春分の日の奇跡、ククルカン降臨(メキシコ)
先日、「春分の2つの奇跡を目撃!太陽のメキシコ紀行」より帰国しました。
メキシコの古代遺跡をオアハカからユカタン半島まで丁寧に巡るとともに、春分の日と秋分の日にだけ起こると言われている、古代マヤ人の造りあげた高度な天文学による奇跡を見に行きました。
今回のツアーでは、ユカタン半島にあるチチェンイッツア遺跡のピラミッドに奇跡が現れました。
奇跡が起こるのは、チチェンイッツアの中のカスティージョと呼ばれるトルテカ様式のピラミッドです。高さは24mあり、1面に91段の階段があり、91段×4面で364段あります。そして、1番上の階段を加えると365段になり、太陽暦の1年間を表していると言われています。
このカスティージョに、太陽の光があたり、北東側の階段に波打つ蛇の体の陰影をつくり、地上の蛇の頭と繋がります。この蛇は、マヤ語でククルカンと呼ばれ、羽毛の生えた蛇を意味しています。メキシコ中央高原で古くから信仰されている重要な神様です。
当日は、お天気に恵まれ真っ青な空の中、ククルカンが現れるのを今か今かと待ちました。少しでも雲が出ると見られなくなってしまうので、期待と不安でその時を向かえました。
午後4時過ぎ、真っ直ぐな陰影が段々と美しいククルカンの形に。ククルカンが、体から生えた羽毛で、まさに空から地上へ降臨してきたような姿は迫力満点でした。高度な天文学、数学を操っていた、未だ謎多きマヤ文明。古代へのロマンがかき立てられました。(南雲)
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