マルタで最も盛大な宗教的行事、ヴァレッタのカーニバルを鑑賞
先日、「陽光のマルタをめぐる~5つ星ホテル4連泊~8日間」のツアーより帰国しました。
イタリアの南西、シチリア島よりさらに南西に位置する小さな島国がマルタ共和国。面積は淡路島の半分ほどしかない小さな国ではありますが、「地中海のへそ」と呼ばれ、イスラム、ノルマン、スペイン、オスマン帝国、ナポレオンそしてイギリスと、多くの民族や文明、勢力が行き交った場所でもありました。
今回のツアーでは、ちょうど四旬節の直前(今年は2月8日~2月13日)に開催される、ヴァレッタのカーニバルを鑑賞しました。町のメイン通りであるリパブリック通りを中心に、個性豊かで奇抜な衣装を身に纏った人々でいっぱい!
<ヴァレッタのカーニバルにて>
このカーニバルは、イエス・キリストが伝導を始める前、40日間にわたり荒野で断食と瞑想を行ったことにならって、キリスト教徒が節制の日々を送る宗教行事が起源と言われています。人口のおよそ9割以上が敬虔なカトリック教徒であるマルタでは、一年のうちでも最も盛大な宗教的行事のひとつなのです。
ではこのカーニバルで一体なにが行われるのでしょうか?参加者はマルタ島中の町や村から集まった人たちで、毎年このカーニバルの為に、チームごとにテーマを決めてダンスや衣装、巨大なフロート(山車)を準備して本番に挑みます。そして当日はメイン会場のある聖ジョージ広場でダンス大会。各チームが披露し、見物人の採点によりその年の1位のチームが決定します。
<カーニバルの巨大フロート>
<テーマに合わせた衣装が魅力的>
直前まで土砂降りだった雨も開催と同時にぴたりと止み、続々と通りに人が集まり始めました。年々各チームのダンスの構成や技術などのレベルがあがっており、仮装した見物客も一緒になって大騒ぎ!大観衆が見守る中、まだ3、4歳くらいの小さな子供からお年寄りまで、音楽に合わせて元気に飛んだり跳ねたり!テーマがそれぞれ全く異なるので、次から次へと目移りして、終わった後もワクワクした気分で会場を後にしました。小さな町の盛大なカーニバル、今後のレベルアップに期待が膨らみます。(西澤)
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