貴州省、少数民族の村(中国)
先日、貴州省の少数民族を訪れる9日間の添乗より帰国致しました。主にミャオ族、トン族の人々が暮らす村々を巡りました。
現地に到着してみると、近代的な高層ビルやマンションがいくつも立ち、高速道路も日本と変わらない質のものが出来ており貴州省の発展ぶりに驚きました。
このような近代化の波は、少数民族が暮らす村にも所々影響を与えていましたが、昔ながらの情緒溢れる村もいくつか残っていました。
それは貴州省の南東にある従江近郊の「黄崗トン族村」。大きい村ではありませんが、そこには昔ながらの木造住宅が残り、トン族の人々も未だに黒い民族衣装を着て生活しています。
村を散策してみると、トン族の村に必ずある特徴的な鼓楼と呼ばれる塔も残っていました。
ここは村での重要な決め事を決める時などに使われます。釘は一切使わずスギの木を組んで立てられ、その高さと数は村ごとに異なります。この村では約20mの高さで5つ立っていました。
観光地化していると写真代を取られたりしますが、村の人は写真を撮ってもお金を請求することもなく皆笑顔でポーズをとって応えてくれ、撮った写真を見せると喜んでくれました。
また、近代化してしまっている村では、子供達が出稼ぎに行ったり、遠くの学校へ進学します。そのため、子供達を見る機会というのはあまり多くありませんが、この村を訪れたときは子供達が鬼ごっこをしたり、母親の家事のお手伝いをしたりする姿も見ることが出来ました。
そして、次第に日が暮れ、村が夕日に染まる風景を見ていると何年か後にはなくなってしまうかもしれないこの原風景をいつまでも眺めていたいなと感じました。(山下)
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