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2018年9月

2018年9月27日 (木)

ガイアナ三国ってどんな国でしょう?(ガイアナ、スリナム、仏領ギアナ)

先日、「南米最後の秘境、ガイアナ三国を巡る」の旅から戻りました。
・・・ガイアナ三国ってどこでしょう?どんなところでしょう?

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<ガイアナ三国の位置を確認(GoogleMAPより)>

まずは位置から。南米大陸の地図を見てみましょう。中央にどーんと鎮座するブラジル、その上の方に小さな国が3つ並んでいます。そこが今回訪れたガイアナ三国です。大航海時代に大陸の多くがスペインのものとなり、現在のブラジルである広大な領土はポルトガルのものとなった中、英国・オランダ・フランスがちょびっとだけ手中に収めたのがガイアナ(ギアナ)と呼ばれる場所で、現在はガイアナ・スリナム・仏領ギアナとなっています。ガイアナとスリナムは独立済み、仏領ギアナはフランスの海外県、要するにフランスです。
三国とも国土の8割以上は熱帯雨林で、南部にはベネズエラから続くギアナ高地が広がります。生活圏は大西洋沿いの僅かな地域に集中しています。北緯5度とあって、日中はそれはそれは蒸し暑く、夜は熱帯夜です。

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<スリナムとガイアナの国境コーレンティン川をフェリーで越える>

ガイアナとスリナム、スリナムと仏領ギアナ、それぞれの国境は「川」。陸路国境超え…というか、船でのどかに川渡りをして国境超えをします。どちらも橋はありません。また、公式な国境はどちらも1か所のみです。経済的な繋がりは旧宗主国やアメリカが大きく、横の繋がりはあまりないそう。その為、お互いの国への物資輸送もなく、このような国境でも不都合はないそうです。

南米大陸に存在しながら、カリブ諸国との繋がりが深いのも特筆すべきでしょう。ガイアナ・スリナムは「カリブ共同体(カリコム)」に加盟し、その事務局はガイアナの首都ジョージタウンにあるというから驚きです。空港や国境の入国・出国審査場では、「カリコムの住民か、それ以外か」で列が分けられていて、南米の住民かどうか?そんなの関係ないね!という感じ。それは植民地時代、宗主国主導のサトウキビ・タバコ・カカオのプランテーション産業が行われ、労働力としてアフリカから多くの奴隷が連れてこられた歴史の中で、先住民と移民が交じり合って新たな文化が紡がれてきたことが共通項としてあるようです。

英語がもっとも通じるというのも南米っぽくないところ。ガイアナにおいては公用語です。スリナムはオランダ語圏ですが、英語もよく通じます。仏領ギアナは当然フランス語で、いずれの国も、南米と言えばスペイン語でしょ!とはいきません。

食事は南米ともカリブとも異なり、アジアンテイストが至る所に。移民としてやってきた中国、インドネシアの人々がもたらした食文化が根づいていて、焼きそばや炒飯のような料理が良く出ました。おかずの味付けも何となく醤油風味だったりして食べやすかったです。この辺りではエビ漁が盛んで輸出産業のひとつだそうですが、それを食す機会にも恵まれました。なかなか大ぶりで、プリプリして美味しかったです。

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<ギアナ高地を流れ落ちるカイエチュールの滝(ガイアナ)>

そんな三国の旅の見どころはそれぞれ。仏領ギアナには、映画『パピヨン』の舞台として知られる流刑地のサリュー諸島や、欧州が共同で利用しているギアナ宇宙センターがあり、スリナムには、オランダ時代の街並みが世界遺産として残るパラマリボの町があります。旅のハイライトは、ガイアナのギアナ高地にあるカイエチュールの滝。ギアナ高地の滝と言えばエンジェルフォールが有名ですが、カイエチュールの滝は知られざる滝とでも言いましょうか…。首都ジョージタウンからセスナで約1時間飛ぶと、周囲にテプイが見え始め、熱帯雨林の中に突如として滝が現れます。落差226m、幅100mの滝をセスナから眺めたあとは、地上へ下り、展望台から迫力ある眺めを楽しめます。

南米大陸で見落とされがちなガイアナ三国…派手さはないかもしれませんが、目からウロコなことが色々見つかる場所です。(江間)

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2018年9月25日 (火)

遭遇!アマゾンに生息する動物たち(ブラジル)

