々ばかりで一体どんな国?何があるの?という所かもしれません。
カメルーンは2002年のワールドカップ以降、認知度が上がったと思いますが、その他4ヶ国は未だ未だ認知度が低いのではないでしょうか?中でもサントメ・プリンシペは、「世界で最も認知度が低い国」とまで言われてしまっていますので、今日はサントメ・プリンシペにスポットを当てていきたいと思います。
このサントメ・プリンシペは、ギニア湾に浮かぶ、サントメ(聖トメ)島とプリンシペ(王子)島という2つの主要な島から成りますが、アフリカでは、セイシェルに次ぐ2番目に小さな島で面積が東京都の半分程度しかなく、人口は現在27万人程です。日本で言うと、小さな市の人口と変わらないですよね。アクセスも悪い上、独立も1975年とまだまだ若い国の為知名度が低いようです。
ですが、見所は盛り沢山!あるのです。
かつて、この国は、1470年にポルトガル人が渡来し、町を築いた為、教会や主要な建造物にはポルトガルの影響が残り、どこかノスタルジックな雰囲気が残っています。
植民地化した後の16~17世紀頃には、奴隷貿易の一大中継地となり、カカオを始め、様々なプランテーション等によって発展していき、現在も国の経済を支えています。
実際にツアーでは、カカオプランテーションを訪れ、収穫したてのフレッシュなカカオ~出荷までの過程の見学や、コーヒー工場では、コーヒーが焙煎されるまでの流れを見たり、車窓からは、多くのカカオやバナナ、椰子の木等を眺めながら走りました。ここは、海に囲まれて居ながら緑も豊かな為、様々な野菜やフルーツも獲れ、食材も豊かな為お料理もとてRosa_st_jhon_91_4

美味しいです。西欧の影響が大きく、レストランも洗練されている所ばかりです。高温多湿な気候も相まって、西欧よりスパイシーな味付けは比較的多いですが、それが逆にサントメらしく独創的で更に美味しさが増しているようにも感じます。
何と!今回の昼食では、計10皿ものフルコース!でした。前菜だけで6皿、メイン1皿、
デザート3皿ものサーブがあるのです。10皿もあるにも関わらず、一皿毎に全く異なる
世界観が広がり、次はどんな料理が出てくるのかが楽しみでたまりません。サントメ産の
食材がシェフの手に掛かれば、まるで魔法にでも掛かったかのように素晴らしい芸術作品
に仕上がるのです。味覚だけでなく、視覚、嗅覚を刺激してくれ、食を心から楽しませて
くれました。中央アフリカにてこんなにも贅沢な時間を過ごせるとは。。
海に囲まれた常夏の島国で野菜やフルーツが豊富で、ポルトガル領であったこともあり、人々は陽気で非常に懐っこい国民性で、他4ヶ国の中央アフリカと比べ雰囲気は全く異なり、不思議な魅力に溢れているサントメ・プリンシペは、まさに楽園のようでした!(井手)

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