世界一美しい民族”ヒンバ族”(ナミビア)
先日、「ナミブ・カラハリ二大砂漠、エトーシャサファリと星空観賞の旅10日間」のツアーより帰国しました。
日本ではまだ知られざる国ナミビア。アフリカ大陸の南西に位置し赤道以南では最も乾燥した地域です。日本の2.2倍の国土を持つ一方で日本の1%の人口が暮らす恐ろしくも人口密度が低い国で、アプリコット色が印象的なナミブ砂漠や独自の文化を守るヒンバ族、数多くの野生動物が生息するエトーシャ国立公園、国際ダークスカイ協定も認定した綺麗な星空など変化に富んだ大自然が人々を魅了します。
そんなナミビアの北部カオコランド地方には、世界一美しい民族と呼ばれるヒンバ族が暮らしています。今回のツアーでは、ヒンバ族が暮らす小さな集落を訪問しました。木陰で涼むヒンバ族の女性は上半身裸でオカと呼ばれる牛脂と赤い石の粉を混ぜた染料を全身に塗っており、とても印象的です。その効用は日焼け防止、虫よけ、防寒効果などで、世界一美しいヒンバ族の肌を守っています。腰には、牛革をスカートのように巻き、ヘアスタイルも独特で髪にはオカを塗っています。
現代でも伝統を守りながら暮らしている一方で、少しずつ生活スタイルが変化しているのも事実です。ナミビア政府による巨大ダム開発が計画され、ヒンバ伝統の土地がダムの下に沈んでしまう可能性が浮上しています。また、近年の観光客の増加に伴い、近代文明に感化された若者が増加しています。徐々に近代化の波に押され、伝統的な生活を失いつつあるヒンバ族。これからの動向に注視していきたいです。(大和田)
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