2018年2月23日 (金)

砂漠の町ジャイサルメールはなぜ「ゴールデンシティ」なのか?(インド)

先日、「謎のインダス文明遺跡ドーラビーラーと砂漠の国ラジャスタン 12日間」のツアーより帰国致しました。
インド北西部に位置し、パキスタンとも国境を接するラジャスタン州は、色に例えられた街が点在するのが特徴です。例えば、州都ジャイプルは風の宮殿やシティパレスに代表される建造物の外観が赤みがかった土の色を持つことから「ピンクシティ」、美しき湖を擁するウダイプールは白い建物が多いことから「ホワイトシティ」と呼ばれます。さらにこのツアーでも訪れるジョドプールは、メヘランガル城砦から旧市街を見下ろすと青い建物が点在することわかり、このことから「ブルーシティ」と呼ばれます。これは、インドに根強く残るカースト制の中で一番上の階層の「ブラフマン(僧侶)」が住んでいた家の外壁が青く塗られたそうです。

そして、ジョドプールから西へ荒野の中を290kmほど走り、砂漠の中から忽然と現れた城塞都市こそがジャイサルメールであり、城砦を取り囲むように町が形成されています。この町は「ゴールデンシティ」と呼ばれていますが、城砦およびそれを取り囲む建物はおおむね砂岩でできていますので、「なぜゴールデンなの?」と首をかしげざるを得ません。正直「イエローシティ」の方がしっくりくるようなこないような・・・。

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<昼のジャイサルメール城砦>

この胸のつかえが取れないまま、夕方、サンセットポイントへ。ここからは城砦を遠望することができるのですが、そこに着いた時に見た城砦の色は、昼間に見たそれとはまったく違い、夕陽に照らされ、少し赤みがかり、それが神々しく感じました。「これがゴールデンなんだ!」と妙に納得しましたが、ただその時間は長く続きませんでした。しかし日の入り後、しばらくその場で佇んでいると、城砦のライトアップが徐々に始まりました。完全に暗く成りきる前の空と下で灯りに照らされた城砦も「ゴールデン!」と思ったのは、私だけではないと思いつつ、その場を後にしたのでありました。(斉藤信)

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<夕陽に照らされたジャイサルメール城砦>

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<ライトアップされたジャイサルメール城砦>

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