2017年12月 1日 (金)

モンタルチーノでつぐみ祭!(イタリア)

先日、「華麗なるイタリア紀行 イタリア・ルネサンス芸術と古都を巡る11日間」より帰国しました。このツアーはミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマと主要都市を回る王道コースですが、それだけではなく途中の街、ラヴェンナやサン・ジミニャーノ、シエナ、アッシジなども丁寧に巡るため、イタリア初心者からイタリアリピーターまでご一緒した皆様がお楽しみ頂けていたのではないかと思います。そんな今回のツアーではさらにプラスしてモンタルチーノの街へ訪れ年に1度の“つぐみ祭”を堪能してきました!

つぐみ祭は毎年10月の最後の金土日と3日間にかけて行われます。このお祭りが開催されるようになったのは50年ほど前とまだまだ新しいのですが、中世の頃から狩りの成功を祈って行われてきた伝統的な慣わしをモチーフにしたものです。中世の時代、男たちが獲物をどっさり抱えて狩りから帰ると村では女・子供がごちそうと赤ワインを準備して待っており、宴が繰り広げられます。中世の時代から良く食べられていたのがつぐみ鳥の焼き鳥です。当日も町の広場にはつぐみの焼き鳥の屋台をはじめ豆のスープやホットドッグなどが売られていました。これが祭りの名前の由来にもなっています。

このお祭り、とっても素朴なのです。お祭りのハイライトは町のメインストリートを中世の衣装に身を包んだ地元民が行進するパレードです。農民風の衣装もあれば、貴族のような華やかな衣装も。これは、狩りの成功を狩人・農民だけではなく街に住む貴族・商人みんなで喜んだことに由来しているそう。

つぐみ祭

つぐみ祭


モンタルチーノと聞いてピンとくる方は少ないかと思いますが、ワイン愛好家の方でしたらきっとイタリアが世界に誇る赤ワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノをご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。繊細かつ優雅な香りでイタリアワインの女王とまで呼ばれるこのワイン。パレードが催されるメインストリート沿いにはワイン屋さんがずらり。パレードを鑑賞しながら赤ワインをお楽しみになるお客様もいらっしゃいました。これも小さな町の素朴なお祭りならでは。大混雑必至の有名なお祭りでは赤ワインなんて飲んでたら人にぶつかりシミを作ってしまいますものね。

 

パレートは20分程で終わってしまいますがその後もワインをたしなんだり、町自慢のはちみつを試食してみたりとゆっくり、のんび~りと過ごしました。そしてこの時期ならではの見事な黄葉まで!素朴でそれでいて贅沢な時間を過ごすことが出来ました。(岡山)

 

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