2018年7月 3日 (火)

モーツァルト音楽祭、バッハ音楽祭、3回の音楽会を堪能(ドイツ)

先日、「バッハ音楽祭とモーツァルト音楽祭 11日間」の添乗より帰国しました。初夏を感じながらドイツ、中部のビュルツブルクのモーツァルト音楽祭、そして東部の街、ライプツィヒではバッハ音楽祭の二つのコンサートを楽しみました。
ビュルツブルクでは毎年6月に約1ヶ月もの間、街の様々な会場を利用して音楽会が開かれます。今回は世界遺産でもある歴史的建造物のレジデンツ「皇帝の間」で開かれた音楽会です。夜、音楽会の為再び訪れると、庭はライトアップされ「皇帝の間」もクリスタルの大きなシャンデリアに灯りがともり昼間、観光で訪れた時とは全く違う幻想的な雰囲気。現地の人でしょうか、観客もおしゃれをした方が多く、その雰囲気をめいっぱい楽しもうという感じが溢れていました。曲目は、モーツァルトの「フルート協奏曲第2番」他。韓国出身で国際的に活躍するジャスミン・チェイによるフルートと地元ビュルツブルク管弦楽団との共演でした。

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<バッハ音楽祭、聖トーマス教会>

次に、ドイツ東部へと移動。バッハ生誕の地、アイゼナハを訪ね、夕方にはいよいよ、バッハ音楽祭で盛り上がるライプツィヒへ。早めの夕食を終え、夜、聖トーマス教会を訪ねます。曲目は「マタイ受難曲」。バッハが最後の街として暮らしたこのライプツィヒで作曲されました。キリストの受難の物語が3時間という時間の中でオーケストラ、パイプオルガンと合唱、独唱で演じられる壮大な作品です。会場は教会ですので、祭壇に向かって並ぶ椅子席に掛けていると、2階後方から演奏される音が圧倒的な存在感で頭上から降り注いできました。普通の音楽ホールで聴く音とは違う、やはり、聖トーマス教会で聴いた「マタイ受難曲」は特別な体験となりました。

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<ゲヴァントハウスホール(休憩中)>

翌日は、世界最古の民間オーケストラとして今年で275年の歴史を持つゲヴァントハウス管弦楽団の演奏を、彼らの本拠地ゲヴァントハウスホールで聴きました。オーケストラ席を囲むように、「ぶどう棚式」といわれる客席の設置が独特な構造をしています。曲目はかつて、ゲヴァントハウスの常任指揮者を務めたメンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」と交響曲第4番イ長調「イタリア」等。洞窟に打ち寄せるような波の荒々しさ、イタリアの優美な感じを想像しながらオーケストラの音を堪能しました。
幕間には、地元の方々に混じってホワイエでワインを傾ける方も。個性的な3つの音楽会。いずれも、その場で実際に聞く音色は特別で忘れられない体験となりました。(帯津)

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