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2018年3月

2018年3月30日 (金)

白い天空の世界へ~ウユニ塩湖~

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<鏡のようなウユニ塩湖>

先日、「宝石の道、三色の湖とアタカマ・ウユニ塩湖 10日間」のツアーより帰国しました。お天気に恵まれ、毎日がウユニ日和。真っ白な大地も青い空も大きな鏡も、きれいに染まる夕日も手に届きそうな星空も。全てが素晴らしく。「きれいだな。」どれだけ連発したことか。そんな単語では収まりきらない景色に大満足なウユニ塩湖でした。そんなウユニ塩湖にも変化が?!

何度かウユニ塩湖に添乗させて頂きましたが、一番最初に行ったのは10年位前になるでしょうか。そう、少しご無沙汰だった事もあり、ここ数年で大きく変わったウユニを取り巻く環境には色々驚くばかりでした。

びっくりした事その①は塩のホテルが結構立派なホテルになっていた事。
ウユニと言えば、名物?の塩のホテルに宿泊するのがお決まりですが、いやはや、聞いてはいたし、写真とかでも見てはいたが、これまで立派なホテルに成長するとは・・・。
見た目もそうだが中身も違う!頭の上から足のつま先まで冷え切って、ダウンを着用。毛糸の帽子を被って白い息を吐きながら眠ったのは昔の話?部屋では厚手のシャツ一枚で快適に、寝るときだって電気毛布の暖かさに包まれぐっすり。断水してお湯どころか水もでない事も多々あったのに今ではシャワーが浴びられるほど熱いお湯。
もちろん、全部が完璧と言うわけではないが、数年でこんなにも変わるんだなぁ。と感心しきりでした。

もう一つのびっくりした事その②は、トリック写真の進化。ウユニの白い世界や水が張った大きな鏡を使って、様々な写真を撮って遊ぶのですが、これがまた色んなアイディアがあるのです。皆が驚くようなアイディアに貧困な私は、他の人が撮ったものを見ながら研究。是非、これをやるぞ!と張りきっても、なかなかうまくいかないのです。しかし、既に研究を重ねたお客様や、毎度、色んな写真を撮っているドライバーさんやガイドさんはプロのカメラマンのように上手。こんなポーズも、あんなポーズも何でもござれ。一昔前?のトリックとは格段にレベルが違う撮影会!皆様とわいわいと子供のように戻って楽しみました。

色んな変化があるけれど、変わらないものもある。それは目の前に広がる風景が途方もなく素晴らしいと言うこと。それだけは間違いない。(岩間)

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2018年3月29日 (木)

船内探検にご案内! ~ノルウェー沿岸急行船フッティルーテン!ちょっと気になるそこのところ~

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<沿岸急行船コング・ハラルド号>

先日、「ノルウェーフィヨルドクルーズとオーロラ紀行」の添乗より帰国致しました。
“世界で最も美しい航路”と称される沿岸急行船『フッティルーテン』とは、世界遺産の木造家屋地区の町ベルゲンから、ノルウェー北端のキルケネスで折り返し、ベルゲンに戻る往復11泊12日間の船旅を指します。氷河の浸食によって鋭く切り立ったフィヨルドの北ノルウェー沿岸部の暮らしぶりを間近で見ることができる絶景続きの旅でもあります。
往復同じところを通るなんて、と甘く見るなかれ。寄港時間が異なるため、同じ道のりでも船からの風景や立ち寄る町自体、北行きと南行きでは全く違うのです!今回の旅では、キルケネスからベルゲンに向かって進む南航路の5泊6日を船上で過ごしました。

もともと、冬の間は陸路での往来が困難になる沿岸の町を繋ぐために創設された沿岸急行船は、現在でもその役目を全うするため11隻の船が毎日運航しています。今回、ユーラシアの旅で利用した船は、1993年の創業100周年を祝して建造されたコング・ハラルド号。現国王ハラルド5世にちなんで名づけられた11,000トンの中型船です。
「外洋クルーズの豪華客船はイメージがつくけれど、生活船でもあるフッティルーテンって実際どんな雰囲気なの?」とお思いの方も多いでしょう。

ここからは、ご利用いただく船の一例であるコング・ハラルド号の船内をご案内します!
2016年にリノベーションされた船は7階建てで、2,3,5,6階にキャビンがあり、4,7階は主に共用スペースです。
まずは気になるお部屋についてですが、ツインルームの場合、お部屋に入ると左右に別途がありユニットバスが備えられています。イメージとしては海外の寝台列車といったところでしょうか。2名1室でお二人同時にスーツケースを広げるのは難しいですが、各室に収納が備えられているのでよく使う洗面用具や充電器などはこちらにしまって効率よく快適に過ごしましょう。そしてこの船には洗練されたデザインの共用部が多いので、そちらで過ごすのがお勧めです。

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<パノラマラウンジ>

中でも私が最もおすすめするのが、7階の船首部分にあるこちらのパノラマラウンジです!ふかふかの座椅子にもたれ、景色を見たり本を読んだり。バーも併設なので温かいコーヒーを飲みながら、またワインを片手に雄大なフィヨルドや海辺に建つカラフルな家をのんびり眺めるのも良いですね。実はこの船は、朝食・昼食の際はレストランでコーヒー・紅茶のサービスがあるのですが、夕食のときはそれがなく、食後にこちらのラウンジで注文できます。コーヒーを片手にオーロラを待つのも素敵ですよ。

