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2018年8月

2018年8月31日 (金)

野生のヒグマの楽園!カムチャツカ(ロシア)

2018年7月17日発「【ヤクーツク航空直行便利用】クリル湖からゲーゼル渓谷へ、カムチャツカの大自然を極める 8日間」(EK08)の添乗に行って参りました。
昨日は、ヘリコプターツアーで行くクロノツキー自然保護区にあるゲーゼル渓谷とウゾン・カルデラをご紹介させて頂きました。
本日は、州都ペトロパブロフスク・カムチャツキーから南下し、半島の南端に位置し、世界遺産登録内容の「カムチャツカの火山群」に含まれる“南カムチャツカ禁猟区”のクリル湖をご紹介します。
クリル湖は、その湖と背景に見える山の景色が絵のように美しい場所でもありますが、ここの見どころは野生のヒグマを見られる確率が高いところです。夏になるとオホーツク海から産卵のために戻ってきたベニザケが、遡上しここクリル湖で産卵の準備をするため、それを狙ってヒグマが湖に集まってくるのです。スピードボートに乗船して、湖岸の探索へ出発!今回は、大きな寝そべるオスのヒグマと子供連れの母熊を見ることが出来ました。

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<クリル湖(熊との距離)>

ちなみにヒグマはカムチャツカのあちこちにいます。昨日ご紹介したゲーゼル渓谷にもウゾンカルデラにもヒグマは生息しています。他、ハイキングに行く山にももちろん生息しています。しかし、カムチャツカのヒグマは人間を恐れるので、そうそう人の前には現れません(冬眠明けで餌を探していてバッタリ・・・はあるみたいです)。逆にいえば野生のヒグマを見るには、このようにヒグマが自ら食べ物を求めてやってくる場所に行かないとなかなか見られないのです。クリル湖は私たちにとってはヒグマを見られる聖地であり、ヒグマにとっては沢山の魚を捕らえられる楽園とも言えそうですね。

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<クリル湖 ヒグマ>

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2018年8月30日 (木)

壮大なスケール!火山の野外博物館 カムチャツカ(ロシア)

2018年7月17日発「【ヤクーツク航空直行便利用】クリル湖からゲーゼル渓谷へ、カムチャツカの大自然を極める 8日間」(EK08)の添乗に行って参りました。
成田空港からヤクーツク航空直行便にて、35℃を越える猛暑だった日本を飛び立ち、わずか3時間ほどの飛行時間でロシア・カムチャツカに到着したとき、心地よい涼しさが肌に触れました。

カムチャツカ半島の面積は、なんと日本の約1.2倍(37万2300平方キロメートル)。ロシアの東端に位置する半島が、日本とほぼ同じ面積を有していることにロシアの国土の広さを痛感します。また首都モスクワから約6000km離れた東端に位置し、首都よりもアラスカやアメリカに近い場所柄ソ連時代は軍事基地として、一般人や外国人の立入り禁止地域だった為、その大半が手つかずの自然であることも魅力のひとつです。半島の中央に2本の山脈が沿うように南北に走り、山脈を縫うように流れる川とそこに生じた渓谷や平野、そこに生きる動植物など多様な景観美が楽しめる場所です。

カムチャツカ半島では、どのような観光が楽しめるのか、大まかにあげてみます。
1)火山(間欠泉、泥釜、地熱地帯、カルデラ湖など)
2)花とハイキング
3)登山
4)クマ
5)温泉
6)クルーズと釣り

日本と現地カムチャツカを結ぶ飛行機は、夏は直行便チャーターがあるとはいえど毎日運航はしていないのでカムチャツカ観光は、飛行機の運航状況(曜日)によってカムチャツカの滞在日数が限られる、と言っても過言ではないでしょう。短い日数では、2の花とハイキングがおおむね観光内容となります。それは、天候に左右されるヘリコプター移動とは異なり、現地まで陸路=車移動で確実に観光地に向かえ、観光することができるからです。
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<ヘリ移動時の窓からの景色>

