昼と夜で全く違う姿を見せるモンサンミッシェル(フランス)
先日、「フランス物語 15日間」のツアーから帰国致しました。
今回は、南のニースから北のパリまで主要都市をぐるっと周る、毎日見所満載のツアーでした。その中でも今回の目玉の一つはモンサンミッシェルの大潮です。よく、モンサンミッシェルの写真やテレビで海に浮かぶモンサンミッシェルを見かけるので海に浮かぶ島というイメージをお持ちの方もいらっしゃる方もしれませんが、実はあの姿は一年中見られるものではないのです。毎日潮の満ち引きはありますが、月に2回満月と新月の前後数日間だけ約10ⅿを超える潮の満ち引きを見ることが出来ます。その時モンサンミッシェルは孤島となりかつての姿を取り戻すのです。昼、モンサンミッシェルに到着した際はまだ干潟が続き、ここに水が入ってくるとは想像できないほど。
<昼のモンサンミッシェル>
夕食も終わり、大潮の時間を待ちますが、30分前になってもなかなか水は増えず本当に大潮を見られるのか不安になるほど。それもそのはず、かつて沢山の巡礼者たちが潮に飲まれ亡くなったほど潮の満ち引きは早く、「馬の駆け足」のスピードで満ちるという伝説があるほど急速に満ちて行きます。時間になるとどんどん潮が渦を巻いて満ちて行きあっという間にモンサンミッシェルは孤島になりました。
<モンサンミッシェル 大潮>
この姿が見られる時は太陽と月と地球が一直線に並びなんとも不思議な瞬間です。
歴史の面でもこのように陸と完全に切り離されて孤立するため、ある時は修道院、ある時は監獄にと様々なドラマを生み出し、潮の満ち引きで全く違う姿を見せるモンサンミッシェルに魅了されるばかりでした。(竜崎)
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