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<カフェスペース>

パノラマラウンジのお隣にはカフェスペースもあります。お食事の間に小腹がすいたときに甘いものを購入できるのはもちろん、おしゃべりだけでも座って良いオープンスペースなので、4,5人のグループで乗船している方はこちらで歓談している方も多かったです。お仲間と楽しめるようチェスやパズルまで置いてある準備の良さ!何千ピースものパズルが少しずつ完成していく様子を思わず毎日チェックしに行ってしまいました。

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<屋外デッキでお別れパーティ>

また、同じ7階の船尾は屋外デッキになっており、オーロラ鑑賞や北極圏脱出セレモニー、船員さんによる毎日の風景案内などのイベントが行われました。覚えておいていただきたいのは、ここは屋外!風を切って進む船の上なので、ほんの少しの滞在でも手がかじかんでしまいます。帽子・マフラー・手袋必須の完全防寒装備でお越しください。なお、一部天井と壁が透明のボードで覆われた部分もありますので、そちらでしたら風がない分暖かいです。

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<レストラン>

続いて、こちらは4階のビュッフェレストラン。朝食と昼食はこのレストランにて、バイキング形式でお楽しみください。サーモン、エビ、ムール貝…ノルウェー自慢の海の幸がたっぷり!夕食はコースメニューです。

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<レセプションの様子>

また、レセプションとツアーデスクもこの階にあります。皆さんにノルウェーを好きになってもらいたい!という思い溢れる親切なスタッフが折りますので、何か困ったら行ってみてください。寄港地での町歩きの相談にも乗ってくれます。明日の予定表もここで受け取ることができ、レセプション前には明日の天気予報オーロラ予報が掲示されます。

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<セミナールーム>

併設のセミナールームでは、乗船時のインフォメーション・安全セミナーと安全説明会が行われるほか、毎日、ノルウェーの生活や古くからの伝承などの勉強会が英語で行われます。パワーポイントを見ているだけでも楽しいです。

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<お土産屋さん>

レセプションの奥にはお土産屋さんもあり、フッティルーテン公式グッズやノルディックセーター、ポスト時カードや切手も購入できます。毎日船内ポストから郵便物が集荷されていますので、船から手紙を出すこともできます。


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<ノルウェーのベリーソースを味見!>

今回はノルウェーの各種ベリーのソースやサラミなどの試食会もありました!
船内の支払い通貨はノルウェークローネのみですが、キャビンカードにクレジットカードを登録すれば、船内ではサインのみで済みますので大変便利です。(JCBカードはご利用いただけませんのでご注意ください)
とはいえ、北欧の物価は日本と比べるとかなりお高めです。船内で販売しているドリンクやスナックも、寄港地のスーパーで購入すれば2割くらいは安く購入できることも。毎日どこかしらの寄港地にスーパーがありますので、ビールやお水はそこで調達するのがお勧めです。さすがに船のレストランには持ち込めませんが、お部屋でお飲みいただくには問題ありません。

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<フィットネス>

毎日あまり動かずに少し体が重たいな…そんなストイックな方用にフィットネスもございます。シューズや運動着はご自身で日本からお持ちください。また、デッキ2階にはサウナも完備!北欧のサウナは、シャワー軽く浴びてから身一つで入ります。男女別で一度に2名様が定員のこぢんまりしたものですが、本場の気分を味わうには最適です。裸の付き合いでお隣の方と仲良くなれるかもしれません。いずれも無料でご利用いただけます。各階はエレベーターで移動可能で、船内は15分もあれば主だったところは見て回ることができます。

いかがでしょう。少しでもイメージが湧きましたか?船もそれぞれ規模・設備が異なりますので、乗船を検討されている方はフッティルーテンの日本語公式ホームページをご確認ください。(松永華)

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2018年3月28日 (水)

素朴なロマネスク教会は歴史を静かに語る(ポルトガル)

3月7日発「ポルトガル・ドウロの谷と南ガリシア・ロマネスク10日間」のツアーから戻って参りました。

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<サン・フランシスコ修道院回廊の彫刻>

ポルトガルの国土は南北に長く、イベリア半島のレコンキスタの歴史や地理的なものからリスボンを流れるテージョ川を境に、南北でそれぞれの特徴を有しています。今回のツアーは、リスボンより北へ320km離れたポルトから始まり、ポルトから北東の地域と国境を越え、スペインの南ガリシア地方を巡ってきました。目的はロマネスク教会巡りではありましたが、ポルトガルのロマネスク教会の存在は、まさにイベリア半島のレコンキスタとポルトガル王国誕生前後の歴史に深く関わりをもつ点もあることが非常に興味深いことでもありました。

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<サンタ・コンバ・デ・バンデ教会>

ポルトガルにおけるロマネスク教会は、リスボン近辺にはなく北部のみでみられるものです。それは711年からのイベリア半島イスラム統治時代の到来、イスラムに征服されなかったイベリア半島北部のキリスト教国により徐々に南下していったレコンキスタの再征服の痕跡ともいえます。
ロマネスク建築は、国ごとに多少の前後はあるものの11世紀後半から12世紀初めに建てられた半円アーチや厚みのある壁、小さな窓などの特徴を有しています。1085年にレオン・カスティーリャ王国アルフォンソ6世によるテージョ川以北までの平定、その際に呼ばれたブルゴーニュの騎士アンリ・ド・ブルゴーニュが、戦争の功績によりミーニョ川とモンディエゴ間にポルトゥカレ伯領を与えられたこと(※クリュニー修道院はブルゴーニュ地方から10世紀に誕生)、北部のギマランイス、コインブラを中心に1143年ポルトガルが建国、という歴史的出来事とキリスト教徒による再征服の証のように教会が建てられました。そしてポルトガルにおけるレコンキスタの完了は1249年。すでに13世紀半ばになる頃に首都がリスボンに移され、教会が建てられますが、そのころは既にゴシック建築の時代。それゆえに、リスボン近辺ではロマネスク教会が見られないのと北部で見られるロマネスク教会とは、北部のキリスト教国による再征服を達成した証であり、その時代を表しているのです。

