ガイドブックにも出ていないベトナムの秘境、ハジャンへ
<ターバンザオ族>
先日、「少数民族の里、ベトナム最北の秘境ハジャンへ 8日間」のツアーより帰国致しました。
ベトナムの少数民族の里と言えば、フランス統治時代の避暑地サパやサンデーマーケットで有名なバックハーが思い浮かびますが、今回訪れたハジャンは、ツアータイトル通り知られざる秘境で、事実どのベトナムのガイドブックを見ても「ハジャン」の名を探すことができません。通常15日以内のベトナム旅行であればビザを取得することなくご旅行を楽しむことができますが、ハジャン地区へ行くには特別に入境許可証が必要となります。また道も狭く、ツアー中はマイクロバスでの移動となります。それでもハジャン地区は徐々に欧米観光客の間では知れ渡りつつありますが、私たち日本人も現在の文明化社会に疲れを感じた時、心と体を癒してくれる、そんな場所であると私は信じて止みません。
ではハジャン地区の魅力は、ずばり少数民族!ツアー中多くの少数民族の村を訪れますが、見所は大きく2つに分けられます。1つは民家訪問。各民族の家に入らせてもらい、生活風景を肌で感じることができます。また民族衣装に着替えてくれて、一緒に写真を撮ったりして交流を図ることもできます。そんな彼ら(彼女たち)に共通して言えることは、自分の民族の衣装が一番だというオーラが出ていることでしょうか。
<黒ロロ族>
<アオザイザオ族>
そしてもう1つが曜日市の見学です。ハジャン地区の一部の町や村では週に1回曜日市が立ちますが、これらの市のために、中には家から片道2~3時間かけて来る人もいるそうです。果物、野菜、肉、魚などの食料品から衣類、日用雑貨などを持ち寄り、当然の如くそれらが売り買いされるわけですが、こういったお買い物以外にも、他の民族や他の村の人たちとおしゃべりをしたり、一緒に食事をするなど、社交の場にもなっています。またこういった曜日市は旅行者である私たちが訪れても十分楽しめます。例えばいろんな民族衣装を着た人たちを見ることができますし、一声かければ大概写真を撮らせてくれます。また今の日本では到底お目にかかれないものが売られているのを見ることができたりします。今でも印象に残っているのが、ドンヴァンの日曜市で見た子豚の売られている様子ですが、これらの子豚ちゃんたちは自分の行く末をすでに悟ってしまっているのか、ギャーギャーと鳴く声が今でも私の耳をついて離れません。ちょっとかわいそうな気がしましたが、これもまだショッピングモールもない何十年も前の日本では日常的に行われてきたことだろうなと思ったりしました。(斉藤信)
<メオヴァックの日曜市>
<ドンヴァンの日曜市>
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