遠いけれど親しみの湧く国ルーマニア・ブルガリア
先日、「ルーマニア・ブルガリア周遊 12日間」から帰国しました。2カ国ともお天気に恵まれ、良く晴れた日が続きました。すれ違う方々はみんな笑顔で手を振ってくれるので、常に心が温まる場所でした。
ルーマニアを訪れて一番印象的だったのは、マラムレシュ地方のサプンツァ村にある「陽気なお墓」。いわゆる集合墓地ですが、日本の墓地とは違ってとてもカラフルなのが特徴です。これは、スタン・イオン・パトラシュという男性が、残された家族や友人の悲しみが少しでも癒えるようにと始めた取り組みで、十字架と長方形を組み合わせた墓標に故人の絵と短い詩が描かれています。さらにルーマニアの国旗の色でもある赤・青・黄色を基調とした色使いで華やかにしていきます。現在では、墓標は個人個人が亡くなる前に自分で依頼をするそうなので、私だったらどんな絵と詩にしてもらおうかな、と夕暮れ時に思うのでした。
<サプンツァの陽気なお墓>
そしてこのコースはブルガリアも訪れるので、陸路でルーマニアからブルガリアへと国境越えをします。国境越えをした私たちを待っていたのは、芳しい香りに包まれた、「カザンラクのバラ祭り」でした。世界屈指のバラの生産地であるブルガリアですが、中でもバルカン山脈のすぐ南にあるカザンラクが、ローズオイル(香水の元)の産地として有名です。
バラ祭り当日、バラ畑で民族衣装に身を包んだ現地の方々からバラの首飾りを頂き、いざバラ摘みへ!小ぶりだけれども香りの強いバラを好きなだけ摘みます。バラを摘むお客様を見ていると、一際早く影が・・・。それは現地のバラを摘むおばあさん。慣れた手つきで素早くバラを摘み、あっという間に籠の中はバラでいっぱいになっていました。
バラ摘みを楽しんだ後は、現地交流会、歌や踊りを楽しみます。しかしそれだけではないのがこのカザンラクのバラ祭り。さらに、町のメインストリートでバラのパレードがあるのです。このパレードを見るために、人口8万人ほどのカザンラクの町に20万人もの人々が集まるそうです。バラのパレードでは、バラの女王が選ばれるコンテストがあり、美しいバラの女王はなんと17歳の高校生!私もローズオイルをつけていれば、いつかはバラの女王になれるかな・・・。(近野)
<カザンラクのバラ祭り>
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