陸路移動なんてあたりまえでしょう?と思われるかもしれませんが、カムチャツカは、長いこと先住民族が暮らし、極東という場所柄と軍事的に使用され、島内の陸路交通網が発展しなかった為、州都近辺以外には道路が敷かれておらず、空路で移動しなければならないのです(*道路=車道があったとしても、観光用にできたのではなく、発電所への道だったり、天然ガスのパイプを引くための道もあり、そのような道はアスファルト舗装はされておらず、土道です)。今回のツアーでは、1の火山観光を楽しむのに、ヘリコプターが移動手段となり、ゲーゼル渓谷、ウゾン・カルデラへ行ってきました。

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<絶景!ゲーゼル渓谷>

ゲーゼル渓谷とウゾン・カルデラは、カムチャツカの世界遺産登録内容の「カムチャツカの火山群」に含まれる“クロノツキー自然保護区”にあります。州都ペトロパブロフスクー・カムチャツキーの北180㎞に位置します。ゲーゼル渓谷は、まるで千畳敷カールやフランス・ガヴァルニー圏谷のような景観でいて、あちこちから湯気がのぼり、大小様々な間欠泉や泥釜、そして力強く咲く高山植物を眺め、雄大な火山の懐を感じながらの木道散策は心地よいものでした。

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<ウゾン・カルデラ(右下に遊歩道を歩く人の姿。壮大さを実感できました?)>

ゲーゼル渓谷からヘリコプター移動でウゾン・カルデラへ。現在でも、この場所の地下1㎞ほどにマグマだまりがあり、地下水脈を温めている温水地帯。ここのカルデラ(=火山活動による窪地)は9km×12km。約4万年前に出来たカルデラ底に設置された木道を歩きながら、外輪山と温水湖、清らかな水(温水)が流れる小川、木道脇に群生する植物(高山植物以外に、特にワラビがたくさん!)を眺めていきます。大昔の火山活動で出来たクレーターのなかに自分たちがいること、そこに逞しく根付き生きる植物、まだこの地下で活動するマグマ・・・そのようなすごい場所にいることと、その美しい景観美に感動してしまいました。

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<ウゾン・カルデラ 木道と泥釜と>

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2018年8月28日 (火)

王妃に愛されたポルトガル・オビドス

オビドスは、リスボンから90キロ北に離れた場所にある小さな町です。
小高い丘の上に城壁ですっぽりと囲まれた小さな町です。
何本かの石畳の道と、お店、民家、教会、広場がこぢんまりとまとまっています。
人口は800人ほどしかいませんが、中世時代の絵のような美しい風景を楽しむことができます。

この地に1288年ポルトガル王ディニス1世と王妃イサベルが新婚旅行で訪れました。
その際王妃はオビドスの美しさを気に入り、その様子を見た王が王妃にプレゼントしました。
以来、オビドスは代々の王妃の直轄地となり受け継がれ「王妃の村」とされました。

オビドスに到着するとポルタ・ダ・ヴィラというメインゲートが人々を出迎えます。
この門はイスラム時代に造られ、敵の侵入を防ぐため二十のジグザグ構造になっている門です。
門の内側には18世紀のアズレージョが描かれており、早速カメラを取り出します。

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メインゲートを抜けるとメインストリートが広がります。
両脇には沢山のお土産屋さんやカフェ・バーがあり、なかなか前に進めません。
特にいたるところに売っているオビドス名産サクランボの果実酒「ジンジーニャ(ジンジャ)」はおススメです。
店頭ではチョコレート製小カップ(お猪口)にジンジーニャを注いでくれます。
ジンジャを飲んだ後、チョコレートをぱくりっ。病みつきになります。
(甘く口当たりは良いのですが、アルコール度数は20度ありますので飲みすぎ注意!)

