太古の大自然、オーストラリア・ブルーマウンテンズ国立公園
先日、「オーストラリア物語14日間」のツアーより帰国しました。日本の国土の約20倍もの面積を持ち、広大な大地に広がる大自然が魅力的なオーストラリア。日本と東経があまり変わらない為、時差も最大で2時間ほど。何となく近いように感じますが、南半球に位置しているため季節は真逆。出発時は、そろそろ冬物を出そうかなという時期だったのに、初日に到着したケアンズは初夏とはいえど30℃越え!暑さが苦手な私にとってはつらいスタートでしたが、オーストラリアの固有種の花やコアラ、カンガルーなどの可愛らしい動物とも触れ合うことができ、とても癒されました。
今回のツアーでは14日間の長い期間を生かして、オーストラリア本土だけでなくタスマニア島まで足を延ばしました。特に印象に残ったのは、シドニーから西へ80kmほど離れたところにあるブルー・マウンテンズ国立公園。公園面積は約26万7,900ヘクタールあり、約3億万年前にできた堆積岩の層が地殻変動により形成されたものが、後に浸食されて出来上がった壮大な景色が広がる国立公園です。
ブルー・マウンテンズという名称は、一面に広がるユーカリの森林から発生する霧状の油分が太陽に反射して、まるで青く霞んでように見えることに由来します。名前の通り、公園内に入ると青みがかかり、カメラのフィルター加工をしたような風景でした。有名なのはスリー・シスターズと呼ばれる奇岩。アボリジニの伝説で、村の美しい3姉妹が、他の種族の3兄弟に恋をしてしますが、掟によって位禁じられた結婚だったため、逃げ出そうとして村の長老に岩に変えられてしまったといわれています。
国立公園内では、シーニックレイルウェイと呼ばれるトロッコもあります。トロッコと言っても見た目はジェットコースターのようで、かつては石炭を運ぶために使われていたものを現在は観光用に姿を変えています。インディジョーンズのテーマ曲とともにいざ冒険に出発!催行傾斜52度を高速で岩と岩の間をすり抜けていくのでスリル満点!アトラクション気分も1分ほどですぐ到着してしまうので、写真も一瞬です。今だ!と言わんばかりの勢いでシャッターチャンスを狙います。トロッコのほかにオーストラリア国内で最も勾配の激しいシーニックケーブルウェイにも乗車しました。眼下に広がるユーカリの森林や渓谷の風景を目に焼き付けながら後にしました。
その後、シドニー市内へ戻り、地上250mの高さを誇り、シドニーで最も高い位置にあるシドニータワーの展望レストランで昼食ビュッフェを堪能しました。オペラハウスやハーバーブリッジなど市内を360°見渡しながらの食事は、旅の締めくくりにふさわしく、胃も心も満たされるひと時となりました。
オーストラリアと言えば有名なのがエアーズロックですが、先月、2019年10月26日から登山禁止が正式に発表されました。現地の方にとっては、アボリジニの聖地として祀られている神聖な場所な為、嬉しいニュースだったようですが、登山中止は我々観光客には大きなショックを与えました。しかし、一度では見尽くせないほどの大自然大国、オーストラリア。まだまだ秘めた自然があると思うと、冒険心がくすぐられる魅惑の一国だなと感じました。(西澤)
ユーラシア旅行社で行くオーストラリアツアーはこちら
| 固定リンク
「オセアニア情報」カテゴリの記事
- 太古の大自然、オーストラリア・ブルーマウンテンズ国立公園(2017.12.08)
- ユニークな“泥人間の踊り”(パプアニューギニア)(2017.12.06)
- 島国なのにグルメの代表はヘルシーな牛肉!(バヌアツ)(2017.10.26)
- 地上の南十字星(サザンクロス)を探す旅へ(オーストラリア)(2017.10.17)
- オーストラリア、ロットネスト島のクオッカを愛でる(2017.10.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント