これぞ三河の粋!“炎の祭典”手筒花火(国内旅行)
先日、9月9日発「豊橋“炎の祭典”手筒花火と井伊家ゆかりの地へ 2日間」より戻りました。この度のメインは何と言っても、450年以上もの歴史を持つ、豊橋の手筒花火見学です。手筒花火と聞いてもピンとこない方も多くいらっしゃると思いますが、手筒花火とは直径10cm、長さ約80cmの竹の中には火薬を敷き詰めて揚げる吹上花火のことです。打ち上げ花火との違いは、その火柱!何と10m以上もの火柱が吹き上げます。大きいものでは、筒の直径30cmにも及び、その火柱の高さといったら圧巻の一言。手筒花火は、愛知県豊橋市の吉田神社が発祥の地といわれ、かつてこの地を治めた徳川家康が三河衆に火薬の製造を任せたことに由来すると言われています。
今回はそんな手筒花火が盛んな豊橋にて開催される手筒花火を中心とした花火大会“炎の祭典”を見学しました。隅田川花火大会などの都内で開催される大きな花火大会とは異なり、そこまでの来場者を想定していなかった私ですが、いざ会場に到着すると、地元の方々だけでなく、東西南北、全国各地から手筒花火を一目見ようと集結していました。会場は豊橋公園内の球場、外野席から内野席、さらにはグラウンド内に特設されたアリーナ席まで、空席はほとんどない程の賑わい。
そしていよいよ花火大会の開始!手筒花火を持った人々が横一列に並び、合図とともに点火。すると、次々と火柱が吹き上がります。打つ上げ花火とは違い、手筒花火は筒を持ったまま、火をつけ、吹き上がっている間もずっと人の手に抱えられています。火花が降り注いでくるのも構わず、ボーンっという吹上の終わりを告げる音が聞こえるまで、持ち手は片時も筒を手放すことはできません。とてつもなく熱いであろう火花に耐え、それでも一直線に火柱を上げ続ける持ち手の方々に、三河の粋を感じました。
豊橋の手筒花火は、“炎の祭典”だけではなく、4月から10月にかけて豊橋市内各地で開催されます。豊橋を訪れる機会があれば、三河の粋を感じてみてください。(吉村)
豊橋“炎の祭典”を訪れるコースは2018年2月頃に発表予定です。
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