独立から15年 2017年の東ティモール
先日「東ティモールとインドネシア・ロンボク島の旅 8日間」の添乗より帰国しました。スハルト政権時代に紛争が激化し、25年以上の苦難の道を乗り越え、2002年5月20日に21世紀初の独立国として誕生した新しい国。面積は岩手県ほど、人口は110万人の小さな国でもあります。
独立後も国内で小さな紛争はありましたが2012年以降は、情勢も落ち着き今年7月に平穏に国民議会選挙も終了しました。1999年独立を問う選挙の際の騒乱で、小さな首都ディリの80%以上が破壊されたとのことでしたが、現在は新しい建物が多くその痕跡は全くというほどありません。
時折、古い建物の黄色い壁が、ここがポルトガル植民地であったことを物語っているかのようです。細長くきれいな海沿いに延びる公園では,人々が雑談をしたりランニングをしている姿も目につきました。
国連の関係者が多かったせいか、近代的なショッピングセンターや、日本と変わらない値段のおしゃれなコーヒーショップができている一方、地元の人々が集うローカルマーケットの物価はかなり安いものでした。
日本でもあまりメディアに登場しないので、いったい何があるの?と思います。観光地としては、紛争に関する悲しい歴史に関する場所や教会などが多くなりますが、印象に残ったのは、平和と自由を静かに味わうような「人々の笑顔」と「きれいな海」です。
今回のツアーでは「日本東ティモール協会」のホームページより、現地の情報を参考にさせて頂きました。
最近ではアジアとオーストラリアを結ぶ大型クル-船の寄港もあるようです。現在も空路のアクセスは良いとはいえず、なかなか行く機会に恵まれないかもしれませんが、ラオスよりもより素朴な東ティモールに是非注目して頂ければと思います。(加藤)
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