先日、「ブラジル五大自然物語17日間」のツアーより帰国致しました。日本の22.5倍もの国土を持つブラジルは、リオのカーニバルなど活気あふれるイメージもあれば、世界三大瀑布に謳われる大迫力のイグアスの滝のように大自然に囲まれた地域です。今回はその大自然に触れることを主に、遠い地球の裏側まで一生に一度の大冒険をしてきました。

今回特に印象的だったのがたくさんの動物たちとの出会い。生息する動物の種類も様々で、スピードボートでのクルーズやボートサファリなどを通じて南米・ブラジルならではの動物に出会うことが出来ました。

まず驚いたのがアマゾン川に生息するアマゾンピンクイルカ。長さは6516km、面積650万平方kmと近年の計測によると今や世界最長?とも言われるアマゾン川をクルージングしているとボートから少し離れたところを何かがはねています。よく見るとなんとイルカの背びれ!このアマゾン川には「アマゾンカワイルカ」と呼ばれる淡水で生活するイルカがいるのです。色はピンクやグレーで、タンニンで濁った川の水面からはあまりよく見えない色をしています。そんなイルカたちと触れ合うことに成功!水着に着替えて川の中へ。インストラクターさんが餌でおびきよせ、目の前でイルカの大ジャンプ!普段、水族館で見るイルカと違ってとっても小さな目に大きなひれが特徴的。愛らしいとも言えず、それでも憎めないといった姿。

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<ピンクイルカとの触れ合い>

そして、中央パンタナールではボートサファリでジャガーに遭遇しました。ジャガーとは、南米のインディアンの言葉で「一突きで殺す者」という意味の言葉に由来しており、その名の通り他の動物に一切の敵なしで、特に顎の力はすさまじく、ワニですら噛み砕いてしまうほどの力があります。そんなジャガーも近年では人間の手により、生息地の開発や毛皮目的の狩猟などにより数を減らし絶滅危惧種に指定されています。しかし、この中央パンタナールでは、そのような開発・狩猟を一切禁止しているため、最近では少しずつ数を増やしているそうです。今にも襲い掛かってきそうなくらい近くでその姿をとらえることができました。対岸をじっと睨んでいるような姿。よく見ると木陰に子供を連れたお母さんジャガーが、対岸に潜む他のジャガーに向かって威嚇していました。しばらく緊迫した様子が続いた後、再び子供の下へ戻ってゴロゴロ眠る姿はまさに巨大な猫でした。

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<サファリ中に遭遇したジャガー>

他にもこれでもかと言うほど大群のワニやカピバラ、オオカワウソ、トヨヨというパンタナールの象徴の鳥など、普段の生活からかけ離れた体験のひと時に私の中に眠っていた冒険魂が目覚めたツアーになりました。(西澤)

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2018年9月20日 (木)

待った分だけおいしいギネスビールが飲める!(アイルランド)

先日、「北アイルランド・南アイルランド周遊13日間」のツアーより帰国しました。アイルランドといえば、太古の昔にケルト文化の栄えた地。数々の巨石遺跡を巡って行きました。雨の多いアイルランドですが、今回も例外ではなく、傘を差しながらの観光もありました。しかし、傘で視界が狭くなっていても、間違いなく視界に飛び込んでくる遺跡の堂々とした存在感に感動しました。

そんな観光の合間にはもちろんお食事の楽しみもあります。そしてお食事のお供にかかせないのがお酒!レストランのバーで直接飲み物の注文をするのが、アイルランド流です。たくさん並んだビールサーバーから好きなものを選び、指差しながら注文します。

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<バーに並ぶビールサーバー>

アイルランドの国章でもあるハープが目印のギネスビールは、きめ細かい泡が特徴の黒ビール。ビールサーバーで一気にグラスに注ぎこむと、真っ白な液体でグラスが満たされます。黒ビールのイメージとは真逆な姿に、皆様びっくり!そのままグラスを持っていこうとすると、ちょっと待った!とバーテンさんが慌ててその手を止めます。「2分待ってね」とのこと。待っていると、ビールが段々と黒いビールと白い泡に分かれていきます。そして、きめ細かくクリーミーな泡を上に乗せた深い色の黒ビールが完成します。

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<2分待ったギネスビール>

これで終わりかと思いきや、最後に更にサーバーで継ぎ足し!表面張力でなんとかこぼれずにいるギネスビールをそろりそろりとテーブルに運んで行き、ようやく乾杯!皆様、この段階でどうしても少しはビールがこぼれてしまっています。しかし、待ちわびて飲むギネスビールの味は格別のようで、皆様ごくごくと一気に飲まれていました。

