アーサー王が眠る地グラストンベリーへ
先日、ユーラシア旅行社の「英国南西部、ウェールズとコーンウォール半島 13日間」より帰国。ウェールズやコーンウォール半島をはじめ、イギリスの南西部を旅してきました。
ウェールズにコーンウォール半島といえば、アーサー王伝説!円卓の騎士や魔剣エクスカリバー、魔法使いのマーリン。真実はわからないけれど、その土地に残る伝説は旅にスパイスを加えてくれるような気がします。今回の旅でもアーサー王ゆかりの地をいくつか巡りました。グラストンベリーもそのひとつ。なにせアーサーのお墓があるとされている場所なのです。
グラストンベリーはイングランドのサマセット州にある、人口約9,000人の小さな街。訪れたのは、歴史を振り返ればイエス・キリストの時代まで遡ることのできるグラストンベリー修道院。あのアーサー王のお墓があるのだからさぞかし立派なのだろうと思いきや、敷地に入れば見渡す限りの美しい芝生。あれ、建物はどこだろう?よーく見てみると衝立のようなものがぽつんと立っているではありませんか。なんとグラストンベリー修道院は、天井は疎か、壁だってほとんど残ってない廃墟の修道院だったのです。こんなところに本当にアーサーの墓があるのだろうかと半信半疑で探していると、なにやら修道院の内部だったと思われる場所に看板が立っていて、看板のすぐ下には長方形のラインが引かれていました。なんだかお墓みたい…看板を読んでみると、やはりこれがアーサー王のお墓でした。伝説のヒーローのお墓まで廃墟!!(というか跡形も残っていない。)何故こんなことになってしまったのかというと、16世紀にヘンリー8世が発布した修道院解散令により、破壊されてしまったから。ヘンリー8世はこれにより、ローマと繋がりの深かった修道院の勢力を削ごうとしたのです。
しかしながら廃墟の修道院はなかなか良いものでした。哀愁漂い、味があって、何よりもかつてはどんなところだったのだろうと想像力が掻き立てられるのです。アーサー王のお墓にしても、本当にここに眠っているのか、もしかしたら生きているのではないかなんて、仰々しく装飾されているよりも想像が膨らみました。お墓の近くには、芝生に座ってのんびりすごす家族がいました。話しかけてみると、このあたりはパワースポットなのだそう。その家族に習い、私も芝生に腰掛けてみました。もしかしたらアーサー王のパワーを分けてもらえたかもしれません。(佐藤)>>>ユーラシア旅行社で行くウェールズとコーンウォール半島の魅力はこちら
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