ヨーロッパ民主化の始まりの地、グダニスク(ポーランド)
先日、「華麗なるポーランド紀行 9日間」の添乗より帰国しました。グダニスク、クラクフ、ワルシャワとポーランドのなかでも、歴史的・経済的にも重要な3都市を巡ります。ツアーの中では、各都市にまつわる様々な出来事をたどっていきます。
ワルシャワで生まれたキュリー夫人や作曲家ショパンの活躍、アウシュヴィッツ強制収容所などは耳にしたことがあるかもしれません。では、グダニスクという都市がどのような場所なのか皆様はご存知でしょうか。グダニスクは、ポーランドの北部に位置する港湾都市です。都市としては10世紀に形成されました。13世紀ドイツ騎士団のもとにあったころからハンザ都市の1つとして貿易機能を高め、現在もポーランド一の港町として栄えています。歴史的にみると『第二次世界大戦』、『連帯』と2つの大きな出来事がこの地から始まっています。
<グダニスクの旧港>
中でも『連帯』に関してはもしかしたら新聞やニュースを通して、丁度ご覧になったかたもいらっしゃるかもしれません。1980年にこの地の造船所から始まった運動で中心となったのはレフ・ワレサ。もともとは、造船所の電気工でしたが運動の中で指導者として活躍し、最終的にはポーランド大統領も務めます。やがてこの運動の波は、ポーランド全体そして東ヨーロッパの社会主義圏全体へと広がっていき、多くの国々が民主化を迎えることとなります。
ツアーの中では、造船所の跡に建つ『連帯のモニュメント』や運動を支援していた『シフィエンティ・ブリギティ教会』などその足跡を巡っていきます。民主化を果たし、現在成長中のポーランド。集合住宅やセントラルヒーティングなどまだまだ社会主義国時代の名残も残りますが、これからどのように変わっていくのか非常に楽しみな国の1つです。(佐藤史)
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