2017年4月19日 (水)

森の中から人々を見守り続けたアポロン(キプロス)

先日、「南北キプロス島を極める 8日間」より帰国致しました。地中海の東に位置するこの島は約9000年の歴史を持ち、古くからアジア、アフリカ、ヨーロッパとの交易を盛んに行っていました。キプロス島では銅が多く採掘され、その銅を求めてギリシャ人が移住してきました。そのため、古代ギリシア・ローマ時代の重要な遺跡を多く残しています。
中でも、私の印象に残ったのが、古代都市クリオンの守り神、アポロンの神殿です。

菜の花に囲まれたアポロン神殿

ペロポネソス半島から来たアカイア人によって築かれた古代都市クリオンから2キロほど離れた森の中にアポロン神殿は建てられました。アポロンは、詩と音楽の神であり、農夫と牧夫の守護神、そして、森の守り神でもあったので、森林に囲まれた場所を選んで、人々は神殿を建てました。紀元前8世紀から信仰の中心として栄え、キプロス全土から人々が参拝に来ていました。そのため、神殿のすぐ近くには遠くから来た参拝者のために簡易の宿泊施設があり、その跡も残っています。参拝に来た人々は、神殿に続く道を、貢物を掲げ、踊りながら、また、「私はあなたを愛しています。」と歌いながら進んでいったそうです。
現在は森には囲まれていませんが、3月の下旬ごろは、野花の季節で、神殿の周りには多くの菜の花が咲いていました。菜の花に囲まれたアポロン神殿から、人々が踊る様を見ながら奏でるアポロンの竪琴の音が聞こえてくるようでした。(保坂)

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