幻の花を求め、花々の楽園へ!(西オーストラリア)
先日、「西オーストラリア周遊とワイルドフラワー観賞の旅 9日間」より帰国しました。
南半球のオーストラリアは秋の訪れを感じる日本とは逆の季節。そう、現在、春爛漫。
そしてこの時期は桜前線ならぬ花前線が、西オーストラリアの北から南へと南下、これにあわせ毎年ワイルドフラワー観賞ツアーが人気です。ですが、そこは行けば確実に見ることが出来る遺跡群や建造物などと違い、花の開花の時期はその年の雨や気温などの自然現象に左右されます。それ故、行く前はいつも以上にドキドキが止まりません。
オーストラリアの国花でもあるゴールデンワトルはオーストラリアに春を告げる花。州都パースをバスで出発すると、次から次へと目に入るワトル(ミモザ)の黄色い花に心を奪われます。西オーストラリアに自生するワイルドフラワーはなんと約1万2000種!この先どんな花々に出会えるのかな!?いつしかドキドキはワクワクに変わっていました。
時にバスを止めてフラワーハンティング!とにかく種類が多いので正式な名前を調べるのも大変ですが、それを本で探し当てた時の嬉しさったら!!「ここにある花はまだ見てなかったわよね?」「この花はこの前見たのと同じかしら?」このようにツアー中、花探しはたびたび行われ、色々な花を見る事ができました。
その中で一番の人気はなんと言っても通称リースフラワー(リースレシュノルティア)。その名の通りクリスマスリースのように放射状に茎が伸び、ピンクの花を咲かせるこの花はほんの一部でしか見る事の出来ない希少種で、その美しさや珍しさから乱獲され今は僅かしか存在しないと言われる幻の花。前年にそこにあったからといって今年も同じところで咲いているとは限らない。道行く先のホテルやインフォメーションなどで情報を入手し、いざその場所を訪れると・・・。
リースフラワーを発見!その一株にバスを下車し拍手喝采。おや?その周辺に目を向けると、な、なんと沢山のリースフラワーが列をなして迎えてくれているではありませんか!!それもまだまだ花のない小さな子供?から見事花をきれいに咲かした大人?まで。「幻の花が幻で終わらなくて良かった~。」と、喜びと共に安堵に胸をなでおろしたのでした。
オーストラリアはこれから夏を迎えそして冬が来ます。花の命は短いですが、必ずまた春はやってきます。来年も再来年も、そのまたずっと先も、きっと花々は美しく私達を迎え続けてくれることでしょう。そんな場所を守り続けなければ、と旅の最後に誓いました。(岩間)
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