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<バーホのサンタマリア教会>

その他、イスラム侵入以前にイベリア半島にいたスエヴィ族、西ゴート族による影響や紀元前1000年頃にいたケルトの影響と思われるものがプレ・ロマネスク教会にわずかに見ることができました。何気なく見ているだけでは素朴で地味な教会の存在がイベリア半島の歴史を物語っている。北部ポルトガルやグリーンスペインと言われるガリシア地方は早春の3月でも緑が美しく、自然豊かな景観のなかに溶け込んで静かに建つロマネスク教会は、まるで古の歴史を物語る長老のようにも思えました。(髙橋)

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2018年3月27日 (火)

民族衣装を着た人々に出会えるカック遺跡祭り(ミャンマー)

先日「カック遺跡とインディン遺跡、ミャンマー絶景巡り 12日間」のツアーより帰国しました。
仏塔が林立するカック遺跡、インディン遺跡、無数の仏像が眠るピンダヤ洞窟に加え、バガンの仏教遺跡やチャイティーヨパゴダなどミャンマーの絶景ポイントをくまなく巡るツアーです。
今回のツアーでは、年2回、3月と11月の満月の日に行われるカック遺跡祭りに行って参りました。

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<ミャンマー カック遺跡>

カック遺跡はミャンマーの東部シャン州インレー湖の近くに位置しています。
少数民族パオ族の特別地区にある為、シャン州の州都タウンジーにてパオ族の現地ガイドと合流してから向かいます。
観光では立ち寄りませんが、タウンジーには国立大学がありこの辺りでは大都会。この時期だと街中に紫色が美しいジャカランダの花が咲き誇ります。
タウンジーからバスを走らせること約1時間、ニンニク畑やパオ族伝統の家屋を車窓から見ながら、いよいよカック遺跡に到着です。
カック遺跡は紀元前3世紀頃、インドのアショーカ王が仏教の繁栄のため様々な地域に4万8千のパゴダを造ったうちの1つだと言い伝えられています。
12世紀、アラウィンスィート王がシャン族とパオ族にパゴダを寄進するように命じてから数が増え、現在2478基あります。
様々なタイプのパゴダが参道沿いに林の様に立ち並んでおり、その光景はまさに絶景!

今回はお祭りの為、民族衣装で着飾った沢山のパオ族の方がお参りに来ていました。
パオ族の男性は、襟なしの白シャツに黒色か紺色の上着を重ね着して、ズボン型のロンジーと呼ばれる民族衣装を履いています。
女性の場合は、5枚の布に分かれた黒色か紺色の上着を重ね着し、スカート型のロンジーです。
男女ともに頭にはカラフルな色のタオルを巻き、タオルの色に合わせたシャンバッグ(斜めがけバッグ)をかけています。

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<民族衣装を着たパオ族>

伝説によるとパオ族の祖先は超人の父親と竜の母親から生まれたそうで、カック遺跡の中には超人と竜の彫刻の施された仏塔もあります。
重ね着は母親のウロコを表していると言われています。
また、頭に巻くタオルの巻き方は男女で意味が違い、男性の巻き方は超人の頭を表し、女性は竜の頭の形をしていると言われています。女性は巻いたタオルの前方に独自のかんざしを飾り、それは竜の目を表しているそうです。
人々の厚い信仰心に圧倒され、民族衣装に身を包んだパオ族の方々に心が癒されました。(鈴木)

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2018年3月23日 (金)

雨季のウユニ塩湖、悪天候時の楽しみ方

この度、ユーラシア旅行社の「天空の鏡、ウユニ塩湖ハイライト」から帰国しました。

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<天空の鏡ウユニ塩湖>

このツアーはウユニ塩湖に3泊してしっかりと観光を楽しみますが、ウユニ塩湖だけではなく、古都スクレや銀山の町ポトシを観光するので、ボリビアの人々の暮らしを垣間見る事が出来ました。2月中旬、カトリックの国々はちょうどカーニバル時期です。カーニバルと言えば、ブラジルのリオのカーニバルが有名ですが、実はボリビアのオルロという町(ウユニ塩湖から320㎞)のカーニバルも南米3大カーニバルのひとつなんです。
スクレはそれらに比べれば地味でこじんまりとしていますが、地元の人達が顔にペイントをしたり、音楽を演奏しながら楽しそうに町を歩いたり、なかなか盛り上がっていました。
カーニバルではお菓子や花を投げたりすることがよくありますが、スクレは水かけが盛んなようで、水鉄砲やゴム風船を投げてはしゃいでいる子供達が沢山いました。卵を投げている人もいました。それはただの卵ではなくて、卵の中身を抜いたものに香りの液体を入れた物でした。昔は、男の子が気に入った女の子の足元に投げつけたりして、好意を伝えたそうです。

