美しきジェミラ遺跡(アルジェリア)
<ジャミラ遺跡>
先日「世界遺産ムザブの谷とアルジェリア・ハイライト 8日間」の添乗より帰国致しました。今回のツアーでは、アルジェリアの北部を周遊。一般的には治安が心配されていますが、現地では何も問題なく観光することが出来ました。
特に印象に残ったのは、アルジェリアの地中海から内陸へ150kmの山中にあるローマ帝国の都市だったジェミラ遺跡。
この都市遺跡の始まりは、紀元後1世紀。ローマ軍の要塞として建設され、2~3世紀に最盛期を迎えました。
現在の‟ジェミラ“という名前はアラブ人がつけたもので‟美しい”という意味があります。それまではラテン語の名称で「クイクルム」と呼ばれていました。この遺跡は、保存状態の良さから1982年に世界遺産に登録されています。
遺跡の入口を入ると、さっそく円柱やレリーフがゴロゴロと転がっています。
まずは、この遺跡の目玉の一つである博物館を見学。この博物館には、遺跡から見つかった保存状態が良い素晴らしいモザイクがびっしり壁一面に並びます。おなじみの魚のモザイクや植物だけでなく、ヴィーナスの誕生やゼウスの誘拐などテーマ性もあり、モザイク好きにはたまらない場所で暫らく見ていても全く飽きません。
博物館を出ていよいよ遺跡へ。ここは、山の形に合わせてローマ建築が持ち込まれた点に特色があり、劇場、2つの集会場、寺院、バジリカ、アーチ、街路、住居群などが現存しています。丘の上が遺跡の新しい部分で下に行くほど古い年代になっていきます。この遺跡で最も保存状態が良いエリアには、カラカラ帝の凱旋門やセプティウス・セウェルス帝のバジリカ、広場があります。
広場に立ってみると、凱旋門もバジリカも見渡すことが出来ます。想像以上にそれぞれの遺構がとても綺麗に残っているため、まるでローマ時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
最後は大浴場も見学して出口へ。遺跡を去る頃には、夕方になっていたため夕日に染まっていく遺跡も素晴らしく何度も後ろを振り返りながらこの場所を後にしました。(山下)
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