2017年11月14日 (火)

青空と雪山、黄葉に囲まれたコーカサスの仙境、ジョージア・スワネティ地方

先日、「コーカサス三国物語15日間」の添乗より戻って参りました。15日間のツアーでは、陸路でアゼルバイジャンからジョージア、そしてアルメニアまで走破します。この行程で特に印象に残ったのは、絶景が広がるジョージア・スワネティ地方でした。

スワネティ地方は、ジョージア北部にある大コーカサス山脈の麓に広がり、「上スワネティ」と「下スワネティ」に分かれています。上スワネティは、1996年に世界遺産に登録されました。上スワネティは15世紀にはスワネティ公国として、ジョージア全体がロシアに併合されるまで独自の文化を育んできました。この辺りに暮らすスワン人はジョージアの中でも特に古い民族であり、勇猛なことでて知られています。

私たちは、ジョージア北西部サメグレロ地方の中心都市ズグディディを出発し、「十字架の村」という意味のジュワリ村を過ぎて、スワネティ地方の山道に入りました。そして、スワネティ観光の拠点メスティアまでは、黄葉シーズン真っ只中のエングリ渓谷の中を走りました。途中のお手洗い休憩も、思わず写真を撮り続けてしまいます。エングリ川の下流には、世界で3番目に大きなエングリダムがあります。将来、エングリダムの博物館が建設されると発表されていました。

スワネティ地方道中

メスティアに近付くにつれて、地面からニョキニョキと生えてきたような不思議な塔が見え始めてきました。まるで、ジブリ映画やどこかのファンタジー映画に出てきそうなユーモアな塔ですが、実は、これには血なまぐさいエピソードがあります。コーカサスやバルカン、中央アジアの国々では、「血の掟」という、ある一族の人が殺されれば、殺した相手の一族を殺せると定めた復讐制度がありました。その復讐は、どちらかの一族が絶滅するまで続けられたといわれています。この「血の掟」から身を守るために要塞の役割として建てられたのが、このニョキニョキと伸びた塔です。ファンタジーな印象から一転、ホラー映画感が漂ってきました。恐ろしい歴史を回想しながら、塔や大自然の景色を見ているうちに、メスティアに到着しました。

ウシュグリ村

この塔が綺麗に見える村といえば、ウシュグリ村。メスティアから3時間、四駆で山を走り抜けると、塔と小さな村だけが残るウシュグリに到着しました。不思議な塔と黄葉の斜面、後ろに聳える真っ白な雪山…まるで仙境へと来てしまったかのような感覚でした。大コーカサス山脈の標高4,695mのウシュバ山と標高5,068mのシュハラ山も、ばっちり見えました。そして、この大自然の中で食べるジョージア料理は、特別に美味しかったです。私たちはウシュグリ村での観光を終え、この絶景を心に焼き付けながらメスティアへと戻りました。今回のスワネティ地方の黄葉は、忘れられない景色のひとつとなりました。(松本)

シュハラ山

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