2018年8月28日 (火)

王妃に愛されたポルトガル・オビドス

オビドスは、リスボンから90キロ北に離れた場所にある小さな町です。
小高い丘の上に城壁ですっぽりと囲まれた小さな町です。
何本かの石畳の道と、お店、民家、教会、広場がこぢんまりとまとまっています。
人口は800人ほどしかいませんが、中世時代の絵のような美しい風景を楽しむことができます。

この地に1288年ポルトガル王ディニス1世と王妃イサベルが新婚旅行で訪れました。
その際王妃はオビドスの美しさを気に入り、その様子を見た王が王妃にプレゼントしました。
以来、オビドスは代々の王妃の直轄地となり受け継がれ「王妃の村」とされました。

オビドスに到着するとポルタ・ダ・ヴィラというメインゲートが人々を出迎えます。
この門はイスラム時代に造られ、敵の侵入を防ぐため二十のジグザグ構造になっている門です。
門の内側には18世紀のアズレージョが描かれており、早速カメラを取り出します。

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メインゲートを抜けるとメインストリートが広がります。
両脇には沢山のお土産屋さんやカフェ・バーがあり、なかなか前に進めません。
特にいたるところに売っているオビドス名産サクランボの果実酒「ジンジーニャ(ジンジャ)」はおススメです。
店頭ではチョコレート製小カップ(お猪口)にジンジーニャを注いでくれます。
ジンジャを飲んだ後、チョコレートをぱくりっ。病みつきになります。
(甘く口当たりは良いのですが、アルコール度数は20度ありますので飲みすぎ注意!)

メインゲートの横には城壁に上る階段があります。
城壁の内側には、オレンジ色の瓦屋根と白地に彩られるカラフルな家屋、まっすぐと伸びる教会の尖塔、、、

その町並みは絵本のページを切り抜いたよう!
また外側には低い山並みと広大な緑の大地、更にはローマ時代からの水道橋もご覧いただけます。
私が訪れた8月はブーゲンビリアがこれでもか!というほど綺麗に咲いていました。
これぞインスタ映え。白い壁に映えるブーゲンビリアと一緒に写真を撮る人が沢山いらっしゃいました。

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日中は観光客で賑わいますが、夜になると人口800人の町に戻ります。
静かなその町並みは、まるで自分が中世の世界にタイムスリップしたような気分になります。
日中も素敵ですが、誰もいない展望台に上り見下ろすとオビドスの町を独り占めしているような気になります。
王妃たちが愛した「谷間の真珠」オビドス―私もその美しさに魅了されました。(白井)

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