2016年10月14日 (金)

コーカサス三国と日本の深い関係

先日、「民族と文明の道、コーカサス三国周遊」の添乗から戻って参りました。コーカサス三国は、昔からシルクロードが通る東西の交通の要衝であり、文化・宗教・民族の異なる見どころ満載の3ヵ国を周遊して参りました。

いきなりですが、皆様は日本の和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのを覚えていらっしゃいますでしょうか。登録に際する政府間委員会が開かれた場所が、アゼルバイジャンのバクーでした。今回は、コーカサス三国と日本の関係性に焦点を絞り、ご紹介させて頂きます。   

コーカサス三国のアゼルバイジャンには、天然資源が豊富に眠っており、首都バクーには近代的な建物が並びます。コーカサス三国の中で特に親日度が高いと感じた国が、アゼルバイジャンでした。上記のユネスコ政府間委員会の場所となったこともあり、和食が広く知られています。バクー郊外の拝火教寺院を訪れた際には、私たちが日本人である事がわかると、記念写真も求められる等、現地人から喜ばれたこともありました。アゼルバイジャンは外交上トルコと親しい国であり、同じく親日国家でもあると感じました。

殉死者の小路から見たフレームタワー

コーカサス三国第2の国ジョージアはワイン発祥の地であるほか、格闘技王国として知られています。柔道を始め、来日して相撲の勉強するジョージア人がいます。史上初のヨーロッパ出身の関取として名をはせたのが、あの有名な黒海です。黒海はすでに引退していますが、その他にもジョージア出身の大相撲力士に現役のトビリシ出身の臥牙丸とムツヘタ出身の栃ノ心がいます。  

また、日本で有名なのはカスピ海ヨーグルト。1986年に長寿食文化の研究をしていた家森幸男博士がジョージアから自家製のヨーグルトを日本に持ち帰ったことが始まりです。ジョージアのカヘチ地方では、民家にて自家製のカスピ海ヨーグルト「マツォーニ」をお召し上がり頂きました。

カヘチ地方の民家 

第3の国アルメニアは、世界で最も早くキリスト教を国教と定めた歴史の深い国です。アルメニアでは、国際協力により日本が建てた集合住宅地をよく目にしました。アルメニアは、アルプス・ヒマラヤ造山帯に位置しており、日本と同じように地震の被害を受けてきた国でした。1988年にアゼルバイジャン北西部で起きた大地震の際には、日本は緊急援助隊の派遣や建設機材を供与しました。そして、2011年の東日本大震災の際には、アルメニアから援助隊派遣の申し出があったほか、義援金が提供されました。2012年には外交関係樹立20年を迎え、友好関係を深めています。また、アルメニアでは、日本のアニメや和食が流行しており、エレバンには日本人が経営している和食レストランもあります。  

上記のように日本と関係が深いコーカサス三国ですが、ジョージアの現地ガイドさんのお話では、まだ日本をアジアの中であまり区別できず、中国・韓国・日本が混同してしまう人も多いそうです。その時に感じたのは、戦後から長い年月が経った現在、日本人のコーカサス三国の認知度もまだまだではないかということでした。日本人の若い方の多くが、三ヵ国が混同してしまうどころか、国名を挙げることができないのではないかと思います。素朴で美しい景色を見ることができるコーカサス三国は、親切な方ばかりで日本との接点さえ感じました。今後の日本とコーカサス三国の関係に、期待を膨らませた9日間になりました。(松本)

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