ブッダが天から降下した地、サーンカシャへ(インド)
先日、「インド八大仏跡巡りと三大仏教美術館 13日間」より帰国しました。
今回のツアーは、ブッダの生涯80年のゆかりの地を13日間で巡りました。
4大仏跡と言われるブッダ誕生の地「ルンビニ」、菩提樹の下で悟りを開いた「ブッダガヤ」初めて説法をした「サールナート」、涅槃に入った「クシナガル」に加え、竹林精舎のあった「ラージギール」ブッダが娼婦から食をうけた「ヴァイシャ―リ」祇園精舎、舎衛城で有名な「サヘト・マヘト」そして、「サーンカシャ」の八大仏跡を巡りました。
ブッダは、生まれて1週間後に母親マヤ夫人を亡くしました。悟りを開いた後、天上界にいる母親にブッダは説法をしたいと考え、そしてある時、祇園精舎近辺から天上界へ行き、3カ月間母親と天人達に説法をし恩返しをしたと言われています。
そして、再び天から地上に降りた場所が、サーンカシャです。
<サーンカシャの丘の頂上にて>
お釈迦様がこの地に降りてきたとき、三道宝階といって、インドラ神(ヒンドゥー教の神様)が中央が黄金、左が水晶、右が白銀で出来た階段を作りました。ブッダは中央の階段から降り、ブラフマー神(ヒンドゥー教)が白銀、インドラ神が水晶の階段から降り、天人達は花吹雪で祝ったそうです。
現在のサーンカシャは小高い丘になっていて、周辺には大きなガジュマルの木、菩提樹、ブッダゆかりの地に後のマウリヤ朝のアショーカ王が建てた象頭の石柱、伝説の様子を描いたレリーフがあります。ブッダが降下したと言われる丘の上には、ヒンドゥー教のシヴァの神妃ディーヴィーを祀っているお堂があり、堂内や周辺の木々には、沢山の鈴があります。インドでは、仏教の生まれた地ですが、ヒンドゥー教が約8割と、仏教、ヒンドゥー教が混じりあっている国です。サーンカシャでも、その特徴がみられました。
静かな場所で、太陽の光が木々の間から差し込み、まるでブッダが天界から天人達を従え再び降りてきそうな雰囲気でした。(南雲)
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