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<雨季のウユニ塩湖>

2月は雨季。ウユニ塩湖でも当然雨が降ります。雨だと何も見えないのでは?と不安に思う方もいるかも知れませんが、雨は夜に振る事が多いので、昼はテレビや雑誌で目にするような美しい景色を見る事ができます。
一日の中でも天気が変わり易く、雨が降ってもそれは一時的なものなので、その自然が造りだす変化を楽しむ事をお勧めします。風が強い時は茶色い水にさざ波が立ち、車は湖の中にどっぷり浸かってしまったような感覚になります。ちょっとアドベンチャーな体験が出来た気になりますね。
また、曇天の時は天も地も全てが灰色の世界。これから龍か魔女が現れそう!そんな妄想ごっこも楽しめます。時には雷の時もあります。自分のいる所は晴れているのに水平線の先に稲妻が見るという事もあります。360℃見渡せるので、本当にすごい迫力です。
夜の星空は、条件が良ければ湖面に満天の星が映って、自分が地球を離れて宇宙に浮いているように感じられます。

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<夜のトリック写真>

夜、星空が見えない時は夜ならではのトリック写真を撮影すると楽しいですよ。ツアーの皆様と協力して「UYUNI」「JAPAN」など光文字を作りました。いつの間にかみんな夢中になっていて、まるで学生時代の部活のように、うまく出来るまで「もう一回!」、「がんばれ!」と熱くなって声を出していました。100円ショップで購入したカラースティックをみんなでタイミングを合わせて振って文字を作ります。カメラのシャッタースピードは5秒くらい(三脚があれば10秒)に設定して撮影します。シャッタースピードを長くすれば明るい写真になり、スティックを振っている人も写るので、好みに合わせて時間を変えて下さい。夜、湖に行く前、明るい場所にいるうちにカメラを設定しておけばバッチリ!カメラに詳しくない方でも簡単に撮影する事ができます。
その他にもウユニ塩湖でのトリック写真が沢山あります。雑誌やテレビSNS等で紹介されているのを撮影するだけでも楽しいですが、これからウユニに行く方は、是非、自分のアイディアでオリジナルトリック写真を撮ってみて下さい。(関根)

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2018年3月22日 (木)

世界一美しい民族”ヒンバ族”(ナミビア)

先日、「ナミブ・カラハリ二大砂漠、エトーシャサファリと星空観賞の旅10日間」のツアーより帰国しました。
日本ではまだ知られざる国ナミビア。アフリカ大陸の南西に位置し赤道以南では最も乾燥した地域です。日本の2.2倍の国土を持つ一方で日本の1%の人口が暮らす恐ろしくも人口密度が低い国で、アプリコット色が印象的なナミブ砂漠や独自の文化を守るヒンバ族、数多くの野生動物が生息するエトーシャ国立公園、国際ダークスカイ協定も認定した綺麗な星空など変化に富んだ大自然が人々を魅了します。
そんなナミビアの北部カオコランド地方には、世界一美しい民族と呼ばれるヒンバ族が暮らしています。今回のツアーでは、ヒンバ族が暮らす小さな集落を訪問しました。木陰で涼むヒンバ族の女性は上半身裸でオカと呼ばれる牛脂と赤い石の粉を混ぜた染料を全身に塗っており、とても印象的です。その効用は日焼け防止、虫よけ、防寒効果などで、世界一美しいヒンバ族の肌を守っています。腰には、牛革をスカートのように巻き、ヘアスタイルも独特で髪にはオカを塗っています。

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現代でも伝統を守りながら暮らしている一方で、少しずつ生活スタイルが変化しているのも事実です。ナミビア政府による巨大ダム開発が計画され、ヒンバ伝統の土地がダムの下に沈んでしまう可能性が浮上しています。また、近年の観光客の増加に伴い、近代文明に感化された若者が増加しています。徐々に近代化の波に押され、伝統的な生活を失いつつあるヒンバ族。これからの動向に注視していきたいです。(大和田)

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2018年3月20日 (火)

光り輝く島で生まれたリゾートホテルの原点(スリランカ)

先日、「光り輝く島スリランカ探訪 8日間」より帰国しました。
このツアーでは世界でも有名なスリランカ生まれの建築家、ジェフリー・バワが設計したホテルに宿泊します。
今回私たちが宿泊したブルーウォーターホテルは1996年に建てられたバワ最後の作品であり、水とヤシの木の一体感がテーマになっています。
今ではリゾートホテルの定番である、「プールの水面と海面が一体化して見える」というデザインですが、このデザインを世界で最初に手掛けたのがこのバワです。
今思えば、以前、バリで見たリゾートホテルの原点はここにあったのかと衝撃的な思いがしました。
部屋の中にある窓の近くに置かれた、椅子に座って窓を見ると・・・。

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<ブルーウォーターホテルにて>

バワは家具にもこだわっており、特に椅子が大きくて重いのは、設置した椅子から見える景色を見るために簡単に動かせないようにという意味が込められています。
たくさんの大きなヤシの木と、光り輝く夕日が飛び込んできました。
この景観こそバワが見せたかったものだと感じました。(金井)

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2018年3月16日 (金)

ベトナム南北大縦断!ハノイからホーチミンへ!

