世界一過酷な地、ダナキル砂漠の絶景ダロール火山
この度、「ダナキル砂漠、エルタ・アレ火山とエチオピア絶景紀行」より帰国しました。
最近の絶景ブームで耳にした事があるでしょうか?ダナキルはエチオピアの北東部、エリトリアとの国境近くにある砂漠地帯です。
まずは、エチオピア首都アディスアベバから飛行機で1時間、北部の中心都市、標高2000mの高原都市メケレへと向かいます。そこから4WDに乗ってくねくね山道を走り、地球の割れ目、大地溝帯の中にあるダナキル砂漠へとぐんぐん下ってゆきます。標高差は約2000m。たった3時間の移動で、肌寒い高原の朝から灼熱砂漠へと変わります。
到着したのはアフメッド・エラ。周りには何もない土漠地帯に、木を組み合わせて作った隙間だらけの小屋が点在するキャンプサイトです。
「今日はここでテント泊だ!」と、4WDのドアを開けると埃と一緒にムワっと熱い空気が入ってきました。午前10時の時点で32℃。汗がじんわりとにじんできます。
これから行くダロール地区は日陰もない灼熱の砂漠地帯。照りつける太陽の光に目を細め、頭からかけたタオルで日陰を作り、水を持っていよいよダロールに挑みます。
ダロール地区での見学は塩の採掘場や硫黄泉、塩の奇岩群など。移動には4WDを利用するので歩くのはほんの少しのはず、、、ですが、少し外に出ただけなのに暑さで溶けそうになりました。周りには建物も木も何も無く、ちゃんとした道や標識ももちろんありません。もしこんな所で一人になったら、、、と思ったらちょっと怖くなりました。頑丈な4WDや現地に精通したスタッフの存在に感謝の気持ちでいっぱいです。
4WDは、時々現れる枯れ木やサボテンをよけながら、土埃を巻き上げて走ります。すると、突然周辺の土地が赤茶色に変わりました。いよいよ「ダロール火山」に到着です。
「その丘の上だよ」とガイドに言われ、みんな暑さも忘れて足早に登って行きました。
「すごぉ~い!」「綺麗!!」「きゃー!!」。頂上に到着した人から次々と感動の声があがります。ここって本当に地球?と思ってしまいます。ここ以外のどこでも見たことのない景色でまさに絶景です。 まるで新しい惑星に来たかのようでした。
ダロール火山はとにかくカラフル。大きなマッシュルームのようなクリーム色の石、小さい花のように固まった黄色い石。白い部分からはポコポコとお湯が沸き、この世の物とは思えない緑色の水たまりが無数にあります。赤茶色の石の塊の上を歩くとベコンと変な音がします。歩けば歩くほど未知の世界に入りこんでいきます。
どこからどう見ても本当に不思議な景色ですが、ふとした瞬間に硫黄の匂いを感じてここは火山なんだと実感しました。
夕方はアサレ湖でキャラバン隊に遭遇、夜はテントで星空を眺めてから眠りにつきました。翌日のエルタ・アレ火山もものすごい迫力で、とにかく絶景続き、感動いっぱいの旅でした。(関根)
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