ひむかの国で個性豊かな日本神話の神様たちに出会う
この度、ユーラシア旅行社の「日本神話の舞台とひむか神話街道を歩く4日間」より戻りました。
旅のスタートは晴天に恵まれ熊本空港から宮崎県の高千穂に向かう途中、新緑美しい阿蘇山の外輪山、内輪山を左右に眺めながらのドライブを楽しめました。宮崎県では高千穂と宮崎市に滞在し、ひむか神話街道沿線の神様ゆかりの地を巡りました。最後は神武天皇ゆかりの霧島六社権現の神社を巡って鹿児島から九州を出るという充実の4日間の旅です。
宮崎県は「神話と伝説のふるさと」と言われています。ひむか神話街道の「ひむか」とは「日の向かう地」という意味で、日本の夜明けのような意味があります。現在も日向(ひゅうが)という地名が残っていますが、昔からこの辺りは「ひむか」と呼ばれていたそうです。
日本神話の代表的な物で、太陽の神様・天照大神(アマテラスオオミカミ)が、須佐之男命(スサノオノミコト)のいたずらに怒って岩戸に隠れてしまい、世界が暗くなってしまったという話があります。
天岩戸神社では神職の方にお願いして、本殿の裏手側の聖域に案内して頂きました。神社の裏の崖を隔てた向こうの山(ご本尊)を眺めました。ここは昔から人が立ち入ってはならない神の領域。地元の人もずっとその言い伝えを守っているそうです。
その鬱蒼と茂った木々の一部に洞窟のようなものが確認できます。神職の方の説明によると、そここそが天照大神が隠れたという場所だそうです。聖域にいる間、気のせいかもしれませんが、他とは違う何か重たいまとわりつくような不思議な空気を感じました。
天安河原は、岩戸に隠れた天照大神をなんとか外に出すため他の神々が集まって相談した場所で、日本で最初の国会議事堂とも言われています。
神々があれやこれやと工夫を凝らして、やっと天照大神は岩戸から出てきたわけですが、その時活躍したのが天鈿女命(アマノウズメノミコト)です。裸になって楽しく歌って踊って、他の神々を楽しませたため、何事だろうと思った天照大神が岩戸から覗き見た時に手力男命(タヂカラヲノミコト)が引っ張り出したんだそう。
天鈿女命は日本で最初のストリッパーと言われ、また、その姿から「楽」という漢字が生まれ、伝統芸能「神楽(かぐら)」は神々が楽しんでいる様子を表現したものとも言われています。
今回の旅では、そんな神話や逸話を他にも沢山聞く事が出来ました。これまで、神々の系図を見ても、名前を読むだけで一苦労でしたが、今回の旅を通じて、神話の世界の神々がより身近に感じられるようになりました。(関根)
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