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<なみなみ注がれたギネスビール>

ギネスビールは鮮度が命ですが、お土産に缶のギネスビールもおすすめ。サーバーで注いだときの泡立ちを再現させるために、缶の中に玉が入っているのです。軽く左右に降ってみるとカランカランと音がするのが目印です。

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<ギネス缶ビール>

他にもビールだけでなく、アイルランドはウイスキーも有名なので、毎日、今日は何を飲もうかと楽しみな旅でした。(松永美)

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2018年9月18日 (火)

動物の王国(ケニア・タンザニア)

先日、「ケニア・タンザニアハイライト9日間」のツアーから帰国致しました。

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<ヌーの群れ>

テレビなどでご覧になったことがあるでしょうか?

夏をケニアのマサイマラで過ごした草食動物たちは、小雨季が始まる10月頃からマサイマラからタンザニアのセレンゲティへの移動を開始し、2月にセレンゲティで出産シーズンを迎えます。
そして雨季になる6月~9月頃、セレンゲティで過ごした草食動物たちは草や水を求め再びマサイマラを目指して北上していきます。
その時に渡らなければいけないのがマラ川です。
マラ川にはたくさんの”ワニ”。お腹を空かせたワニは草食動物たちが川を渡るのを待っています。

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<シマウマの群れ>

今回はマラ川の近くに行くとシマウマたちの群れが!!
下に降りて渡りそうになっては諦め、川のぎりぎりの所で草をむしゃむしゃ。
車内は頑張れ頑張れの声援。
すると、反対岸に群れから離れて一頭のシマウマが歩いてきました。そして呼ぶように鳴いています。
「こっちは草がたくさんあるから早く渡っておいで」と(言っていたと思います)。
するとシマウマたちも何か答えています。しばらくは会話をしているようにみえました。
シマウマたちは結局その日は渡らずに留まってしまいました。話し合いの結果、明日にしようとなったのかもしれません。

こんな一瞬を切り取ってもいろんなドラマがあるのがサバンナです。普段の生活とは全く違う、動物たちの世界は魅力的で奥深いものでした。(小嶋)

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2018年9月13日 (木)

大迫力のエンジェルフォールを大満喫(ベネズエラ、ギアナ高地)

先日、「緑の魔境ギアナ高地とエンジェルフォール満喫の旅 9日間」の添乗より帰国致しました。地球最後の秘境と言われるギアナ高地。そう呼ばれる通り、ツアーもなかなかのアドベンチャーツアーです。

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<ラトンシート島へボートでの移動>

ツアーの一番の目的でもあるエンジェルフォールの展望台までは、まずカナイマ到着後、ボートに乗って川をさかのぼりラトンシート島を目指します。屋根も壁もない、カヌー型の木製ボートで水しぶきを浴びながら進んでいくと東京23区と同じ大きさを誇るアウヤンテプイ(卓状台地)が目の前に迫ります。雨季で雨が多く降るとテプイのいたるところから名もなき滝が流れ落ち、エンジェルフォールはまだかまだかと期待に胸が高鳴ります。そしてついに、ボートからエンジェルフォールが見えた時には歓声が上がります。世界最大の落差で979mの滝はそれまで目にしてきた名もなき滝とは比べ物にならないほどの迫力です。

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<エンジェルフォール(ロッジからの眺め)>

また、今回のツアーではエンジェルフォールをたっぷり満喫するために滝の麓のロッジに宿泊しました。ロッジといっても、設備は必要最低限。部屋にはベッドがあるだけで、お手洗いと水シャワーは共同、部屋数も少ないので2~6名様の相部屋です。出発前にご不安に思われていた方もいらっしゃいましたが、実際に過ごしてみると、なんだか修学旅行でキャンプに来た気分でワクワク。何より、立地は最高で目の前にはエンジェルフォール!お天気に恵まれれば、いつでも絶景を眺めることができます。

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<エンジェルフォール、展望台より>

このロッジからエンジェルフォールの展望台まではジャングルの中を歩いていきますが、今回は前日から雨が降りやまず、ジャングルの中は想像以上に足場は悪くなっていました。至る所から飛び出す木の根、苔で滑りやすくなった岩、普段は水たまり程度の場所が、雨で増水し小川のようになってしまっていたりと、私自身も必死に片道約2時間の道を歩きました。しかし、そんな苦労も展望台につけばエンジェルフォールのしぶきとともに洗い流されるようでした。雨で水量が増えたエンジェルフォールの迫力は、三大瀑布と肩を並べるほどでした。落差がある分、それ以上だったかもしれません。大変な思いをした分、達成感や満足感で満たされて旅を終えました。(市川)

