2018年8月30日 (木)

壮大なスケール!火山の野外博物館 カムチャツカ(ロシア)

2018年7月17日発「【ヤクーツク航空直行便利用】クリル湖からゲーゼル渓谷へ、カムチャツカの大自然を極める 8日間」(EK08)の添乗に行って参りました。
成田空港からヤクーツク航空直行便にて、35℃を越える猛暑だった日本を飛び立ち、わずか3時間ほどの飛行時間でロシア・カムチャツカに到着したとき、心地よい涼しさが肌に触れました。

カムチャツカ半島の面積は、なんと日本の約1.2倍(37万2300平方キロメートル)。ロシアの東端に位置する半島が、日本とほぼ同じ面積を有していることにロシアの国土の広さを痛感します。また首都モスクワから約6000km離れた東端に位置し、首都よりもアラスカやアメリカに近い場所柄ソ連時代は軍事基地として、一般人や外国人の立入り禁止地域だった為、その大半が手つかずの自然であることも魅力のひとつです。半島の中央に2本の山脈が沿うように南北に走り、山脈を縫うように流れる川とそこに生じた渓谷や平野、そこに生きる動植物など多様な景観美が楽しめる場所です。

カムチャツカ半島では、どのような観光が楽しめるのか、大まかにあげてみます。
1)火山(間欠泉、泥釜、地熱地帯、カルデラ湖など)
2)花とハイキング
3)登山
4)クマ
5)温泉
6)クルーズと釣り

日本と現地カムチャツカを結ぶ飛行機は、夏は直行便チャーターがあるとはいえど毎日運航はしていないのでカムチャツカ観光は、飛行機の運航状況(曜日)によってカムチャツカの滞在日数が限られる、と言っても過言ではないでしょう。短い日数では、2の花とハイキングがおおむね観光内容となります。それは、天候に左右されるヘリコプター移動とは異なり、現地まで陸路=車移動で確実に観光地に向かえ、観光することができるからです。
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<ヘリ移動時の窓からの景色>

陸路移動なんてあたりまえでしょう?と思われるかもしれませんが、カムチャツカは、長いこと先住民族が暮らし、極東という場所柄と軍事的に使用され、島内の陸路交通網が発展しなかった為、州都近辺以外には道路が敷かれておらず、空路で移動しなければならないのです(*道路=車道があったとしても、観光用にできたのではなく、発電所への道だったり、天然ガスのパイプを引くための道もあり、そのような道はアスファルト舗装はされておらず、土道です)。今回のツアーでは、1の火山観光を楽しむのに、ヘリコプターが移動手段となり、ゲーゼル渓谷、ウゾン・カルデラへ行ってきました。

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<絶景!ゲーゼル渓谷>

ゲーゼル渓谷とウゾン・カルデラは、カムチャツカの世界遺産登録内容の「カムチャツカの火山群」に含まれる“クロノツキー自然保護区”にあります。州都ペトロパブロフスクー・カムチャツキーの北180㎞に位置します。ゲーゼル渓谷は、まるで千畳敷カールやフランス・ガヴァルニー圏谷のような景観でいて、あちこちから湯気がのぼり、大小様々な間欠泉や泥釜、そして力強く咲く高山植物を眺め、雄大な火山の懐を感じながらの木道散策は心地よいものでした。

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<ウゾン・カルデラ(右下に遊歩道を歩く人の姿。壮大さを実感できました?)>

ゲーゼル渓谷からヘリコプター移動でウゾン・カルデラへ。現在でも、この場所の地下1㎞ほどにマグマだまりがあり、地下水脈を温めている温水地帯。ここのカルデラ(=火山活動による窪地)は9km×12km。約4万年前に出来たカルデラ底に設置された木道を歩きながら、外輪山と温水湖、清らかな水(温水)が流れる小川、木道脇に群生する植物(高山植物以外に、特にワラビがたくさん!)を眺めていきます。大昔の火山活動で出来たクレーターのなかに自分たちがいること、そこに逞しく根付き生きる植物、まだこの地下で活動するマグマ・・・そのようなすごい場所にいることと、その美しい景観美に感動してしまいました。

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<ウゾン・カルデラ 木道と泥釜と>

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