先日、「ベトナム8つの世界遺産物語15日間」の添乗より帰国しました。ベトナムは日本と同じく、南北に細長い国。そのため北部、中部、南部と気候や食文化、人々の気質も異なります。例えば、車窓の移りゆく景色。北部では田んぼに水を張り、ノンラーという傘帽子を被りながら田植を、中部では青々した苗が風にたなびき、南部では稲穂が黄金色に染まり、まもなく収穫の時期を迎えていました。食事も同様に、北部は米文化が根付いているため米粉麺のフォーの露店が並び、南部ではフランス植民地下の影響からかバインミーというベトナム風サンドウィッチを人々は頬張ります。

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<統一鉄道>

そんな南北をつなぐ交通手段に、ハノイ~ホーチミンを結ぶ全長1726kmを最速約33時間で走破する、統一鉄道南北線があります。19世紀末から1930年半ばにかけてフランスが線路を敷き、サイゴン陥落の翌年1976年12月31日に営業が再開されました。ベトナム戦争の激戦地でもあった17度線のベンハイ河もこの列車は渡るため南北統一の象徴でもあります。車窓からはのどかな農村風景。また列車の旅の醍醐味は、乗客との交流です。今回はサッカーアジアカップの決勝戦を車内で迎えました。ベトナムは東南アジアで初めて決勝に進出することができ、車内では携帯電話のTVを見ながら皆大興奮でした。応援歌は、ベトナムらしく「ベトナム~ホーチミン!」。
何より驚いたのは列車内の快適さです。昨年の11月に内装のみ一新し、日本の新幹線を上回るように綺麗な内装となりました。コンパートメントにはそれぞれ造花も飾られています。
今回は、タイホア駅~ドンホイ駅の約7時間のみ乗車。テト(旧正月)前で家族連れがちらほら。統一鉄道は、まだ新幹線が導入されていないベトナムにおいてなくてはならない交通手段です。温かい車内食も配りに来てくれるので、空腹の心配もなし!

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<列車内の様子>

ツアーでは、途中、中部に点在するチャンパ王国のヒンドゥー教の遺跡などを巡りながら、12日目にようやく南部ホーチミンへ。バスを降りて南部独特の暑い空気を全身で浴びて、ついに来たんだと喜びもひとしお。フレンチコロニカルな建物を横目に、南北走破という達成感に包まれました。(角田)

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2018年3月15日 (木)

芸術と音楽の国、ドレスデンとベルリンを訪ねて(ドイツ)

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<ドレスデン、「アルテマイスター絵画館」にて>

先日、「ドレスデンとベルリンの休日 8日間」の添乗より戻りました。今年の冬は、ヨーロッパや北米で寒波の嵐が吹き荒れました。そんな、2月中旬に訪れたドイツ。確かに、外は寒いのですが、厚手のセーターにダウンコート、東京の同じ時期の服装に更に一つ加えれば準備完了!今回の旅は、連日、晴天に恵まれ、キリっとした空気の中での観光は気持ちがよかったです。
歴史の深いドイツは、大きな街ともなると魅力的な美術館や博物館が多く、観光のベストシーズンには入場の行列も出来ることも少なくありません。しかし、訪れたこの時期は観光客も少なく、人気の美術館、博物館をじっくり訪れるには最高の時です。ドレスデン、アルテマイスター美術館では、ラファエロの「システィーナのマドンナ」も私たちのグループで貸切状態。なんとも贅沢な時間を過ごしました。

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<ベルリンフィルハーモニーホール>

今回の旅で多くのお客様の一番の目的は、ベルリン・フィルハーモニーの演奏を今年の夏で退任するサイモン・ラトル指揮で、ベルリン・フィルハーモニーホールで聴くこと。ラトルがタクトを振り上げた瞬間から、二千人もの聴衆の耳がザット吸い込まれるような、うまく表現できませんが、各楽器が一つとなって圧倒的な音を作り出します。オーケストラなのだから、一つとなって音を作りだすのは当たり前の事かもしれませんが、世界最高峰の音とはこういうものなのか、と私はすっかり圧倒されてしまいました。普段からクラシック音楽ファンのお客様方も、大変ご満足されていらっしゃいました。フィルハーモニーホールの造りも個性的です。演奏ステージを360°囲むように客席が設置されていることは有名。内部見学の時のガイドさんによると「このホールはどこに座っても音がいいんですよ。」とのこと。天井からは反射板が吊り下げられ、ホールの形から壁から、オーケストラの音響効果、残響を周到に計算して設計されているそうです。ドイツはやはり、音楽の国。コンサート会場にも老若男女、様々な年齢層の姿があり、自然体で音楽を楽しんでいる様子が素敵でした。(帯津)

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2018年3月14日 (水)

西安の夜、シルクロードを超えてきたアラビアンナイト

先週、西安に行ってきました。
人口700万人を超える大都会、西安。他の中国の大都市同様、街は人で噎せ返り早朝から深夜まで喧噪に溢れかえる。
かつては唐の都長安でありシルクロードの起点、世界初の100万都市。まあ、一千年以上人でごったがえしている西安っ子にしてみれば、何を今更であろう。

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シルクロードの起点だった西安には中国最古のモスクがある。西安大清真寺。この西安大清真寺の門前町が化覚巷であり、回民街である。
日没のアザーンが聞こえると同時に街は賑やかさを増す。
所謂西安のナイトマーケットだが、エキゾチックな雰囲気に溢れている。日本でも最近デビューした西安バーガー、大きな羊の串焼きをはじめ、様々な屋台が軒を連ね、お土産と並んでトルコ帽なんかも売っている。
大勢の人が繰り出し、屋台の売り子の叫び、串焼きをかぶりつく人々で、まさに人でごった返す。