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2018年9月11日 (火)

カムチャツカでいい湯だな♪(ロシア)

2018年7月17日発「【ヤクーツク航空直行便利用】クリル湖からゲーゼル渓谷へ、カムチャツカの大自然を極める 8日間」(EK08)の添乗に行って参りました。

第一弾・第二弾カムチャツカブログのテーマは火山とヒグマについてでした。今回はカムチャツカ温泉についてのお話です。

カムチャツカは火山の島です。ここカムチャツカも日本のように温泉が有名です。西欧・東欧でも温泉が有名な国はありますが、体験された方はお分かりかと思いますが、ぬるいですよね。しかし、ここカムチャツカは熱い湯が好きな日本人好みの温度。源泉80~100℃ 温泉38~40℃ほど
その温泉というのは、ツアーでご案内するのはすべて野外。まさに屋根も囲いもない本当の意味での露天風呂です。水着着用です。カムチャツカの野外(露天)風呂は壮大でいて自然そのものの湯といえます。

温泉の様子は様々。今回添乗したツアーでは、1)ホドトカ野外温泉 2)ナリチェボ渓谷野外温泉 3)マルキ野外温泉の3か所に行きました。

1)ホドトカ野外温泉 2)ナリチェボ渓谷野外温泉(又はシュバンワ川野外温泉)は、ヘリコプターツアーでしか行けない場所なので、ある意味では秘湯です。

1)ホドトカ野外温泉は浅い川に源泉が流れ込んでいるタイプ。その為、まるで見た感じは川そのもの。え?ここが温泉?と思ってしまいます。ちょっと川底に藻が生え、ぬめぬめしたところもありますが、自然そのものの温泉なのでそれもカムチャツカ温泉♪と思ってください。気になる方はビーチサンダルを履いたまま入りましょう。また川の中に温泉が入り込んでいるので、場所によってはぬるかったり冷たかったりです。ベスト湯温スポットを見つけ出すのも楽しみの一つ。(※余談:泳いで奥の方まで行けるかしら?と挑戦された方もいましたが、川の流れが思ったより速かったようで断念されました。)

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<川そのもの!ホドトカ温泉>

2)ナリチェボ渓谷野外温泉は、川の水と源泉が川からちょっと横にはいったところで混じり、しゃがめば肩まで浸かれる水深があります。ヘリコプターツアーでは、当日の他のヘリツアーとの兼ね合いでナリチェボ渓谷野外温泉又はシュバンワ川野外温泉のどちらかになります。今回のツアーではナリチェボ渓谷野外温泉でしたが、足湯だけでも数分浸かると全身ポカポカします。肩までつかればまさに「いい湯だな~」と歌いたくなります。温泉の周囲の緑も写真のようにとても美しい。また遠くには雪化粧をした山々も見ることができます。温泉に入らずとも、山と花を愛でながらのんびり過ごすのにも良い場所でした。

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<ナリチェボ渓谷野外温泉>

3)マルキ野外温泉は、陸路バスで行くことができます。ここにはキャンプサイトもあり、週末になると地元の人が家族連れで訪れ、とても賑やかです。源泉が湧き出るところに川の水を引き込み、周りに石を置いて自由に形作ったような温泉も川沿いにいくつか見られます。源泉のお湯+川の水割りがうまくいっている場所にはたくさんの人が浸かっています。逆にうまく水割りが出来なかった場所は非常に熱いので、誰も入っていません・・・。混み具合で入る場所を選択するのもひとつですが、入る前に少し足先をつけて熱さを確かめてからも入るかどうか判断することをお勧めします。このような手作業水割り温泉は非常に浅いので、寝そべって全身をお湯に浸からせることになります。すこし奥に同じく人工的ですが手作り感のない大きさの水割り温泉ですと子供が浮き輪をつけて泳げるくらいの水深です。

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<マルキ温泉>

カムチャツカの野外温泉は、簡素ですが着替える場所があります。シャワールームはありませんが、硫黄泉ではなく、ほぼ無臭の温泉なので、さっとタオルで拭いて衣服を着用しても気にはなりません。

