2017年10月17日 (火)

地上の南十字星(サザンクロス)を探す旅へ(オーストラリア)

サザンクロス

先日、「花の西オーストラリアと七大国立公園物語 13日間」より帰国しました。
南半球のオーストラリアは現在春。世界一乾燥している大陸と呼ばれるオーストラリアで短い冬の間に降ったほんの僅な恵みの雨を頼りに可憐なワイルドフラワーを咲かせる光景は圧巻でした。

13日間のツアーではグレート・サザン地域や南西部地域も訪れます。オーストラリアらしい乾燥した風景が残る北とは異なり、雨が多いパース以南は20~30mのカリの木(ユーカリの一種)が聳え立つ北では見られなかった光景が続き、ついつい上を見てしまいます。しかし、南部に咲しか咲かないワイルドフラワーを見逃さずにはいられません。

北はリースレシュノルティアが有名ですが、南で有名なのがサザンクロス。
サザンクロスはオーストラリア西南部のスターリング山脈の麓に自生しており、南部まで行かないと中々見る事が出来ない花です。
日本ではミカン科で5弁花のクロウエアがサザンクロスとして知られていますが、5弁花のサザンクロスは日本でしか通用しない名称。

世界中で知られているサザンクロスはセリ科で高さ30~50cmほどの多年草で、5個の小さな花を抱くように数枚の白い苞が囲み、その後十字形になるたいへんにユニークな花形をします。
まさに、南半球だけで見られ、オーストラリアの国旗にもデザインされている南十字星(サザンクロス)と同じ名にふさわしい十字形です。
リースレシュノルティアも可愛らしい花ですが、サザンクロスも清楚な雰囲気のある花であるため、お客様の期待値も高いように感じられました。
「いつになったらあるのかなぁ」という声がある中ついに南部の都市アルバニーで発見!
発見したと同時に、皆様写真タイム。サザンクロスの中には4つの苞だけでなく、5つや6つの苞を持つ花も。まるで、童心に帰って4つ葉のクローバーを探しているような光景でした。

サザンクロスを探して

花の開花の時期はその年の雨や気温などの自然現象に左右されますが、今年南部は雨が多かったため、当たり年だったそう。
行く前は本当に見つかるか心配になってしまいましたが、お目当てのサザンクロスも見つけることが出来て大満足だったようです。(三浦)

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