2017年3月29日 (水)

中世時代にタイムスリップ、サルティリア祭へ(イタリア)

2/26発「サルディーニャ・サルティリア祭と美の島コルシカ周遊10日間」に行って参りました。地中海に浮かぶイタリア・サルディーニャ島は、北イタリアのジェノバから真南に約450km、首都ローマから南西に約400kmに位置。もっと詳細に見ていくと、地図上では南イタリアのナポリから西へ目線を動かすとサルディーニャ北東にあるエメラルド海岸の拠点となる港町オリビア、ブーツの形をしたイタリア半島の足の甲のあたりから西にサルディーニャ島の州都カリアリがあり、シチリア島からは北東に位置しています。
そのため、緯度としては島の中央部はローマ、島の南部はナポリとほぼ同じで、2月下旬から3月はまだ寒い日もありましたが、場所によってはアーモンドの花が咲いていて春の到来を感じることもありました。

祭りの主役コンポリドーリ4

さて、今回のツアーはサルディーニャ島で毎年カーニバル期間の最終日曜と火曜にオリスターノにて行われるサルティリア祭を見学してきました。中世の衣装と仮面をつけた騎手が全速力で馬を走らせながら道に吊るされた星の真ん中に穴が開いたところを狙い突き刺すという競技が行われるものです。祭りの名前や起源には様々な諸説がありますが、サルティリアはイタリア語のcerchio=円、輪からと言われ、軍隊が馬を走らせながら吊るされた輪の中に剣を通す訓練をしていたことが由来とも。また祭りの起源は14世紀のオリスターノの前身となるアルボレア王国の王様の結婚式に行われた競技と言われたり、中世時代、素性を隠すために仮面をつけて暗殺行為が行われていた人々の鬱憤をはらすために始まったものだという説、先史時代からの宗教行事に似たようなものがあった?!などなどの話があります。

星めがけて射抜く!

ともあれ、現代はカーニバルの最終日曜に百姓(農業)組合主催、火曜に大工組合主催のサルティリア祭が行われます。一見地味なように思われますが、実際に目にすると全速力で目の前を駆け抜ける馬の速さ、その速さのなかで小さな星の真ん中に開いた穴に剣を通す困難さを実感し、見事に射抜けたときは自然と歓声が挙げてしまいました。星を射抜いた選手は、駆け抜けた後、もう一度駆け抜けた道を戻り、歓声を浴びながら星の近くまでやってきて、射抜いた証のピンバッチをもらいます。剣の柄の部分には射抜いた星が見え、剣を高々とあげる騎手の人の誇らしい姿が感動的でした。最近では女性の騎手の姿も目立ち、今回も数名の女性騎手が見事星をとりました。選手の中には40年連続出場のベテラン、父親がかつての騎手だったという人など、騎手のエピソードも様々。騎手たちの中世の衣装も美しく、中世的な仮面をつけ魅惑的な姿も祭りの見どころです。

星を見事に射抜いた女性騎手

サルディーニャ島の魅力は、先史時代の巨石文明を思わせる遺跡から、フェニキア、カルタゴ、ローマの支配、中世時代に島を治めていた4王国、海洋国家ジェノヴァやピサの支配、サヴォイア家の統治など複雑でいて興味深い歴史をもつだけに、様々な歴史の名残が現代にまで残っていること。全島をくまなく巡ることで5000年の歴史を追体験することができ、島独自の文化や経済、生産物と興味深いことがたくさんある島でした。

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