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もともと夜は暗く静かなものであったが、イスラムの国々は昼が暑いので、昼間は静粛、夕刻から賑やかになってくることが多い。この夜の賑わいもシルクロードを伝ってきたかもしれない。人類の夜を作ったのは、イスラム教徒じゃないかと思う。確かに、彼らは月をシンボルにしている。(上野)

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2018年3月13日 (火)

大賑わいのパトラのカーニバルへ(ギリシャ)

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<巨大な山車>

先日、ギリシャの添乗から帰国しました。幸い雨も少なく、アーモンドの花が桜のように咲いて、美味しいギリシャ料理と歴史深い遺跡、カーニバルなど充実したツアーでした。
最近このブログでもよく出ている通り、2月のヨーロッパはカーニバルのシーズン。イースター前の断食に備え、お祭りをする一大イベントです。
ギリシャでは敬虔なギリシャ正教徒が多いため、あまり派手なカーニバルは少ないのですが、キリスト教が多数派なパトラでは、ギリシャでも唯一賑やかなカーニバルが見ることができます。パトラはペロポネソス半島最大の町でもあり、たくさんの人々がパレードの観覧へやってきます。音楽が大音量で流れる中、巨大な山車から始まり、チームごとに、カラフルな衣装を来て町を練り歩きます。音楽に乗って観客も一緒になって大盛り上がり!それもそのはず、パトラではここ3年ほどカーニバルの日はずっと雨だったそうですが、今回は雨も降らず、3年越しのお天気に皆、大喜びだったのです。

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<カラフルの衣装がステキなパレード>

見所は何と言っても一つ一つのチームがテーマを決め作った衣装と山車!日本でないようなカラフルな衣装はパレードを盛り上げます。なんと一年かけて1チーム約100人分の衣装などを用意するそうで、今回のパレードが終わるとすぐに来年のパレードの抽選会が行われるのです。そんな晴れ舞台では真剣にダンスするのもあり、友人と話しながら歩くのもあり、ベビーカーを押しての参加もありとなんでも有りなところも面白い。大らかなギリシャ人らしさが詰まったパレード。遺跡の観光も素晴らしいですが、こういったお祭りの雰囲気も楽しいものです。来年は歩く側になって、普段は絶対着れないような派手な衣装を着てみたいと思いました。(杉林)

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2018年3月 9日 (金)

世界一過酷な環境で働く勤勉なエチオピアの人々(エチオピア)

この度「ダナキル砂漠、エルタ・アレ火山とエチオピア絶景紀行8日間」より戻りました。

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エチオピアは、歴史家のヘロドトスが「ヒストリア」でエチオピア地方の人々をイティオプスと記録したことが、国名の由来となりました。これは「日に焼けた人」というギリシア語です。エチオピアは確かに暑かった!
今回ご案内したダナキル砂漠は、エチオピアの北部に位置し、2月でも日中40度近くまで気温が上がります。観光中も1リットルボトルの水は手離せません。
エチオピアの方々が日に焼けているのは、この厳しい自然環境で生きていかなければならなかったという不可抗力的な要素が大きいかもしれませんが、私が勝手に想像することには、エチオピアの人々の真面目な性格も影響しているのではということです。
数々の国に添乗に行った私ですが、エチオピアの人は特に親切でとても働き者です。今回訪問したダナキル砂漠にも想像を絶するほど暑い気候の中、勤勉な労働者の集団に出会うことができました。

私達が宿泊するキャンプ場から、ダナキル砂漠の中を4WDで走ること30分。広大な面積の塩湖で、しゃがみながら作業に没頭する集団がありました。彼らは屋根もない炎天下の中、干上がった塩を採掘しているのです。

40センチ×30センチ四方に綺麗に塩を形どっていきます。重さは1個当たり約7キロ!採掘された塩の塊を、ラクダには30個(約210kg)、ロバには15個(約105kg)乗せて、運んでいきます。驚くべきことに、この均等に形どられた塩の塊は物差しで測定されているわけではなく、労働者の熟練の技で40センチ×30センチ四方のブロックが削られてできているのです。
彼らは額に汗をかきながら、懸命に塩のブロックをひたすら削って作っていきます。このような自然環境の中で、過酷な労働に取り組むエチオピアの人々の横顔に、彼らの国民性を感じずにはいられませんでした。

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翌日朝5時30分ごろ、私達は日の昇る前の暗闇の中、宿泊していたキャンプから5分のところにあるラクダのキャラバンが休息をとるエリアに向かいました。そこでは何百ものラクダとロバの群れが、日の出まで体を休めていました。この時間帯は日中の気候が嘘のように、日の出前は乾燥した心地よい風が吹いています。

大半の彼らは、ここから57kmはなれたベル・ハアレの村から、塩の採掘をするために旅をしてきたキャラバン達。一晩ここで休息をとってから、翌日の日の出と共に出発し、昨日訪問した塩湖まで向かい、作業を始めるのです。
日の出は6時50分ごろ。午前10時ごろに塩湖に到着し、夕方4時ごろまで作業を続けます。夕刻になると塩を積んだキャラバンが、列をなして再びベル・ハアレの村まで移動していきます。彼らの収入は1日に200~300ブル。日本円にすると約1000円~1500円ほどです。

私たちが訪問すると、暗闇の中、ラクダたちは眠そうに鳴き声をあげていました。ロバは立ちながら眠るそうで、数匹ずつ寄り添いながらじっとしています。6時10分を過ぎると、随分明るくなってきました。
この頃から紐で数珠繋ぎにされたいくつかのキャラバンは、立ち上がって出発の支度を始めました。動きたくないのか、数匹のラクダは鳴き声をあげながら重い腰を上げて連なる列に従って移動していきます。なんとなく、月曜日の自分と姿を重ねました。らくだは立ち上がると、想像よりも背が高いことに驚きます。

