冬のヨーロッパ旅行の勧め。年始のバルセロナはまるで穴場!
バルセロナの新年は日本のように門松が飾ってあるわけでもなく、いつもより空いているという事以外、いつもの町と変わらない感じです。
バルセロナの新年は日本のように門松が飾ってあるわけでもなく、いつもより空いているという事以外、いつもの町と変わらない感じです。
先日、年末の「ポーランド航空利用 連泊で楽しむポーランド 8日間」の添乗から帰国しました。
この年末のツアーの中でもっとも寒い地域に行ったのではないかと思いますが、実際に行ってみたところ、「しっかり防寒対策をしていれば恐れるほどではない」というのが正直な感想です。
むしろ、冬だからこそ楽しい景色に出会うことができ、また違った一面を知ることができました。
例えば、町の広場にはスケートリンクが現れます。ワルシャワの旧市街広場にも、市のシンボルである人魚像を囲むようにリンクがありました。ワルシャワっ子たちはマイスケート靴を持っているくらい大好きなんだとか。
そして、まだまだ本場のクリスマスの雰囲気を楽しめるのも魅力の1つです。
日本では25日のクリスマス本番が過ぎると町は正月飾りに早替わりしますが、多くのキリスト教国では新年までツリーを飾ったり、今年はワルシャワとクラクフでマーケットがまだやったため、観光の合間に楽しむことができました。
今回のツアーでは、訪れた教会すべてで「ショプカ」と呼ばれるクリスマス飾りを見ることができました。ショプカとは、キリスト誕生の場面を華やかな人形で再現したクリスマス・ハウスで、聖母マリアとヨセフに加え、キリストの誕生に駆け付けた東方三博士や動物たち、天使がいることもあります。24日まではショプカの中心はぽっかりと空いているのですが、クリスマスの日を過ぎるとそこには赤ん坊のキリストが置かれます。かわいい幼子キリストは、教会ごとに少しずつ違った表情で、これを見比べるだけでも楽しいです。25日以降に訪問するからこそみられる、冬のお勧めです。
さらにクラクフは、ショプカ・クラコフスカと言われるミニチュア教会型のショプカが有名です。大人の上半身ほどもあろうかという派手な色合いのショプカは、クラクフの職人さんが冬の間の手仕事として作ったのが始まりで、やがてお金を払ってまで見たい!という人が現れ、現在ではショプカ・コンクールも行われるほどの、冬のクラクフの風物詩となりました。
また、忘れてはならないケシの実ケーキもこの時期ならでは。黒く小さなケシの実をすりつぶしたの餡は、黒ゴマのような風味豊かな味わいで、大変好評でした。この時期ならホテルの朝食でも見つけることができますよ。
冬の観光はもちろん防寒ばっちりで臨みますが、雪化粧のクラクフ旧市街やアウシュビッツもこの先ずっと忘れない光景となりました。
余談ですが、ポーランドの雪は吹けば飛びそうな軽い雪。山間部にほど近いクラクフなどは雪が降りますが、あまり濡れるような水分の多い雪ではありませんし、ワルシャワなどでは朝方少し凍結するくらい。もともと湿度が低いせいか積雪何十センチとは滅多になりません。町歩きも普段の観光用の靴で問題ありません。
さあ、これで冬のポーランドを楽しむ準備は万全です。
2017年の年の瀬は、直行便が就航したポーランドでお待ちしています。(松永華)
先日、「陽光のマルタをめぐる 7日間」の添乗より帰国致しました。マルタ共和国は、日本の淡路島と同じくらいの小さな島国です。今回はマルタ島とゴゾ島へ足を運びました。マルタはそんな小さい島国ながらも、古代巨石文明からはじまり、フェニキア人、アラブ人、東ローマ帝国、聖ヨハネ騎士団、ナポレオン統治、英国統治時代・・・と、まさに壮大な歴史ドラマがあります。
“聖パウロの漂流”もその歴史の一幕です。聖パウロがローマに向かう際に船が難破し、パウロ一行は運よくマルタに漂着。そして、マルタ島にて避難・キリスト教の布教をしたと言われています。聖パウロの漂流により、マルタにキリスト教が広まり、今ではマルタの95%の人々がキリスト教を信仰しています。家々の壁の聖母マリアやキリストのオーナメントが架けられている様子からも、マルタの人々の篤い信仰心が垣間見られました。