このような天然温泉があるのならば、日本のような『温泉街』っていうのがあるのでは?と思われた方もいるかもしれません。ペトロパブロフスク・カムチャツキーからバスで約1時間の距離にあるパラトゥンカがカムチャツカにおける温泉街です。この街の宿泊ホテルには屋外(ホテルによっては屋内)温泉プール(水着着用必須)があります。しかし『温泉街』といっても温泉まんじゅうや土産屋が軒を並べる・・・といったものは一切ありませんのでご注意を。。。

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<地元の人にも人気のマルキ温泉>

このように温泉もカムチャツカならではを感じられるものでした。

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「壮大なスケール!火山の野外博物館 カムチャツカ」はこちら
「野生のヒグマの楽園!カムチャツカ」はこちら

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2018年9月 6日 (木)

タムガリ遺跡で岩絵探し(カザフスタン)

先日、「遊牧の大地を行く、カザフ・キルギス紀行 9日間」より帰国致しました。
今回のツアーは、カザフスタンのアルマトイから始まり、歩いて国境を越え、天山山脈の麓、キルギスのカラ・コル、玄奘三蔵も立ち寄ったというアク・ベシム遺跡などを巡り、再び、アルマトイに戻ってくるツアーです。
中でも印象に残っているのは、カザフスタンにある世界遺産の「タムガリ遺跡」です。この遺跡にはおよそ3500haの敷地内に約5000の岩絵が点在しています。最も古いものは紀元前14世紀ごろ、青銅器時代にサカ族が描いたとされるもの。遊牧民族として有名なスキタイ族もこのサカ族の一派とされ、岩絵群の最後には、サカ族・スキタイ族のお墓もあります。

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「タムガリ遺跡」に到着し、最初はただ草原が広がっているだけですが、タムガリ川の跡を越えると、目の前に大きな岩が現れます。岩絵はすべてが固まっているわけではなく、いくつかの岩の斜面に点在しています。見るためには、岩絵のある岩に登り、看板にある絵の特徴を頼りにたくさん書いてある中から小さな岩絵を探しに行きます。「こっちにあるよ!」と声を掛け合いながら、動物、人、車や太陽などを描いた岩絵をあちらこちらに移動しながら見つけ出し、写真を撮りました。

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次はどんな岩絵があるかとまるで宝探しみたいな岩絵探しに、楽しい時間を過ごしました。(保坂)

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2018年9月 4日 (火)

王様たちのワイン、ワインの中の王様(ハンガリー)

先日、 「ハンガリー世界遺産制覇の旅11日間」のツアーより帰国しました。

ハンガリーの世界遺産と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。パッと思いつくものだと、ドナウ川が流れる首都ブダペストが有名かと思いますが、実はハンガリーはワインの産地としても有名です。最高級ワインとして世界に広く知られているトカイワインの産地トカイ地方も世界遺産に登録されています。

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<トカイワイン>

現在ハンガリーのワイン栽培地区は22地区に分けられ、ティサ川の西域に広がっています。その中でも、トカイで作られるワインは、貴腐ワインとして知られ、ルイ14世に、王様たちのワイン、そしてワインの中の王様と絶賛されました。

その歴史は古く、ドナウ川の西域ではローマ時代からブドウ栽培が始まり、10世紀にはフランス人入植者によってドナウの東側にまで広がりました。そして、16世紀に白ワインとは思えない琥珀色の世界初の貴腐ワインが作られました。

今回ツアーでは、トカイのワインセラーを訪れ6種類のワインの試飲をしました。貴腐ワインのボトルには、3から6という数字が記載されていて、甘さの度合いが変わります。この数字は、ベースとなる辛口ワイン1樽に貴腐ブドウを何桶分加えるかを表し、数字が大きい程、甘くなります。
トカイワインは甘くて濃厚な貴腐ワインだけでなく、辛口ワインもあります。
お酒を飲めない方は、美味しいブドウジュースを飲むことも出来ました。
試飲後はご希望の方は、気に入ったワインをご購入。なんと現地では日本で買うより半額から3分の1の値段で買うことが出来ます。

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<ワインセラー>

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<トカイの街 手にはブドウとワインを持った像があります>

パプリカチキンやグヤーシュ(ハンガリー風シチュー)など辛口のハンガリー料理を食べた後、甘くて濃厚な貴腐ワインを楽しみたいです。(南雲)


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