フォトジェニックな青の街 シャウエン(モロッコ)
<シャウエン旧市街>
先日、「モロッコ大周遊と幻想のサハラ砂漠 14日間」の添乗より帰国しました。モロッコの首都ラバトから観光がスタートし、沿岸地域、山脈を越え砂漠地帯へ。サハラ砂漠の星空と日の出を楽しんだ後、峠を越えて大都市マラケシュを訪問、そしてまた沿岸地域へと戻ってきました。モロッコの様々な顔が見られる旅でした。その中でも近年、日本でも有名になってきたシャウエンの街をご紹介します。
リーフ山脈の中腹に位置するシャウエン(正式名称:シャフシャウエン)の旧市街では、家の壁や道路、階段、水飲み場などすべてが淡い水色から深い青色まで、さまざまな青で塗られています。
シャウエンはポルトガルの侵攻を阻止するため、1471年にシディ・アリ・ベン・ラシッドにより建設され、15世紀から17世紀には、レコンキスタでスペインを追われモロッコにたどり着いたユダヤ人やイスラム教徒が定住、繁栄してきた街です。
壁が青く塗られている理由には諸説あります。
青色が虫よけになるという説。夏の暑さを和らげるという説。そして最も有力なのは、移住してきたユダヤ教徒の人々が「平和の象徴」としてユダヤ人の聖なる色である青で街を塗ったのが始まりで、イスラエルが建国されるとシャウエンにいたユダヤ人のほとんどはイスラエルへと移住していきましたが、街を青色に染める習慣だけが残ったという説です。
いずれにせよ、旧市街に足を踏み入れた瞬間に広がる真っ青な世界は息をのむ美しさ!太陽の光の加減によっても青色の印象が変化します。
また、夜のシャウエンは昼間とは全く違った表情を見せました。
昼間は観光客で賑わっていた街も夜になると一変、現地の人々が大勢街へ繰り出していました。屋台で食事をしたり、カスバ(城塞)の前でパフォーマンスをしていたり。特に印象的だったのは、日本のお通夜ともいうべき儀式が行われていたことです。人が亡くなると親族、友人が集まって歌を歌い、食事を共にし、夜を過ごすそうです。彼らの生活の一部を垣間見ることができた貴重な体験でした。(豊田)
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