中世の面影残すタリン(エストニア)
先日バルト三国とサンクトペテルブルク10日間の添乗より帰国致しました。今回の行程では、バルト三国と言われるリトアニア、ラトビア、エストニアの首都を巡り、ロシアのサンクトペテルブルクまで足を伸ばしました。
この時期はバルト三国もロシアもとても寒いですが、日本ではあまり見る機会の少ない黄葉をどこの街でも驚くほど綺麗に見ることができました。行程の中で特に印象に残ったのは、エストニアの首都タリン。
タリンは現在人口70万人程の小さな街ですが、13世紀からの街並みが綺麗に残っており世界文化遺産に登録されています。そんなタリンでは、1日かけて歴史ある街並みを散策しました。
当日タリンは最高気温が10度しかなく肌寒い中ホテルを徒歩で出発しました。まずは旧市街の入口へ。ヴィル門という13世紀の門があり、そこの通りには花屋の露店がずらりと並びます。休日だったため花を買いにたくさんの人が列をなしていました。見てみるとバラやひまわり、デイジー、チューリップなどが売られていて色も一色だけではなく数種類ありとても色鮮やか。値段も日本のものと半額程の値段で売られていて手ごろなため、平日でも仕事帰りの男性が家で待つ女性のために花を買って帰る習慣があるそうです。
旧市街に入り、目に付くのは中世から残る建物。カラフルなものもあれば、ソ連時代に建てられた灰色が特徴的な素朴な建物やレンガで出来た建物がありました。タリンは13世紀のデンマーク支配から始まり、ドイツ騎士団(チュートン騎士団)、スウェーデン、ロシアと支配されてきた歴史をもちます。建物を眺めながら歩くだけでもタリンが辿ってきた歴史を感じることが出来ます。
街外れの方へ足を運んでみると、13世紀頃のデンマーク支配時代からの城壁が現れました。この城壁は当時長さが2.5kmでその後、大火災や空襲に襲われますが、現在でも1.8kmが当時のままで残っています。城壁は柵などで覆われていないので手で触ることも出来ますし、有料ですが城壁の上を歩くことも出来ます。
街の中心から少し離れた聖オレフ教会の尖塔にある200段弱の急な狭い螺旋階段を息を切らしながら上ると旧市街を一望することが出来ます。上ってみると、プロテスタント教会やロシア正教会や当時見張り台だった塔が見えました。全体を見渡してみて、他のヨーロッパの街と比べると地味で素朴だけど、どこか愛着が湧く街でもう少し滞在したいなと感じました。(山下)
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