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全てのキャラバンが動き始めたのは、丁度6時50分ごろ。私達は、一日の始まりを告げる太陽を横目に、黙々と出勤していくラクダのキャラバンを眺めながら勤勉な彼らの背中を見送りました。(堤)

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2018年3月 8日 (木)

ロープウェイから眺めるラパスの景色(ボリビア)

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<ラパス市内のロープウェイ>

先日「マチュピチュ、ナスカの地上絵とウユニ塩湖11日間」のツアーより戻りました。ペルーのナスカの地上絵やマチュピチュの絶景は素晴らしく、ウユニ塩湖でも雨季の為、鏡張りの景色をみることができました。ブログに書きたいことだらけのツアーで今回特に印象に残ったのは、ボリビア最後の観光、ラパスの市内観光です。

ラパスはボリビアの事実上の首都とされ(憲法上はスクレ)、標高約3100~4100mに位置します。特徴はすり鉢状の地形です。また、空港は世界一高い場所にあることでも有名です。
まずはロープウェイに乗り、ラパス市内をご覧頂きました。面白いのは景色の移り変わりがはっきりしている点。貧困層は標高の高い所に住み、富裕層は標高の低い所に住む特徴があり、最初は同じような色の小さい家々が密集しているのに対し、標高が下がるにつれて、高層ビルやサッカー場、スーパーに、様々の色の立派な家々が見えてきました。また、予想以上に発展しており、ここまで都会と思わなかったと感じたお客様も沢山いらっしゃいました。
その後、月面世界と呼ばれる月の谷や中心部のアルマス広場、キリキリ展望台にご案内しました。

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<月の谷>

沢山の絶景を愉しめるこのツアーで最後のラパス市内の観光は、強く印象に残りました。(森)

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2018年3月 7日 (水)

キューバの賑やかな音楽とお酒

先日「カリブの楽園、じっくりキューバ8都市周遊 9日間」より帰国致しました。

キューバのイメージと言えば、革命・リゾート・音楽・コロニアルな街並み…
様々なものが思い浮かぶかと思います。
そんな中でも、キューバのお酒、ラム酒が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

ラム酒はサトウキビから蒸留されるお酒。
キューバでは、昔からこの原料となるサトウキビの栽培が盛んだったため、ラム酒がたくさん作られ、今でもよく飲まれています。

キューバのラム酒で有名なのが、日本でも売っている「ハバナクラブ」。
ハバナクラブのラム酒は3年、7年、10年など年代別になっており、キューバ人からも人気があります。

ツアー中もラム酒の入ったモヒートやダイキリなどのカクテルを楽しむことができます。

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<モヒート>

特にお客様からの人気が高かったのが、パイナップルの容器に入ったピニャコラーダ。
パイナップルの中をくりぬき、パイナップルジュースとココナッツミルク、そこにラム酒を入れてストローをさし、完成です。

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<ピニャコラーダ>

見た目もかわいく、味もおいしい!
ラム酒は後から入れるので量の調整が出来るのもいいところ。もちろんアルコールが苦手な方は抜くことも出来ます。

キューバの中で最も高さが高い橋、バクナヤグア橋の展望台で景色を見ながらライブミュージックを聞き、おいしいピニャコラーダを飲むキューバならではの時間をお楽しみ頂きました。(椎野)

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2018年3月 6日 (火)

常春の島、マデイラ島でカーニバルにご案内(ポルトガル)

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<フンシャルのカーニバル>

先日、「ポルトガル物語~マデイラ島や陽光溢れる南部アルガルヴェ地方~ 15日間」のツアーから帰国致しました。

今回のツアーでは、サッカー選手クリスティアーノ・ロナウドの出身地マデイラ島まで足を延ばし3連泊、大西洋の真珠とも呼ばれている島でゆっくりとすごしました。今回の日程では、マデイラ島の中心地フンシャルで年に1度開催されるカーニバルにもご案内致しました。フンシャルのカーニバルは世界中数多くのカーニバルがある中でヨーロッパ屈指のカーニバルです。常春の島で開催されるだけあり、開放的で陽気なパレードが繰り広げられます。
今年は計11のグループ、約2000人の人が山車を中心に歌って踊ってパレード、それぞれのテーマに沿ってダンスする姿に観客も大盛り上がり。私たちも特別席から観覧しました。大音量の音楽と共に始まったカーニバルは、この日の為に1年間準備してきた島民たちが始まる前からほろ酔い気味で盛り上がり、見ている方も楽しい気分になりました。実はこのフンシャルのカーニバルは歴史が古く、リオのカーニバルより先に始まったと言われています。このカーニバルがリオに渡り、華やかになりここに逆輸入で戻ってきたといわれており本場のリオ顔負けの賑やかなサンバが印象的でした。その他にも魅力が沢山詰まったこの島では太古から姿を変えずに残る月桂樹林ラウリシルヴァや島の北側に出ると見られる荒々しい海岸線、バナナの見事なプランテーションや谷を利用して作った段々畑など、目まぐるしく変化する車窓に思わずうっとりするほどでした。
日本の奄美大島ほどの大きさ、南岸から北岸までは直線距離にして23㎞という小さな島ですが活気にあふれ、果物や植物、花が咲き誇る魅力あふれる島でした。(竜崎)

