ポサーダでゆったり貴族気分の旅(ポルトガル)
先日、「ポルトガル、ゆったりポサーダ紀行12日間」の添乗より帰国しました。
ポルトガルの街は、リスボンで遊び、ポルトで働き、コインブラで学び、ブラガで祈ると例えられます。今回の旅では、この4つのポルトガルを代表する街はもちろん、あまり知られていない小さな街にも行き、じっくりポルトガルを堪能してきました。
さて今回のツアータイトルにもなっているポサーダ。ポサーダとは元々はお城や貴族の館、修道院として使われていた建物を改装した国営のホテルのことです。スペインでいうパラドールにあたるものになります。建物自体は歴史あるものですが、設備は新しくなっているので、ご安心下さい。
今回はエストレモス、コインブラ、ヴィアナ・ド・カステロと3つの街のポサーダに宿泊しました。
まず、リスボンからずっと東に行ったスペインに近いエストレモスという街でのポサーダ。ここはかつてドン・ジョアン王が妃イザベルと暮らしたこともあるお城。ポルトガル名物の青い絵の描かれたタイル、アズレージョで飾られた長い廊下を進み部屋へ。中に入ると、天蓋付きベッド、絵画、きれいに装飾された大きな鏡。お姫様気分で優雅な宿泊を楽しむことができました。
次にコインブラからすぐのコンデイシャ・ア・ノーヴァのポサーダ。ここは元々、貴族の館として使われた所。こぢんまりとしたホテルで貸し切りの別荘のような雰囲気。このポサーダ専属のアズレージョ職人が絵付けをしているところも見られました。
そして、一番印象に残っているのが、ヴィアナ・ド・カステロのポサーダ。ここは元から貴族のホテルとして使われていたサンタ・ルジア山という山の上に立つポサーダ。このポサーダの素晴らしさは、なんと言っても景色。山の中腹に建つ石造りの白っぽい教会、サンタ・ルジア教会がロビーからきれいに見えます。窓枠に、山の木々と白い教会、青い空がきれいに収まり絵画のようです。
今回は天気にも恵まれ、早朝には朝もやの中に浮かぶ教会、そして夕暮れ時にはオレンジ色に染まる教会と幻想的な景色にも出会えました。
ポルトガルにはまだまだたくさんのポサーダがあります。次回は他のポサーダも見てみたいという思いに後ろ髪を引かれつつ、帰路へとつきました。
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