2017年11月 9日 (木)

ヨーロッパ一美しい、クロアチアのミロゴイ墓地へ

10月中旬にスロヴェニアとクロアチアに行ってきました。旅はスロヴェニアからはじまり、陸路で国境を越え、クロアチアへ。天候に恵まれ、例年よりも暖かい気がしました。木々の葉が黄色に色付きはじめていて、良い時期に訪れることができたと思います。
クロアチアの首都ザグレブは内陸部のためか、沿岸部の街に比べて肌寒く、私たちが訪れた日の午前中は少し靄もかかっていました。ザグレブではヨーロッパ一美しいといわれるミロゴイ墓地を訪れました。
ミロゴイ墓地はドイツ人建築家のヘルマン・ボレーが手掛けた、ヨーロッパ最大級の墓地です。“ミロゴイ”は、中世にこのあたりを所有していた領主の名前です。19世紀後半にザグレブ市が買い上げ、ヘルマン・ボレーの手によって、「ヨーロッパで一番」と称されるほどの美しい墓地が誕生したのです。敷地内に入るとまず目に入ったのは、もちろんずらりとならんだ墓石…ではなく、大聖堂の入り口かと見間違うほどの立派なファサード。そこから両方に伸びる回廊にはアーチが連なり、精緻な彫刻とともに、著名人のお墓が並んでいました。ファサードには蔦のカーテンがかかり、下から上にかけて、緑から赤への見事なグラデーション。いっそう美しさを惹きたてていました。ファサードの裏側にはクロアチア初代大統領トゥジマンの大きなお墓がありました。大統領のお墓は墓地の丁度真ん中。そこから左右を見渡しても、広大な敷地の端は全く見えませんでした。こんな素敵な墓地だったらお墓に入るのも悪くないかもなんてうっかり思い、「ちなみにいくらですか?」とガイドに聞いたところ、アパート1室軽く買えるくらいのお値段だとか…。蔦や花の植物の手入れなど、維持管理費も込みだそうですが、やはりそれなりのお値段のようです。

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墓地を見学したあとは旧市街を散策しました。オーストリア・ハプスブルク帝国に長く支配されていたため、町並みはどこかオーストリアのウィーンのよう。お昼に食べた名物料理もオーストリアの名物料理シュニッツェル(仔牛のカツレツ)に似ていました。ザグレブでは薄い牛肉を重ね、チーズとハムを挟んで揚げたものが有名。何層にもなるカツレツは厚みがありとても食べきれないと思いましたが、思いのほかあっさりとしていておいしくて、ペロリと食べてしまいました。やっぱり、生きているってスバラシイ!!(佐藤)

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