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2018年3月 2日 (金)

マルタで最も盛大な宗教的行事、ヴァレッタのカーニバルを鑑賞

先日、「陽光のマルタをめぐる~5つ星ホテル4連泊~8日間」のツアーより帰国しました。

イタリアの南西、シチリア島よりさらに南西に位置する小さな島国がマルタ共和国。面積は淡路島の半分ほどしかない小さな国ではありますが、「地中海のへそ」と呼ばれ、イスラム、ノルマン、スペイン、オスマン帝国、ナポレオンそしてイギリスと、多くの民族や文明、勢力が行き交った場所でもありました。

今回のツアーでは、ちょうど四旬節の直前(今年は2月8日~2月13日)に開催される、ヴァレッタのカーニバルを鑑賞しました。町のメイン通りであるリパブリック通りを中心に、個性豊かで奇抜な衣装を身に纏った人々でいっぱい!

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<ヴァレッタのカーニバルにて>

このカーニバルは、イエス・キリストが伝導を始める前、40日間にわたり荒野で断食と瞑想を行ったことにならって、キリスト教徒が節制の日々を送る宗教行事が起源と言われています。人口のおよそ9割以上が敬虔なカトリック教徒であるマルタでは、一年のうちでも最も盛大な宗教的行事のひとつなのです。

ではこのカーニバルで一体なにが行われるのでしょうか?参加者はマルタ島中の町や村から集まった人たちで、毎年このカーニバルの為に、チームごとにテーマを決めてダンスや衣装、巨大なフロート(山車)を準備して本番に挑みます。そして当日はメイン会場のある聖ジョージ広場でダンス大会。各チームが披露し、見物人の採点によりその年の1位のチームが決定します。

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<カーニバルの巨大フロート>

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<テーマに合わせた衣装が魅力的>

直前まで土砂降りだった雨も開催と同時にぴたりと止み、続々と通りに人が集まり始めました。年々各チームのダンスの構成や技術などのレベルがあがっており、仮装した見物客も一緒になって大騒ぎ!大観衆が見守る中、まだ3、4歳くらいの小さな子供からお年寄りまで、音楽に合わせて元気に飛んだり跳ねたり!テーマがそれぞれ全く異なるので、次から次へと目移りして、終わった後もワクワクした気分で会場を後にしました。小さな町の盛大なカーニバル、今後のレベルアップに期待が膨らみます。(西澤)

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2018年3月 1日 (木)

早口言葉のような世界遺産、アルベロベッロのトゥルッリを訪れました。(イタリア)

先日、「南イタリア・シチリア紀行 10日間」の添乗から帰国しました。

今回のツアーではまずシチリア島へ。シチリア島で印象的なのはお土産物としてよく見かけるトリナクリア。ギリシャ語で「三本足」を意味する名の通り、顔から3本の足が生えた奇妙なマスコットで、それぞれの膝がシチリアの3つの岬(メッシーナ、マルサーラ、パキーノ)を表しています。

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<トリナクリア>

最初は不思議そうに見ていたお客様も、シチリア島を出る頃にはトリナクリアを爆買い!きもかわ?な見た目が癖になってしまう不思議な魅力のあるマスコットでした。

その後、ツアーはトリナクリアの表す岬の1つ、メッシーナからイタリア本土へ入り、イタリア東部、プーリア州の街アルベロベッロへ。アルベロベッロとは美しい(ベッロ)森(アルベロ)の意。街の中には、アルベロベッロの代名詞とも言えるとんがり屋根がつんつんと立ち並びます。
アルベロベッロは、伝統的な家屋造りを世界遺産とするという共通点で、日本の白川郷と姉妹都市の提携を結んでいます。では、どんな家屋なのか。トゥルッロと呼ばれるとんがり屋根(複数形でトゥルッリ)は、石灰岩を円錐形に積み上げ、てっぺんには帽子のように白く塗られた装飾(ピナクル)が被せられて造られています。一番の特徴は接着剤が使われていないという点。かつて、住居税の徴収に来た役人に屋根を外して見せて、これは徴収に値する家ではないと言い張り、税から逃れていたと言われています。積み上げられた屋根には、かつては魔除けの為に、現在は家紋として各々の家が独自のマークを白い塗料で描いています。

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<アルベロベッロのトゥルッリ>

今回はトゥルッリでお土産屋さんを開いているお姉さんが、2階の庭にあげてくれました。2階からは無数に連なるとんがり屋根を目線の高さで楽しむことができました。

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<目線の高さのトゥルッリ>

よく見ると、屋根により石の色合いや薄さが違います。これは雨風にさらされ生えた苔が石を腐食し、もともとはクリーム色の石が段々と黒ずんでいくためです。屋根は約100年に一度交換されるそうで、屋根の色で最近修理されたんだな、そろそろ交換時期だなと推測することができます。

現地ガイドのミモさんのひいおばあさんの家も覗かせてもらいました。住居は一つのとんがり屋根につき一つの部屋。部屋と部屋の間の壁は無く、いくつかの屋根がまとまって1つの家になっています。リビングの下は井戸。海や川の無い街なので、雨水や雪解け水を水路から家の中へと引いているのです。ミモさんがいうには、去年の夏は水不足の為、生まれて初めて断水になったそう。

つんつんと並ぶトゥルッリ達を眺め、家畜と一つ屋根の下で暮らしていた当時の暮らしぶりに思いを馳せながら、アルベロベッロを後にしました。(松永美)

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