2016年11月 2日 (水)

ドイツでロマネスク探し

東西に祭壇をもつヒルデスハイムの聖ミヒャエル教会

先日、「東ドイツ・ロマネスク 12日間」より帰国しました。
タイトル通り、とにかく毎日教会を巡り、どれだけロマネスクの要素に出会えるか!?という旅です。
教会だけしか行かないとなると、「う~ん、ちょっとねぇ」というお声も聞こえてきそうですが、ロマネスクを探すとなるとまた別です。
とにかく上を見上げるゴシック、飾り気なく少し物足りないかなぁというルネサンス、反対に飾りが豪華すぎてどれを見たらいいのか分からなくバロック、それらのどれとも異なるのがロマネスク。(・・・と私は思っています)
建物そのものに時代の流行を持つゴシック以降のものとは違い、ロマネスクは内部の装飾に時代が映っています。(・・・と私は感じています。)
面白味は主に彫刻にあり、建物を支える柱や扉口によく残っています。時には足元の思わぬところに潜んでいたりします。
当時の考え方をユーモラスに表現している彫刻を見て、色々考えを巡らせて、クスッとする。そんな楽しみがあるのがロマネスクだと思うのです。

バンベルク大聖堂の鐘楼にいた牛の彫刻

フライジングの聖マリア・聖コルビニアン大聖堂にて見つけたちょっと恥ずかしいレリーフ

今回訪ねたドイツには、ロマンティック街道やメルヘン街道に混ざって、ロマネスク街道も整備されています。ドイツ中東部にあるエルベ川沿いの町、マグデブルクを中心に、神聖ローマ帝国の初代皇帝オットー1世時代(10世紀頃)まで遡るロマネスク探しができる地域です。
とはいえ、改築や増築により、残念ながら完全なロマネスク教会は多くありません。
その為、ドイツ・ロマネスクの旅は「さて、どこにロマネスクが、彫刻が残っているのか?!」と目を凝らすことから始まります。見つけた時は「あ~、あったあった!」と声が上がり、「どれどれ~」と集まるのが、だんだん定番になりました。クリプタ(地下聖堂)は神聖な場所だからなのか建立当時から手を加えられることなく残っていることが多く、ツアー後半にもなると、何となくクリプタにまっすぐ足が向くように・・・。
建物そのもので驚いたのは、その祭壇。
一般に、教会の祭壇は東側に置かれ、西側は出入口となっています(方角もわかるので実は助かります)が、ドイツのロマネスク教会には東西両方に祭壇があるのです。そして、その西側には塔がつけられて「西構え」と言われ、ドイツ・ロマネスクを代表する様式となりました。(ちなみに、塔建設のスタイルは後のゴシック期にも引き継がれて、その象徴となっていくわけです。)
コルヴァイ修道院教会には、その西構えの最古とされるものが現存する他、各地で「西祭壇」付きの教会を数多く目にしました。
ロマネスクと言えばフランスやスペインに目が向きがちですが、ドイツにも思わぬロマネスクがこぼれ落ちていました。ゴシックやバロックに飲み込まれているのものが多いものの、一方、バロック装飾を取り外してロマネスクの時代に戻そうと試みた教会があったことも新鮮でした。色々なところにまだまだロマネスクがありそうで、「次はどこの国で探そうか?!」と盛り上がったのでした。(江間)

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