メインゲートの横には城壁に上る階段があります。
城壁の内側には、オレンジ色の瓦屋根と白地に彩られるカラフルな家屋、まっすぐと伸びる教会の尖塔、、、

その町並みは絵本のページを切り抜いたよう!
また外側には低い山並みと広大な緑の大地、更にはローマ時代からの水道橋もご覧いただけます。
私が訪れた8月はブーゲンビリアがこれでもか!というほど綺麗に咲いていました。
これぞインスタ映え。白い壁に映えるブーゲンビリアと一緒に写真を撮る人が沢山いらっしゃいました。

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日中は観光客で賑わいますが、夜になると人口800人の町に戻ります。
静かなその町並みは、まるで自分が中世の世界にタイムスリップしたような気分になります。
日中も素敵ですが、誰もいない展望台に上り見下ろすとオビドスの町を独り占めしているような気になります。
王妃たちが愛した「谷間の真珠」オビドス―私もその美しさに魅了されました。(白井)

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2018年8月23日 (木)

太平洋の沈みゆく島ツバル・キリバスの今(ツバル・キリバス)

先日、ツバル、キリバスと最後の秘境ナウル12日間のツアーから帰国しました。 訪れた7月は3~11月まで続く乾季のシーズン。3ヶ国とも赤道直下もしくは周辺の国なので、一年中熱帯の気候が続き、平均気温は30℃前後。小さなプロペラ機がキリバスの空港に着陸してタラップに降り立つと、肌を突き刺すようなジリジリ強烈な日差しと熱帯特有の肌にねっとりまとわりつくような湿気と蒸し暑さを感じました。まさにイメージ通り。半ば覚悟していた通りの熱帯の島々にはるばるやってきたことを実感しました。

ツバル、キリバスは両国とも平べったい島です。
実際に島を歩いていると足元の薄さ、標高の低さを実感できませんが、船で沖合にでて遠くから陸地を眺めてみると、本当にペラペラ。もちろん山はないし、丘などの起伏も坂道も全くなし。島全体を覆っているこんもりした椰子の木などの緑の茂みを取り払ったら、驚くほど薄いんだろうな、というのが想像できます。

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<ぺったんこのキリバス>

両国を比較してみると、キリバスは人口11万人、面積は琵琶湖よりもシンガポールよりも大きく、京都市と同じくらいの大きさ。最高地点は標高81mの島もあります。人口が比較的多く、海に散らばる島々の範囲も広いので、人々の生活を見る限りそれほど海面上昇とか地球温暖化は気になっていない感じを受けました。しかし現地の役人に話を聞くとキリバス政府は将来、島が沈んだ際に国民が集団移住することを前提に動き出しているそうです。
既にフィジー政府との合意もあり、移住先であるフィジーのヴァヌア・レヴ島の土地購入も完了しているのだとか。のんびりとした人々の暮らしぶりや訪れた主島タラワ環礁の、のどかな風景からは国家存亡の危機を全く感じられませんでしたが、この土地購入の話を聞いて、やはり海面上昇により国が水没してしまう、どうしようもない現実を垣間見たような気がしました。

一方の小国ツバルの方が事態はより深刻です。
全人口が約1万人足らず、計9つの島の面積を合わせた大きさが羽田空港と成田空港を足した程度の大きさしかなく、海面からの高さは平均1~2mしかありません。

