2017年10月12日 (木)

これぞ日本一、秋の夜空に輝く花火

「日本三大花火、土浦全国花火競技大会と水戸探訪2日間」から戻ってまいりました。
今回の旅の目的はなんといっても土浦の花火大会です。土浦の花火大会は、長岡、大曲の花火とともに日本三大花火大会の一つに数えられています。花火といえば夏の風物詩。なぜ秋に?と思われる方も多いでしょう。それは土浦の花火大会が実りの秋を祝うという意味もあるからだそうです。
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さて、土浦の花火大会はただの花火大会ではありません。正式名称は「土浦全国競技花火大会」。つまり、全国の花火師たちが腕を競い合い、日本一を目指すのです。今回も北は北海道から南は鹿児島まで、全国津々浦々からやってきた花火師たちが渾身の93の作品を打ち上げました。
午後3時、バスを駐車場に止め、私たちは会場である桜川沿いの桟敷席を目指して歩き始めました。途中からだんだんと人も増えてきて、なかなか前に進むことができません。土手沿いの道には多くの露店が立ち並び、美味しそうな匂いが漂ってきます。一般開放の土手は席取りの人々で埋まっていました。そうした熱気に押されて我々のテンションも上がります。巨大な桟敷席にはすでに大勢の人が座り、桜川に沈む夕日を眺めながら花火大会の開始をまっていました。
真っ暗になった夜6時、ついに大会が始まりました。始めに参加する花火師たちがずらりとステージにあがり、「皆様に最高の花火をお届けすることを誓います」と高らかに宣誓しました。そう、これは花火師たちの真剣勝負なのです。観る側も気が引き締まる思いがしました。普通の花火大会と異なるのは、「●番、○○煙火工業」というように花火が打ち上げられる前に出品業者が紹介されることです。審査は「スターマイン」「10号玉」「創造花火」の3部門で行われます。日本の伝統的な花火、真円を描く10号玉も素敵ですが、なんといっても豪勢なのは「スターマイン」でしょう。2分30秒以内に2.5号玉から4号玉数百発を音楽に合せて打ち上げ、テーマ曲の世界を夜空に描き出します。まるで踊り子が舞う舞台を見ているようで、息をするのも忘れて見入ってしまいました。素晴らしい作品には歓声があがり、打ち終わったあと、自然と大きな拍手が沸き起こりました。
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さて、花火大会のお楽しみの一つは、ワイドスターマイン「土浦花火づくし」です。競技作品ではありませんが、大会の中盤の約6分間、息をつく間もなく花火が打ちあがり、視界に入る夜空の全てが花火で覆われます。まさに圧巻の一言でした。
 余韻に浸りながらの帰り道は、行きよりも短く感じました。一瞬で消える花火に精魂傾ける花火師たちの情熱にふれたひと時でした。(大西)

土浦花火大会のツアーは2018年3月頃に発表予定です。
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