壁一面に刻まれたヒエログリフ!死者の書の元となったピラミッドテキスト(エジプト)
先日、元旦出発「チャーター便利用特別企画 エジプト・スペシャル8日間」から帰国いたしました。エジプトでも冬が到来。朝晩は涼しいくらいでしたが、日中暑すぎることもなく、非常に過ごしやすい気候の中で遺跡を観光することができました。このツアーでは、ほぼ毎日世界遺産を訪ね、まさしく毎日がハイライト。王家の谷のツタンカーメン王の墓、ルクソール神殿、アブシンベル神殿、ギザのクフ王のピラミッドやスフィンクスなど、小学生の教科書に出てくるような観光地はもちろんのこと、ネフェルタリ王妃の墓の内部見学など、なかなか訪れることができない場所も見学し、エジプト文明にどっぷり浸かる8日間でした。
エジプト最終日にはウナス王のピラミッドへ。2016年に20年ぶりに内部が公開されたばかりで、当日も私たち以外には大きなツアーは見当たりません。見た目は崩壊が進み、普通のピラミッド…というより砂の丘のようですが、このピラミッドの見所はなんといっても墓内部のピラミッドテキストです。ピラミッドテキストとはピラミッド内部に描かれた神となる為の呪文であり、このウナス王のピラミッド内に描かれるものが現存するものの中で最も有名なもの。今回のツアーでは、年始でしたが、墓の入り口も開いていた為、運よく入場することができました。
墓の入り口で門番さんにチケットをみせ、いざ内部へ。階段を降り、腰をかがめて少し進めば、石棺のある玄室に辿り着きます。死者の国へ行く為の呪文が描かれた死者の書はパピルスに描かれ新王国字時代以降に描かれましたが、ピラミッドテキストはピラミッド内部の玄室の壁に書かれており、死者の書より古く、その時代は古王国時代にさかのぼります。ピラミッドテキストはまさに死者の書の元となった最古の葬祭文書にあたり、崩し文字ではなく、全てがヒエログリフ。死後の願いが壁一面に描かれた様はまさに圧巻。残念ながら、壁の保存の為、内部の写真撮影は禁止。写真はないですが、ぜひとも見て頂きたい遺跡の一つです。(長田)
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