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<あっという間に高波でのまれそうなツバル>

年に一度、2月頃に発生する大潮の時には、まるで洪水のように庭先や道路が水没し、至る所が水びたしになります。主食であるヤシ、バナナ、イモ畑の塩害も甚大で、年々水没する範囲が広がっているとの悲痛な話も耳にしました。食料自給率が低くなり、輸入食料(缶詰が多い)や清涼飲料水に偏り始めたことで糖尿病も激増しています。時期的な水没にせよ、昔から使っていた井戸が海水の流入で使えなくなったことに加え、住み易い町に人口が流入したことも重なり、生活用水は海水をろ過するプラント施設が必要になりました。そのプラントを稼働させる為に必要な電力はディーゼルによる火力発電。もちろん軽油や石油は100%輸入に頼っています。伝統的な食糧や生活道具が自然に還らないプラスチックが多く使われる輸入の食料品や 生活用品に代わったことによりゴミ処理問題が深刻になりました。ツバルは国際会議で二酸化炭素削減を訴えている立場もあってゴミ焼却が進まず、リサイクル施設も無い為に全てのゴミは野外のゴミ捨て場に野ざらしになっています。日本を含め各国からの援助は港湾や道路、水処理施設などのインフラ整備に偏っており、ツバル政府もゴミ問題には関心がないようです。

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<ツバルのゴミ最終処分場>

主島フナフチ環礁周辺の小島では完全に水没し消滅してしまった島もあります。ツバル政府の試算によるとこのままのスピードで海面上昇が続けば、あと50年で高波などの被害も加わり国土の大部分が水没する可能性があるそうです。実際にツバルやキリバスを訪れてみて、海面上昇は、さまざまな方面にわたり、悪のスパイラルを引き起こしていることを知りました。今回の訪問では、20年も前からツバルの現状や環境問題を世界に発信し続けている団体「ツバルオーバービュー」の協力でマングローブを植えてきました。マングローブは砂浜にしっかり根を張るため、高波・高潮からサンゴや砂浜の浸食を食い止める効果があるそうです。私たちの植えたマングローブが成長し、やがて大きく立派な根を張り、小さな島国ツバルの防波堤になることを願いを込めた、ツバルにとっても希望のマングローブです。

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<マングローブ植樹(フナファーラ島)>

出発前に気になって調べてみたら、「地球温暖化」、「海面上昇」という言葉が盛んに飛び交うようになって、温室効果ガス(二酸化炭素など)排出削減を定めた京都議定書が発効されたのが、もう20年も前でした。自分の身のまわりの生活を改めて見回してみると、今夏はクーラーをフル稼働させ、夜の街には電気が煌々と灯り、電気の使用制限もクルマの走行制限もありません。「クールビズ」は相変わらず実践中ですが、地震後の「原発エネルギー問題」や猛暑の「熱中症」対策の前に節電・節約意識が薄れているような気もします。どれほど温室効果ガスは削減出来ているのか、果たして前進出来ているのか後退してしまっているのか、一般市民には全く実感できないのが現状です。しばらくは真っ白な砂浜と透明な海、風に揺れる椰子の葉の美しいツバルの島を思い出しながら、無理せず日々の生活の中で節約をしていこうと思います。(上田)

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<ツバルの美しい海(フナファーラ島)>

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2018年8月21日 (火)

自然豊かなマダガスカルの南西部

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<サラリーベイ>

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<アンダヴァドアカ>

先日、マダガスカル17日間の添乗より帰国致しました。今回は中央部から西南部へと4WDで大移動していくコース。訪れた7月は、マダガスカルでは最高気温が31度で日本よりもまだ涼しく感じました。今回最も印象に残ったのは、西部に広がる美しい海とマガスカルのグランドキャニオンと言われているイサロ国立公園。
マダガスカルの西部には、町がほとんどなく原住民の村がところどころにあるのみ。その為、未舗装の道が果てしなく続きます。この未舗装の道がとても厄介で、縦にも横にも大きく揺れてどこかにつかまっていないと耐えられない程。そんな道を4時間程かけてゆっくり進んでいくとそこには青く美しいインド洋の海が広がっていました。その日は、その海を見ながらのシーフードの昼食。道が舗装されていない為、ここに来る観光客はごく僅かなので、独占状態で海を堪能。想像以上に海が美しかった為、4時間の揺れで疲れた体も回復していく気がしました。

