南チロルのクリスマスマーケットへ!(南チロルってどのあたりかわかりますか?)
今回訪問した南チロルの地域とは、北イタリア・ヴェローナの北へ約100kmに位置するトレントとそのトレントから北へ約66kmに位置するメラーノ、そしてメラーノから南東約25kmに位置するボルツァーノ。現在でもイタリアの北にはオーストリアが接しています。かつて歴史上、南チロルの地域はドイツ・オーストリアと密接な関係があったことから現在でもドイツ・オーストリアの文化が根付き、ボルツァーノ、メラーノではドイツ語を話せる人が多い地域。
ドイツの文化が残ることから食べ物のマーケットには、ドイツのクリスマスマーケットのようにソーセージやプレッツェルを売るお店も見かけましたが、この地域ならではの食べ物も売るお店も目につきました。まずはポレンタ(トウモロコシの粉を煮たもの)。ソーセージやグヤーシュのような味の濃い煮込み料理のごはん代わりのように添えられたプレートは何ともボリュームがあり美味しそうでした。またボルツァーノの南にあるアディジェ渓谷はリンゴの一大栽培地。それゆえにホットアップルジュースにシナモンなどの香辛料が加えられた(お店によっては香辛料が入っていない)ノンアルコールホットジュースもありました。もちろんホットワインもありますが、アルコールが飲めない方も、地域ならではのノンアルコールの暖かい飲み物があるのは嬉しいですね。日本の縁日で見かけるようなリンゴ飴やリンゴのチョコレートがけなんていうものもありました。そしてクネーデル(ドイツではダンプリングと呼ばれるもの)。ホウレンソウやチーズ、お肉など様々なものを練りこんだクネーデルをスープ入りで食べるとほくほくもちもち暖かく、寒かった体もあっという間にほっかほかに。ほかにももちろんイタリアですから、窯焼きピザの屋台もあり、あつあつ出来立ての一切れサイズのピザも畜産が盛んな地域のお肉やチーズでできているので絶品でした。食べ物以外では牧畜が盛んなことからかフェルトでできた温かみのある手作りクリスマス飾りや山岳地域ならではのものでは、木工製品や蜜蝋も多く見かけました。イタリアらしさではガラス細工の商品も。
南チロルのクリスマスマーケットの規模は本場ドイツに比べてしまえば小さく、クリスマスマーケットの歴史も浅い地域ですが、その地域ならではのご当地グルメや特産品を目にし食べられ、南チロルならではのクリスマスマーケットを楽しむことができました。
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