2017年12月14日 (木)

バスクといえば美食だけ?(スペイン)

11月9発「現代アートの街ビルバオとスペイン・バスク周遊 9日間」の添乗に行って参りました。バスクは最近では非常に人気の旅行先になり、様々なメディアにも取り上げられ、耳にする機会が多くなりました。それでも『バスク』という単語だけを聞いて、どれだけ『バスク』の物事を思い浮かべますでしょうか?おそらく多くは〝美食”や〝ピンチョス”などのフレーズではないかと。
バスク地方のリゾート地サンセバスチャンの旧市街にある各バールには、スライスしたフランスパンに色鮮やかな食材を美しく見惚れてしまうように盛り付けられたピンチョスがカウンターに並びます。それにあわせてバスク地方で作られたワイン、チャコリ(バスクのスパークリングワイン)やリンゴ酒を楽しみます。一軒ではちょっと食べて次のお店へと数件巡るのがバスク流儀。それにより小さなバルが混んでいても人の回転が速く、かつ様々なお店の味や雰囲気を楽しめます。バールというと大人の行く店の印象が強いですが、行ってみると早い時間では子供を連れてきている家族の姿も。注文するドリンクはお酒でなくとも、コーヒーやカプチーノもあります。デザートもあるので子供はピンチョスに甘いケーキを食したりしていました。またお値段も非常にお安く、ワインなど一杯2-3ユーロ、ピンチョスも同様。3~4軒巡り、ちょこちょこ食べ飲みでお腹いっぱいになりました。立ち飲みのカウンターだけのバールもあれば、テーブル席もあるバールもあるので、お店によってはゆっくり席に座って食すこともでき、ピンチョスではなく注文されてから作る暖かい料理も食べることができます。

サンセバスチャンのバルカウンターに並ぶピンチョス

このような美食の印象が強いバスクですが、バスクにはもっと興味深いバスクならではの物事があります。そもそもバスク地方は北スペインのビスケー湾に面していますが、海岸から30~1時間内陸に走れば、山と丘陵地帯になり、緑の牧草地が斜面を覆い、そこに羊や牛が放牧されています。それゆえにバスク地方は海の幸と山の幸と両方の美味しい食材が手に入るのも美食につながっています。そこから話を膨らませると、山バスクでは羊の羊毛から作られた帽子を男性が着用していますが、それは私たちもご存じのベレー帽です。ベレー帽はバスク発祥で、いまでもバスク地方の街を歩くと、素敵なオジサマが格好よくベレー帽をかぶっています。海バスクでは当然猟師や船乗りにつながります。世界史の教科書で世界一周航海を成し遂げた人物としてマゼランが載っています。しかし実際には彼は航海の半ばでセブ島で亡くなり、彼の後に戦艦を率いてスペインに戻った際の船長がバスク人エルカーノだったということはあまり知られていない驚きの事実。その他には日本にキリスト教を布教しにきたフランシスコ・ザビエルもバスク人です。画家ゴヤの生まれはアラゴン州サラゴサ近郊ですが、父親はバスク人。スペイン内戦時には世界各地にバスク人が移住しましたが、サッカー前日本代表監督を務めたアギーレ監督の両親は、メキシコに移住したバスク人です。

バスク版サンタはオレンツェロ

このように『バスク』を掘り下げていくと、実は私たちの身近にバスクが存在していることに気づかされます。さらにバスクは独自の文化や伝統があります。美食だけではないバスクならではの歴史、芸術、文化などもバスクの魅力です。
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