次のイサロ国立公園は、1962年に国立公園に指定された、長さが180km、幅が25kmの渓谷があるまだ知られていない南部の秘境にあります。入口から20分程坂道と石段を登っていくと次第にその姿が見えてきました。展望台まで行くとそこは風と雨の浸食によって出来上がった、まさにマダガスカルのグランドキャニオンと呼ぶにふさわしい光景が広がっていました。その光景は、日が暮れるにつれて色も変わっていき、ずっと眺めていても飽きません。

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<イサロ国立公園>

マダガスカルと言えばバオバブの並木道やツインギ―が有名ですが、観光客のほとんど行かない南西部にはもっと素晴らしい自然がありました。(山下)

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2018年8月16日 (木)

東トルコの大自然と世界でも珍しいオッド・アイの持ち主ヴァン猫

この度、ユーラシア旅行社の「東トルコ・大自然と伝説の大地を巡る 10日間」」より帰国しました。
今回の旅は天候にも恵まれ、トルコ最高峰アララト山がとても綺麗に見えました。

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<アララト山>

アルメニアを旅した方にとってはトルコ側からもアララト山を見たいという想いがあったようです。アララト山のある場所はかつてアルメニアの領土であり、アルメニア人にとっての心の故郷のような存在です。また、19世紀末~20世紀初頭に起きたアルメニア人虐殺など、涙なしでは語れない場所なのです。ここだけに限らず国境地帯では悲しい歴史の話がつきものですね。

東トルコはシリアとの国境が近く、治安を心配される声がありますが、周辺は大自然が広がり、人も少なくとてものどかです。また、各地に検問があり、国を挙げて治安維持に力を入れています。検問では、日本人グループと言うとチラっと覗くだけであっさり終了。こんな辺境地でもトルコの親日家の多さを感じられました。
一度だけパスポートの提示を求められましたが、若い係員が日本人のパスポートを見てみたかっただけのようです。
東トルコにはトルコ最大のヴァン湖もあります。内陸のヴァンから一番近い海でも600㎞近く離れているので、この辺に住む人はヴァン湖をヴァン海と呼び、夏は海水浴を楽しみます。

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<ヴァン湖クルーズ>

塩分濃度が高く、海面はとても濃い美しい青色です。湖沿いをドライブしていると砂浜で作業している人や水遊びをしている人々の姿が見えて本当に海のようでした。

実はヴァンには有名な猫がいます。それが、左右の色が違うオッド・アイの持ち主、ヴァン猫です。白くてふわふわの毛の猫で、生まれたばかりの頃の目は灰色ですが、生後1~2か月の間に色が変わってくるそうです。残念ながら原種は既に絶滅したと言われていますが、ヴァンにある大学のヴァン猫研究所で、この可愛いヴァン猫に会う事ができます。
猫たちは広いスペースで昼寝したり、他の猫と遊んだり、元気に過ごしています。売店に売っているエサを買えば柵の中に入れるのでより近くでヴァン猫の綺麗な目の色を眺める事ができますよ。

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<ヴァン猫>

人懐っこくて元気な猫たち、写真を撮っているとカメラめがけて突進してきたり、写真を撮りたいこちらの気持ちもお構いなく、きょろきょろして落ち着きません。
撮影したい方は、ちょっと眠そうにしている猫がねらい目です。うとうとして何かの拍子に目を開けた瞬間を撮影すれば、綺麗なオッドアイの写真が撮れるでしょう。
くれぐれもフラッシュをたかないようにお気を付け下さいね!(関根)

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2018年8月14日 (火)

エンジェルフォールの麓で夢の中へ!(ギアナ高地)

