自然あふれる騎馬民族の国カザフ・キルギスで感じた日本
先日「遊牧の大地を行く、カザフ・キルギス紀行」の添乗より帰国しました。
まずカザフスタンのアルマトイから旅が始まり、キルギスに入り、イシク・クル湖をぐるっと1周して、再びカザフスタンに戻るという日程でした。
バス移動の長いこの旅、ずーっと車窓に天山山脈が見えていました。あの三蔵法師も天山山脈を越えて天竺(インド)に向かったと言われています。
さらに、キルギスへ入ると天山山脈に加えてイシク・クル湖の美しい青が車窓を彩ります。イシク・クル湖の透明度、深さは世界第2位と言われています。(1位はロシアのバイカル湖)
イシク・クル湖ではクルーズもしましたが、下を向くとエメラルドグリーンの湖、少し顔をあげると360度パノラマの天山山脈、見上げるとさわやかな青空。心が洗われるようでした。
日本ではまだまだなじみの薄いカザフ・キルギスですが、ツアー中は日本を感じさせる場面がありました。
まず、道を走っていると両脇に満開の桜!
かと思いきや、実はこれ桜によく似た杏やリンゴの花。今回はゴールデンウィークに訪れ、日本ではもう春は過ぎてしまっていましたが、もう一度お花見をすることができました。
また、カザフ、キルギスには日本人とよく似た顔立ちの人が多くいます。今回、騎馬民族の少年たちの騎馬ゲームというゲームを見せてもらいました。「アリガトウ」と言って私達を出迎えてくれた少年達。14歳から20歳くらいだそう。顔立ちは日本人と変わらず、頭は坊主、よく日焼けをして、一見、甲子園の野球少年のようです。馬に乗ってのコイン拾い、ヤギをボールにしたサッカー、本物の騎馬戦、そして競馬。みんな無邪気に楽しんでいるようでしたが、こんな見事に馬を操るだなんて、騎馬民族のDNAを感じました。なんと最後には3歳の騎馬民族の男の子が馬の上に立ってポーズを決めてくれました!
そして、最終日、民族音楽ショーを観劇しながらの夕食でのことでした。中央アジア名物プロフ(中央アジア風チャーハン)に皆さま舌鼓。ふと民族楽器を奏でていたおじさんが急にメモを片手に立ち上がりました。そして片言の日本語で私達への手紙を読んでくれたのです。
更に感動したのは、民族楽器で奏でる「君が代」の演奏です。歌い手はもちろん、
先程のおじさん。最後は皆様で国歌斉唱をし、帰路へと着きました。
人の温かさ、ご飯のおいしさ、景色のよさ。どれも1級品でした。(松永)
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