モンブランをフランス・イタリアの両面から極める
先日、「氷河特急一等車 ヨーロッパ四大名峰とスイスアルプスを楽しむ 10日間」の添乗より帰国致しました。この時期のスイスは、アルペンローゼをはじめとする可愛らしい高山植物の花々が咲き乱れ、まさにベストシーズンです。
このコースでは、世界遺産のベルニナ線や“特別に急がない”氷河特急に乗って、スイスらしい車窓の眺めを楽しんでいただいたり、アイガー、ユングフラウやマッターホルンをたっぷり満喫いただきました。アルプスの山々で忘れてはいけないのが、モンブラン。スイスの山ではないですが、フランス・イタリア国境にそびえる、モンブラン(モンテビアンコ)の、その優美な姿に多くの観光客や登山家を魅了してやみません。
そんなモンブランを目指して、スイスからまずフランス・シャモニーへ。時折、自転車で峠越えをする人々に出会いました。そして、モンブランのお膝下、シャモニーからモンブランの下に造られたモンブラントンネルを通り、イタリアへ。イタリア・クールマイヨールより2015年完成の360度回転ゴンドラに乗ってまずはエルブロンネ展望台へ向けて高度を上げていきます。イタリア側のアルプスの山々は、岩肌がごつごつしており、鋭鋒が連なっています。その様子はなんだか雄々しい印象を受けます。
そしてエルブロンネ展望台から見えるのは、モンブラン、イタリア語でモンテビアンコです。しかし、フランス側から見える白い雪を被ったまん丸い様相とは全く異なり、これは本当にモンブラン?と思うほど台形で雄々しいモンテビアンコことモンブランが聳えています。
今回は、幸運なことにイタリアからフランスへ空中国境越えの3連ゴンドラも申し分ないお天気のおかげで運行していました。いざ3連ゴンドラに乗り込んで、約30分の空中散歩を楽しみます。眼下に広がる、氷河に圧倒され、氷河の青い部分も見ることができました。まわりにはいくつもの鋭鋒が連なり、マッターホルン北壁、アイガー北壁と並ぶ世界三大北壁のグランドジョラスも聳えていました。ふと氷河に目をやれば、何人もの登山家たちが氷河の上を歩いていたり、垂直な鋭鋒に向かって果敢にも挑んでいました。その名を残した幾多となる登山家たちも彼らと同じように難攻不落の山々を達成したんだと回顧せずにいられません。
そして終点のエギーユ・デュ・ミディ展望台に到着し、空中散歩は終わり。エギーユ・デュ・ミディ展望台では、フランス側からみる、まさに女王の名にふさわしい雪の冠を被ったモンブランを間近でお楽しみいただくことができました。
今回、申し分ない天気のおかげでぐるっと一筆書きで空中国境越えが叶いましたが、この3連ゴンドラに乗れることは本当に幸運なこと。運行していることを確認するまでドキドキでしたが、なんと実際は快晴で、風も全くなく、澄んだ青空の中氷河の下の空中散歩は、感動もひとしお。地球の素晴らしさを改めて体感することができました。
スイスに来たからには是非とも訪れたいモンブランは、忘れられないアルプスの山の一つになりました。(角田)
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