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<ロッジ付近から眺めたエンジェルフォール>

先日、「緑の魔境ギアナ高地とエンジェルフォール満喫の旅 9日間」より帰国致しました。いざ、エンジェルフォールへ!今季は麓のラトンシート島に宿泊する為、天候さえ良ければ滞在中いつでもエンジェルフォールを眺められる!!という何とも贅沢な日程です。通常エンジェルフォールへは、早朝にカナイマを出発し夕刻に戻るという、体力的には少々ハードな日帰りの日程でしたが、ラトンシート島に宿泊することにより早朝出発もなく、身体への負担も軽減されます。
さて、エンジェルフォールへの道のりについては、過去のブログに多数登場しているので、今回は、「エンジェルフォール・ロッジ」泊についてご紹介させて頂きます。
エンジェルフォール・ロッジまでは、カナイマからボートで約4~5時間かかります。ラピドと呼ばれる急流を幾つも越え、川を遡って行きます。水しぶきを浴びながら、やっと到着したロッジの目の前には、あの雄大なエンジェルフォールが聳えていました!ギアナ高地に流れ落ちている何千という滝の中で最も落差が大きく、東京タワーの3個分の979メートルの落差を誇ります。初めて、このエンジェルフォールを目にしたアメリカ人のパイロットのジミー・エンジェルは、さぞかし驚いたことであろう!と思います。
天候によっては目の前でも見えないこともあるのですが、今日は、少しではありますが姿を見せてくれています。隠れたと思ったら、現れたり。と恥ずかしがり屋なのか、中々全貌を見せてはくれません。ですが、暫くしてやっと全貌を顕わにしてくれました!!霧がかった中に聳えるエンジェルフォールは、神秘的で神々しくもあり感謝の気持ちさえ出てきます。そして、このエンジェルフォールの目の前で泊まれる有り難さは、ここで宿泊した人にしか味わえないでしょう。

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<エンジェルフォール・ロッジ>

宿は、ジャングルの中にあるロッジなので、非常に簡易的な宿泊施設です。シャワー、トイレは共同で相部屋となり、停電もありますし、様々な虫達も出る事もあります。が、ジャングルの中に宿泊等、なかなか出来ない貴重な体験が出来ますし、目の前にはエンジェルフォールが聳えているので、好きな時にいつでもエンジェルフォールを臨める!というこの上ない贅沢が楽しめます。翌朝の朝食時には、再び、バッチリ!!と全貌を見せてくれました。しかも、晴天の中!昨日の霧掛かったエンジェルフォールと青空のエンジェルフォールと全く違う顔を見せてくれました。様々な表情を始終楽しめるのもエンジェルフォール・ロッジに宿泊するからこそです!!(井手)

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2018年8月 9日 (木)

日本の婚活とは違った、伝統的な婚活方法の残るマラムレシュ地方(ルーマニア)

先日、「ルーマニアとリラの僧院 10日間」から帰国しました。日本のジメジメとした気候とは違い、カラっと晴れていて暑すぎないというのがルーマニアの気候の特徴です。今回のツアーでも、半袖1枚で丁度良い、という日が続きました。

ウクライナと国境を接するルーマニア北部の奥地に位置している「マラムレシュ地方」には、昔ながらの生活と伝統が今でも残っています。この地方の小さな村の人々は、民族衣装を身に纏い、装飾豊かな木造建築の家屋に住んで日々をゆったりと過ごすのです。

ツアーバスでマラムレシュ地方を走行中に時々見かけた、伝統的な民家の庭木にたくさんの色とりどりの「お鍋が吊るされている」という少し面白い光景。これは、その家に娘がいることを表しています。さらに、一番上に吊るされている鍋の色によって意味が異なってくるのです。

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<既婚・未婚を知らせる木>

白い鍋が吊るされている場合は、「この家の娘はまだ独身です。」という意味があり、独身男性からアプローチをする手助けになります。
赤い鍋が吊るされている場合は、「この家の娘は結婚しています。」という意味があり、この赤い鍋を見たご近所の方々は、お祝いの品などを持ってきてくれるそうです。