そんな12月のマルタは、街中がイルミネーションやクリスマスツリーといったクリスマスの飾りが至るところで見られました。ガイドさんの話によると、マルタの人々は特に聖母マリア様を好み、ベツレヘムでのキリスト降誕の場面を大切に思っているそう。そのため、ロータリーの至るところには聖母マリアに抱かれているイエスキリストの降誕の様子のモニュメントがたくさん設置されていました。中には、キリスト誕生を祝う羊や博士たちがいたりとバリエーションも豊富!電車がなく車社会ゆえに交通事故も頻繁に起こるマルタだからこそ、交通安全の祈願を聖母マリアやキリスト像に込められているのでしょう。
また、マルタ国民はキリスト降誕のプレセピオ(ドールハウス)が大人気なんだそう。諸説ありますがイエスキリストがお生まれになった馬小屋、聖母マリア、赤子のイエスキリスト、ヨゼフはもちろん、凝る人たちは毎年その他アイテムをそろえるため、年々プレセピオは賑やかになるそうです。キリスト誕生を祝う羊、馬といった動物、村人たち、天使・・・・・
今回訪れたイムディーナの聖パウロ大聖堂の中にも、キリスト降誕の巨大プレセピオがありました。どこに幼子キリストがいるのかお分かりになりますか??
12月のマルタは日本でいう3月上旬から中旬くらいの暖かさです。草が青々と茂り、黄色い野花が咲き始めます。運がよければアーモンドの花も咲き始める頃。そんな、小春日和なマルタで一足遅いクリスマスムードを味わいました。(角田)
先日、「アフロディーテの休日 キプロス島ハイライト6日間」のツアーから帰国しました。2016年最後の、そして2017年最初に訪れる国となったキプロスは国土が四国の半分ほどしかない地中海に浮かぶ小さな島です。しかしながら、北はトルコから70km、東はシリア、レバノンから100km、南はエジプトから300km、西はギリシャから800kmという地理も相まって、様々な国の文化が混在する1万年の歴史を持った唯一無二の島でもあります。現在でも東西80kmに渡る緩衝地帯「グリーンライン」が国を南北2つに分けており、南側はギリシャ系、北側はトルコ系が暮らす土地となっています。今回ツアーで訪れたのは約95%の住民がギリシャ正教を信仰している南キプロスでした。
大晦日の夜はリマソールのホテルでガラディナー。ステージでは歌やダンスのショーが行われ、欧米のお客様はノリノリでステージに上がっていきます。カウントダウンが始まり、年が明けると一人一人にシャンパンと「バシロピタ」と呼ばれるケーキが振舞われました。バシロピタは大きなパウンドケーキで、中にはコインが1枚だけ隠されています。切り分けて配られたケーキを食べ、コインを見つけた人はラッキー!という縁起のいいケーキです。私たちにとってはお正月にケーキ?と不思議な感覚ですが、実は1月1日はギリシャ正教版のサンタクロースである聖人アギオス・バシリスの祝祭日でもあります。彼は裕福な身ながらも貧しい人たちに、コインを中に隠して焼いたパンを分け与えていたといいます。それにちなんで幸せのコイン入りクリスマスケーキをお正月に頂く習慣が残っているのです。
また、ギリシャ正教のお正月はクリスマスの続きの祝日で、街中はまだまだクリスマスモード。至る所にクリスマスツリーが飾られており、キプロスの子どもたちにサンタクロースがやってきてプレゼントをくれるのも1月1日なのです。ちなみに日本ではお正月は3が日までお休みのところも多いですが、キプロスの祝日は元日のみで、1月2日からはどのお店も通常営業。日本とは全く違う雰囲気の中、迎えたお正月でした。(日裏)
ユーラシア旅行社で行くキプロスツアーの一覧はこちら
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