陽光きらめくマルタの海へ
先日、「陽光のマルタをめぐる 8日間」の添乗より帰国致しました。
皆様、マルタといえば何を思い浮かべるでしょうか。未だ謎が多い巨石神殿、マルタストーンとも呼ばれる蜂蜜色の可愛い石灰岩の家並み、聖ヨハネ騎士団、門外不出のカラヴァッジョの絵画など、マルタの魅力は尽きません。その中でも今回は、「海」という焦点に絞ってマルタの魅力を探っていきたいと思います。
マルタ共和国は、マルタ島とゴゾ島、コミノ島の3島からなる国です。今回のツアーでは、ブルーラグーンが絶景のコミノ島へも足を運びました。コミノ島は、無人島の石灰岩の島です。そんなコミノ島には、5月にもなると地中海の燦々と降り注ぐ太陽の光を求めて、日照時間の少ない北欧やかつての統治国イギリスなど、世界各国から観光客が訪れます。(そのため、海の家を経営する1家族のみ夏の間だけ住むとか)そして何よりコミノ島を訪れる人々を魅了するのは、透き通った海の色!!今回、私たちはゴゾ島からコミノ島へボートで向かったのですが、コミノ島に近づくにつれて海の色がコバルトブルーからマリンブルーへ変わり、海上からでも海の透明度を実感できました。コミノ島の魅力は、上陸してからも続きます。
石灰岩の丘を登ると、石灰の白砂に反射されたブルーラグーンを望みます。そこではなんと目を疑うような光景が!まるで船が浮かんでいるように見えるのです。太陽の光の差し込み方や船の影の向きによって、浮かんでいるように見えたり、見えなかったりしますが、目をこすると不思議と船が宙に浮かんでいるように・・・見えますでしょうか??
「死ぬまでに一度は見たい絶景」特集で話題のイタリアのランペトゥーザ島(マルタより南西に位置しています)も、コミノ島と同様に透明度が高く船が宙に浮かんでいるように見えるのですが、同じような光景をマルタでも見ることができるのです。
また、マルタといえば、聖ヨハネ騎士団がオスマントルコを打ち破った場所。入り江が多い、その特異な地形の利点を生かして、強固な要塞を建設しました。スリーシティーズ(ヴィットリオーザ、セングレア、コスピークワ)を拠点とし、1565年ついにマルタ大包囲戦にて、はるかにしのぐ軍勢のオスマントルコ軍を破ったのです。そして、いつ再び襲ってくるかわからないオスマントルコ軍に備えて、聖ヨハネ騎士団はさらに強固な要塞「ヴァレッタ」を建設したのです。そのヴァレッタがスリーシティーズと比較するといかに何重にも強固に作られているか、海の上からみると人目瞭然。海上からヴァレッタを眺めると、自分たちがまるでオスマントルコ軍になったかのようにその強固な要塞が迫ってくるようでした。
地中海の要衝としての機能を今もなお果たす、小国マルタ。海という観点からみると、また違ったマルタの一面に出会えました。(角田)
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