さて、村を散策していると民族衣装を身に纏った一人のおばあさんが、私たちをお宅のお庭へと招き入れて下さいました。何かと思いお庭へ入ると、そこには昔ながらの機織り機が。おばあさんは、機織り機を使ってバッグや絨毯などを織り、お土産物やに卸しているんだとか。その横には飼料のとうもろこしや色とりどりのお鍋を発見!昔あばあさんがお嫁入りする前に木に吊るしていたものかな、と勝手な想像をしてしまった私。私も、自宅にある木にお鍋を吊るしてみようかな・・・。(近野)

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<マラムレシュ地方の民家>

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<飼料のとうもろこしと木に吊るす為の鍋>

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2018年8月 7日 (火)

3年ぶりに再開のチュニジアの古代遺跡はやっぱり素晴らしい!!

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<世界遺産古代ローマ遺跡ドゥッガ>

先日「チュニジア・サハラ浪漫紀行10日間」より帰国しました。
3年ぶりに再開したチュニジアツアー。
自らをモザイク国家と称するチュニジア。それは世界最大の古代ローマモザイクコレクションを持つ所以だけではなく、小さな国土に様々な気候・歴史・文化がモザイクにはめ込まれた小さな石のように集まり、チュニジアという国を作り上げているからでもあります。
実際、わずか3時間も走ると周りの景色が緑豊かな田園風景から荒涼とした砂漠へ姿を変えるのです。
7年前のアラブの春の始まりの国チュニジア。政治が良くなったけれども経済が伴わず、なかなか大変という割にはどの町でも優しく暖かく歓迎してもらいました。
そう、チュニジアは複雑な歴史所以か、多様性のある懐深い、世界有数の古くてそして新しい国家なのです。
そのため、語りつくせないくらいたくさんの楽しいことがありました。
というわけで、砂漠方面は次回にして今回は二つのトピックを語りたいと思います。

一つ目は、古代遺跡の素晴らしさです。
チュニジアは3000年前、カルタゴという巨大国家の首都でしたが、古代ローマとの3回に渡るポエニ戦争で滅んでしまいます。
ポエニ戦争はともかく、ハンニバルやスキピオという名を聞いたことがある方もいらしゃるのではないでしょうか。
100年後、ローマのアフリカ属州の首都としてチュニジアは復活を果たします。
この時に起きたのが、オリーブオイルバブルです。
今でも豊かな土壌に等間隔に植えられたオリーブ畑が広がるチュニジア。
古代ローマではもっともっとたくさんのオリーブの木が植えられていたことでしょう。
オリーブオイルは食事にも、美容にも、潤滑油としても使用され、葉は薬に、木材も建築素材として人気でした。
しかも、チュニジア産は質がいい!ということで高値で取引されていたようです。

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<チュニジアの オリーブ畑>

この結果、オリーブ畑の中にあった街、古代ローマ都市のエル・ジェムは人口の3倍近い3.5万人も観戦できる円形闘技場を造ってしまったのです!現存する古代円形闘技場で唯一地上と地下が残る貴重な遺跡で、1800年も前に地下から剣闘士や猛獣がせり上がり登場するリフトシステムが存在していたのです。
客席部分からアリーナを眺めていると、ふと、砂の間から剣闘士が現れて当時の人々の歓声が聞こえてくるような…そんな錯覚に襲われます。
この堂々とした闘技場は時代を下りイスラームの頃は何と城塞の役割も果たし、今でも街で一番の建造物と言っても過言ではありません。

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<エル・ジェム円形闘技場>

それ以外にも世界遺産になった山の斜面に作られたドゥッガは市場に住居、そして浴場・公共トイレに売春宿…計算された街並みを歩いているだけで、人々の生活の声が聞こえてきそうになります。

