2017年6月16日 (金)

~約2万年前のロマンを求めて~ ラスコーⅣ公開!

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先日、「南西フランス、絵のような風景へ 13日間」より帰国致しました。
今回は、天候にも恵まれ、汗ばむほどの陽気でしたが、このコースの題名の通り、訪れる街や村、そして車窓からの風景までもがどこも「絵のような風景」と言える、どこかの美術館にかかっているような絵画の一幅ように美しい景色ばかりでした。

その美しい村々に負けず劣らず美しい壁画が広がっている場所こそ、ヴェゼール渓谷のモンティニャック村近郊にあるラスコー洞窟。
今から約60年前の1940年9月8日、愛犬を探しに森に迷い込んだ4人の少年が偶然に発見した洞窟には、約2万年前にクロマニョン人によって描かれた美しく躍動感あふれる動物たちの彩色画が完璧な状態で残っていました。
フランスやスペインを中心にクロマニョン人の壁画は300ほど残っていますが、ラスコー洞窟の壁画は質と保存の良さ共に別格と言われるほど。

赤土・木の炭を獣脂・血・樹液で溶かして混ぜて作った黒・赤・黄・茶・褐色の顔料から数百の馬・山羊・羊・野牛・鹿・カモシカ・幾何学模様の彩画、刻線画などの約500点は、
宗教的な儀式?狩りの仕方を子孫に伝えるため?など、描かれた理由に関しては様々な憶測がありますが、なぜ、数多くの動物の絵を描いたのかは解明されていません。

ラスコー洞窟は1948年から63年までは一般公開されていましたが、この美しい壁画を見ようと、大勢の観光客が訪れたことで、白カビや黒かびが発生し、壁画に損傷を与えてしまいました。
その為、オリジナルの洞窟は閉鎖。その代わりに81年からは200m離れた場所に「ラスコーⅡ」と呼ばれる複製洞窟が再現され、観光客はその再現洞窟を見学していました。

しかし、200mも離れていても、大勢訪れる観光客や大型バスの振動によってオリジナルのラスコー洞窟を傷つけてしまう恐れが出た為、約1キロ離れた場所に造られたのが今回訪れた「ラスコーIV」です。5年ほど建設工事を行っていましたが、16年12月にラスコーⅡが閉鎖し、ラスコーⅣが新規オープンしました!
ラスコーⅡも技術の粋を集めて復元し、複製であっても見応えがある程でしたが、再現度はオリジナルの70%ほど。

今回、訪れたラスコーⅣは洞窟の大きさ、壁画に描かれた動物の大きさや色などオリジナルの洞窟を完璧に再現。
私たちが訪れる2日前、最初に洞窟を発見した4人の友人でありオリジナルのラスコー洞窟を訪れたこともある方がラスコーⅣを訪れ、「オリジナルそのものだ」と太鼓判を押したそうです。
約2万年前に描かれたクロマニョン人の技術と長年発見されなかったロマンに思いを馳せながら、よりリアルな壁画に圧倒されてしまいました。

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※洞窟内部は写真撮影禁止のため、写真はアトリエと呼ばれる場所に洞窟内部の壁画のレプリカが展示してあります。

さて、ラスコーⅡ、ラスコーⅣと建設されたけれど、ラスコーⅢは?と思うかもしれませんが、ラスコーⅢは世界各地でラスコーの素晴らしさを語る移動型洞窟で、世界中を回っています。
そして、7月からは福岡で展示されます(2017年7月11日~9月3日には九州国立博物館で開催)。
オリジナルのラスコー洞窟のほんの一部ではありますが、お近くにお住まいの方は是非訪れてみてください。(三浦)

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