ベトナム南北大縦断!ハノイからホーチミンへ!
先日、「ベトナム8つの世界遺産物語15日間」の添乗より帰国しました。ベトナムは日本と同じく、南北に細長い国。そのため北部、中部、南部と気候や食文化、人々の気質も異なります。例えば、車窓の移りゆく景色。北部では田んぼに水を張り、ノンラーという傘帽子を被りながら田植を、中部では青々した苗が風にたなびき、南部では稲穂が黄金色に染まり、まもなく収穫の時期を迎えていました。食事も同様に、北部は米文化が根付いているため米粉麺のフォーの露店が並び、南部ではフランス植民地下の影響からかバインミーというベトナム風サンドウィッチを人々は頬張ります。
<統一鉄道>
そんな南北をつなぐ交通手段に、ハノイ~ホーチミンを結ぶ全長1726kmを最速約33時間で走破する、統一鉄道南北線があります。19世紀末から1930年半ばにかけてフランスが線路を敷き、サイゴン陥落の翌年1976年12月31日に営業が再開されました。ベトナム戦争の激戦地でもあった17度線のベンハイ河もこの列車は渡るため南北統一の象徴でもあります。車窓からはのどかな農村風景。また列車の旅の醍醐味は、乗客との交流です。今回はサッカーアジアカップの決勝戦を車内で迎えました。ベトナムは東南アジアで初めて決勝に進出することができ、車内では携帯電話のTVを見ながら皆大興奮でした。応援歌は、ベトナムらしく「ベトナム~ホーチミン!」。
何より驚いたのは列車内の快適さです。昨年の11月に内装のみ一新し、日本の新幹線を上回るように綺麗な内装となりました。コンパートメントにはそれぞれ造花も飾られています。
今回は、タイホア駅~ドンホイ駅の約7時間のみ乗車。テト(旧正月)前で家族連れがちらほら。統一鉄道は、まだ新幹線が導入されていないベトナムにおいてなくてはならない交通手段です。温かい車内食も配りに来てくれるので、空腹の心配もなし!
<列車内の様子>
ツアーでは、途中、中部に点在するチャンパ王国のヒンドゥー教の遺跡などを巡りながら、12日目にようやく南部ホーチミンへ。バスを降りて南部独特の暑い空気を全身で浴びて、ついに来たんだと喜びもひとしお。フレンチコロニカルな建物を横目に、南北走破という達成感に包まれました。(角田)
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