二つ目はモザイクです。
2世紀から3世紀、古代ローマのモザイク文化は頂点を迎えました。写実的な絵画の様な生き生きした魚や動物、美味しそうな食材からローマ神話の一場面が切り取とられた躍動感あふれるものまで、いついつまでも引き込まれてしまう美しいモザイクの数々はチュニジアの様々な古代ローマ遺跡から発見されました。
私の大好きなバルドー博物館は17世紀のオスマン帝国の総督の宮殿という贅沢な空間に本当に溢れるほどの古代ローマモザイクが展示されています。
その中でもお気に入りはいろいろありますが…今回紹介したいのは「ポセイドンの勝利」に出てくる四季の春を擬人化した女性です。
顔の陰影がとても、なんというかアンニュイで素敵なんです。

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<バルドー博物館 ポセイドンの勝利>

春なので明るい雰囲気なのに、あんまり笑顔ではないところが、逆に春の不安さが出ていて素敵だなぁと思うのです。
この表情を自然の石のみで表現しているのです。
いやはや古代ローマの芸術性と職人の技術に脱帽です。

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<バルドー博物館 ポセイドンの勝利2>

語りつくせない古代ローマの息吹きを国中で感じられるチュニジア。
その魅力に一度でもはまったら…時代をさかのぼったり下ったりしてカルタゴの世界やイスラームの世界へ引き込まれること間違いなしです。添乗員:齋藤晃子

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2018年8月 2日 (木)

まだまだ知られていない、アタカマの魅力!(チリ)

先日、アタカマ・ウユニ・レンソイスの13日間のツアーから帰国いたしました。南米の年々注目されてきている地域を一度で網羅し、大自然を満喫。乾季の時期の訪問の為、気候に恵まれ絶景続きの毎日でした。
そんなホットな場所を数々訪問したツアーですが、まだまだアタカマ高地は知名度が低く、日本人の観光客も少ない地域です。しかしながら、アタカマには見ごたえのある観光地が沢山!そんなアタカマでの観光の一日をご紹介します。

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<タティオ間欠泉>

まず、アタカマの朝は早く、日の出前にホテルを出発し、タティオ間欠泉へ。世界で一番高い所にある、南米最大の間欠泉群。80km²の広さに200以上の間欠泉があります。新しく出来てきている小さな赤ちゃん間欠泉や何百年も蒸気を噴出する年代物まで。地球の息吹を感じられます。標高が高い所だと、沸点が低く、イエローストーンのように高い飛沫が上がることはないですが、もくもくとあがる蒸気と朝日が絵になります。
午後からは、アタカマ塩湖へ。南米には大きな塩湖がいくつかあり、中でもウユニ塩湖が有名ですが、そのお隣のチリにも巨大な塩湖があるのです。ガイド曰く、大きさとしては世界で3番目だそう。アンデス山脈の隆起で出来た成り立ちはウユニと同じ。ウユニ塩湖ではあまり見られなくなったフラミンゴも、子育てをしに、アタカマ塩湖には多く飛来するのです。時期によって3種類のフラミンゴが見られます。今回はジェームスフラミンゴとアンデスフラミンゴを見ることが出来ました。そして、標高はウユニ塩湖より低く2400mほどと観光しやすい場所です。規則の厳しいチリでは塩湖に入ってトリック写真とはいかないですが、国としてもしっかりと保護されているので、ありのままの自然が残っています。360度アンデス山脈に囲まれた素晴らしい景色、普通は臆病で人が近づくものならすぐに飛んで行ってしまうフラミンゴもアタカマ塩湖ではのんびり暮らし、近くで写真が撮れるのも魅力です。

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<アタカマ塩湖>

そして夜は満天の星が広がっていました。無数の星が煌き、星降る夜とはこのことかと実感。南十字星はもちろんのこと、巨大な天体望遠鏡で土星の輪や木星の縞模様なども見ることができました。アタカマは世界一乾燥している地域で、南極に次いで天体観測に最も適している地とされているため、東京大学の研究施設、多数の国家が協力出資して、宇宙の研究をしているアルマ望遠鏡群が設置されている場所となっています。現在、星の成り立ちを解明する研究が進んでいるそうで、今後、このアタカマの観測所から今世紀最大の発見があるかもしれません。(杉林)

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