ダルマチア地方最古の町ザダル
先日「アルプスの懐スロヴェニアとアドリア海の至宝クロアチア11日間」のツアーより帰国しました。2ヶ国の歴史と文化、そして自然の魅力がたっぷり詰まったツアーです。そしてなんといってもアドリア海で獲れる海の幸!身も心も癒されました。
今年新たにザダルがユネスコ世界遺産に登録され、まさに旬の中部ダルマチア地方。ダルマチア地方で最も歴史の古い町の一つであるザダルの旧市街は、長さ1キロほど海に突き出した長方形の半島です。およそ2000年以上前の歴史遺産が数多く残っています。
ザダルには紀元前9世紀ごろから先住民族であるイリュリア人が住んでいましたがローマ人により侵略・征服され、この町はダルマチア地方最大級のローマの拠点へと発展。ローマ帝国時代のあと十字軍の攻撃により、ヴェネツィア共和国の支配下になりました。
ローマ帝国時代に軽犯罪者の見せしめの為に使われていた「恥の柱」、動物を捧げる生贄台など当時のまま残っているものも数多く見られ、皆様で当時の様子を思い浮かべながら町を散策しました。
旧市街のメイン通りであるシロカ通り沿いにはたくさんのお店が軒を連ねます。ザダルの名酒といえば”マラシュキ”と呼ばれるサクランボリキュールのお酒。旧市街の対岸にはマラシュキの工場もありとても有名です。甘口、辛口と種類も様々で、小さなボトルもあるのでお土産にもぴったりです。
昼食には、ザダル名物マグロのステーキ。沖の生簀でマグロの養殖が盛んに行われており、日本の小ぶりなものに比べてクロアチアでは最大80キロまで成長するものもあります。しかもザダルのマグロは日本にも輸出されており、年間およそ2000トンものクロマグロが日本に輸出されています。身が引き締まっていて、丸一匹食べられる勢いでした。
旧市街の周辺には、浜辺の階段に埋められたパイプから美しい音色が奏でられるシーオルガンや、日没後シーオルガンの音に合わせて光る”太陽へのあいさつ”など近代的なものもありザダルの町を賑わせています。
世界遺産に登録されこれから注目の集まるザダル。その歴史、美食により多くの人々が魅了されるだろうと感じました。(西澤)
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